RADIUS / Remote Authentication Dial In User Service
■ RADIUS。Remote Authentication Dial In User Service。 多数のダイアルアップユーザを集中管理するなど、 大規模なリモートアクセス環境を構築するための認証手段として、 リビングストン社が1997年に開発した認証プロトコル。 その後、RFC2138,2139として標準化されている。 RADIUSは、クライアント・サーバ型の認証構造をとっている。 通常は、通信事業者や企業がアクセスポイントに設置した VPN機器(RAS)がRADIUSクライアントとなり、 NOCに設置したUNIXマシン等がRADIUSサーバとして機能する。 RADIUSは、RASにアクセスしてきたユーザの認証を行うだけでなく、 利用者に割当てるべきIPアドレス等をRASに通知する機能を持つ。 ■ RADIUSサーバ。 ISPの会員や大企業の営業員など、多数の利用者の ユーザ名/パスワードが格納されたデータベースを保持しているサーバ。 RASが利用者からのリモートアクセスを受けて認証を行なうとき、 RASの要求を受けて、必要な情報を返信する役割を担う。 またRADIUSサーバは、利用者が使うIPアドレス等を管理しており、 必要に応じてこれをRASに通知するほか、 課金情報としてこれを使用する役割を担っている。 RADIUSサーバは、多くがソフトウェア製品であり、 現在ではGUIを備えたものが多く提供されている。 なお、1台のRADIUSサーバが複数のRASで共有されることが多い。 ■ AAA機能。トリプルエー機能。 RADIUSシステムの提供する3種類の機能のこと。 (1) 認証機能(Authentication) ユーザ名・パスワードのデータベースを保持し、 アクセス権のある利用者かどうか判断する機能。 (2) 認可機能(Authorization) RADIUSアトリビュートの指定に従い、 個々のユーザの接続属性を制御・指定する機能。 (IPアドレス、強制切断時間、コールバック指定、・・・) (3) 課金機能(Accounting) 課金の必要のために、接続時間、通信データ量など、 接続に関する統計情報をまとめて取得する機能。 ■ アトリビュート。Attribute。 RADIUSシステムが管理、参照する、ユーザ単位の詳細な接続属性。 全部で63種類あり、たとえば、 ユーザ名(1番)やパスワード(2番)や、 RASのIPアドレス(4番)、割当てIPアドレス(8〜9番)、 アイドルタイムアウト時間(28番)などがある。 また、セッション時間や入出力パケット数などの 課金に必要な接続情報は、40〜51番に規定されている。 このほか、ベンダごとに異なる拡張アトリビュートも使用されるため、 互換には注意が必要である。 以上。 2004/02/20 pm