PPTP / Point to Point Tunneling Protocol


■ トンネリング とは

  ある通信プロトコルAの環境下で論理的な通信路(トンネル)を生成し、
  異なる通信プロトコルBを透過させることを言う。
  これは、プロトコルBのパケット全体を1つのデータと見なし、
  プロトコルAのフォーマットで包み込んでしまう(これをカプセル化と言う)
  ことにより実現する。

■ PPTP。Point to Point Tunneling Protocol。

  インターネットVPNを実現するためのプロトコル。
  Microsoft社が提唱したもので、Windows NT 4.0で初めて搭載された。
  企業などで、社員がインターネットを介して
  社内のイントラネットにアクセスする場合などに利用される。

  PPTPクライアントは、送りたいIPパケットをPPPフレームでカプセル化した上で、
  さらにGREヘッダと新しいIPヘッダを付加して送出する。
  こうしてPPPフレームを内蔵した新しいIPパケットは、
  インターネット上をトンネリングして、企業内のPPTPサーバまで運ばれる。

  

  企業拠点に設置されたPPTPサーバは、このIPパケットを受け取ると、
  外側のIPヘッダをはがして、内蔵されたPPPフレームを取り出して、
  PPTPクライアントとの間でPPP接続を確立する。

  なお、GRE(Generic Routing Encapsulation)とは、
  汎用的なカプセル化プロトコルである。
  また、PPTPでは、トンネルのチャネル(通信路)とは別に、
  セットアップやモニタリングのために、TCPの1723番ポートを使用する。

以上。

2004/02/23 pm


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