STMとATMの比較


■ STM。Synchronous Transfer Mode。同期転送モード。

  STMでは、
  1つの回線を時間によって等分してできたタイムスロットを、
  複数のシステムやアプリケーションが、
  あらかじめ決められた順番に従って利用する。
  各システムには常に指定席が確保されており、必ず通信できる。

  STMは完全な回線交換方式なので、
  データに宛先などを付加する必要がなく、高速通信に向いている。
  しかし、通信していない端末にもタイムスロットを割り当てるので、
  回線の利用効率が悪いという欠点がある。

■ ATM。Asynchronous Transfer Mode。非同期転送モード。

  ATMでは、
  タイムスロットを利用する順序や位置に制約がない。
  各システム、各アプリケーションは必要な時だけセルを送出するし、
  スロットが空いていれば、好きなだけ利用できる。

  ATMはパケット交換方式なので、
  セルごとにあて先を制御するなどの余計な負荷がかかるが、
  送出するセルの位置や順序に制約がないので、
  統計多重効果が得られ、通信効率が大きく高まるという利点がある。

以上。

2004/02/26 am


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