SSL / Secure Sockets Layer
■ SSL。Secure Sockets Layer。 トランスポート層で TCP/IP通信のセキュリティを実現するためのプロトコル。 各種のTCPアプリケーション (HTTP、SMTP、POP3、FTP、Telnet等)に幅広く適用可能である。 SSLは、クライアント・サーバ型の認証とデータ暗号化の機能を持ち、 セッションごとに異なる共通鍵を用いてデータを暗号化するほか、 また、公開鍵暗号方式に基づく電子証明書を利用して、 Webサーバの認証を行なう。 SSLは元々ネットスケープ社が開発したものだが、 後にIETFによりRFC2346として標準化された。 SSLの名称の方が一般的に知られているが、 標準名はTLS(Transport Layer Security)である。 ■ HTTPS。HTTP over SSL。 SSLの暗号化通信をHTTPに適用したもの。 安全な決済環境を必要とするECサイト等でのサービスで、 セキュリティ性を高める目的で利用される。 ポート番号は、443番を使用する。 HTTPS通信では、 HTTPからSSLにデータを渡した後で暗号化が行なわれ、 宛先でSSLからHTTPにデータを渡すときには復号化されている。 したがって、例えばブラウザのキャッシュに格納されるHTML文書は、 平文である。 ■ SSLアクセラレータ。 Webサーバが自身でSSLを動かすこととなれば、 暗号化と複合化を行うための負荷が余計にかかり、 本来の機能が損なわれてしまう恐れがある。 そのため、暗号化と複合化の処理を専用の機器で行う機器を、 別途導入する場合がある。 これをSSLアクセラレータという。 以上。 2004/03/09 pm