nslookup
■ nslookup。 ネームサーバに直接接続して、その動作を確認するツール。 nslookupには、 インタラクティブモードと非インタラクティブモードという、 2種類のモードがある。 通常はインタラクティブモードを使用する。 インタラクティブモードに入るには、 コマンドプロンプトから、単にnslookupと入力すればよい。 自ドメインのDNSサーバ名と、そのIPアドレスが表示されれば、 ネームサーバは正常に動作していると言える。 コマンド入力例。 C:\> nslookup Default Server: dns.abc.co.jp Address: 192.168.90.100 > インタラクティブモードに入ると、 最後にコマンド入力用のプロンプト(>)が表示される。 ここにオプションや引数を入力していくことで 対話形式で、いろいろな情報を取得することができる。 ■ 正引き問い合わせ。 ホスト名からIPアドレスを解決するには、 インタラクティブモードに入り、 プロンプトが出たらそのままホスト名を入力すればよい。 C:\> nslookup Default Server: dns.abc.co.jp Address: 192.168.90.100 > www.yahoo.co.jp Server: dns.abc.co.jp Address: 192.168.90.100 Non-authoritative answer: Name: www.yahoo.co.jp Addresses: 202.229.199.136, 203.141.35.113, ・・・ > ■ 逆引き問い合わせ。 IPアドレスからホスト名を解決するには、 インタラクティブモードに入り、 プロンプトが出たらそのままIPアドレスを入力すればよい。 C:\> nslookup Default Server: dns.abc.co.jp Address: 192.168.90.100 > 210.163.36.20 Server: dns.abc.co.jp Address: 192.168.90.100 Name: www.ntt.com Address: 210.163.36.20 Aliases: 20.36.163.210.in-addr.arpa > ■ オプションの利用 (1) nslookupコマンドは、特に指定しない限り、 パソコンのTCP/IP設定で指定されているDNSサーバ (自ドメインのDNSサーバ)に対して問合せを行うが、 必要に応じて、一時的に問合せ先を変更することも可能である。 問合せを行なうDNSサーバを、ns.xyz.co.jpに変更する。 > server ns.xyz.co.jp 問合せを行なうDNSサーバを、ルートDNSサーバに変更する。 > root ■ オプションの利用 (2) nslookupコマンドは、 ふつうはホスト名からIPアドレスを知るために、 あるいはIPアドレスからホスト名を知るために利用するが、 問合せたいレコードの種類をその都度指定することもできる。 ドメイン名の正引きを行なう。Aレコードの検索。 > set type=A > www.abc.co.jp ドメイン名の逆引きを行なう。PTRレコードの検索。 > set type=ptr > 192.168.53.32 ドメインの管理情報を調べる。SOAレコードの参照。 > set type=SOA > abc.co.jp ドメインのメールサーバを調べる。MXレコードの参照。 > set type=MX > abc.co.jp ドメインのDNSサーバを調べる。NSレコードの参照。 > set type=NS > abc.co.jp ドメインの別名を調べる。CNAMEレコードの参照。 > set type=CNAME > abc.co.jp ■ その他のコマンド。 このほかにも、nslookupは、 ドメイン内のホスト情報を一覧表示するコマンドや、 インタラクティブモードを終了するためのコマンドを備えている。 ドメインのホスト情報を一覧表示する。 >ls abc.co.jp 入力できるすべてのオプションコマンドを表示する。 > help (または ?) nslookupコマンドを終了する。 > exit (または Ctrl+C) 以上。 2004/03/18 am