ping
■ ping。Packet Internet Groper。
インターネットワーク上のリモートマシンとの
物理的な接続性をチェックするプログラム。
かんたんな応答遅延時間のチェックにも用いられる。
ICMPプロトコルを利用して、
目的のコンピュータに対してエコー要求パケット(ICMPタイプ8)を送出し、
エコー応答パケット(ICMPタイプ0)を返すように要求する。
コマンド入力例。
> ping www.yahoo.co.jp
Windowsではデフォルトで4回エコーリクエストを送出するが、
Linuxでは、明示的に停止しない限り、無制限に送信する。
■ オプションの利用。
ICMPエコー要求の送信回数を10回に指定する。
ping -n 10 192.168.10.1
ICMPエコー要求の送信回数を無制限にする。Ctrl+Cで終了できる。
ping -t 192.168.10.1
送信と同時にDNS名の逆引きを行う。
ping -a 192.168.10.1
パケットのデータサイズを指定し、さらにフラグメントを禁止する。
データサイズを変えながらこれを繰り返せば、
宛先までのパスMTUを特定できる。
ping -l 1500 -f 192.168.10.1
■ エラーメッセージ。
何らかのネットワーク障害により、
パケットが宛先ホストに届かないときは、
以下のようなエラーメッセージが出る。
これは途中のルータなどが返す
宛先到達不能パケット(ICMPタイプ3)が活躍している。
Unknown host [ホスト名]
- パケット送出以前に、DNS検索において名前解決に失敗している。
多くの場合、指定したホスト名が間違っているが、
DNSの設定ミスである可能性もある。
Reply from [IPアドレス] Destination Net Unreachable
- 経路の途中のルータからの通知。
指定したIPアドレスにはルーティングが不可能である、という意味。
多くの場合、指定したIPアドレスは絶対ありえないIPアドレスになっている。
Reply from [IPアドレス] TTL expired in transit
- 経路の途中のルータからの通知。
パケットがルーティングループに陥った結果、TTLが超過した、という意味。
多くの場合、経路上のルータの設定ミスが原因。
サブネットマスクやデフォルトゲートウェイの設定を確認する。
Request Time Out
Reply from [IPアドレス] Destination Host Unreachable
- ルーティングは正しく行なわれているが、対象ホストから返答が来ない状態。
単純にホスト自身が停止している
(ネットワークに接続されていない、電源がダウンしている)場合が多いが、
途中のルータがICMPをフィルタリングしている可能性もある。
以上。
2004/03/18 pm