TCPにエラーメッセージはない
■ TCPにエラーメッセージはない。 受信側TCPはデータを正常に受信すると、 ACKパケットのACK番号フィールドに 正常に受信したデータのシーケンス番号+MSSを入れて返すのみ。 それだけ。 もしも、データの損失(ロス)により 特定のセグメントが受信できなかったとしても、 つまり歯抜けになったとしても、 抜けているデータのことはとりあえず構わない。 送信側が再送してくれるのをじっと待つ。 積極的にエラーメッセージを送ったりはしない。 送信側は送信と同時にタイマーを起動し、 タイマー設定時間内にACKパケットが帰ってこない場合、 そのセグメントを再送する。 もしもデータ本体(往路)のロスではなく、 ACKパケット(復路)のロスであったとしても、 やはりACKパケットが帰ってこなかったことには変わりないので、 これを再送する。 受信側では、データが重複することになるが、 先に届いたほうが採用されるので大丈夫である。 これを再送式肯定確認応答方式(PAR)という。 TCPはこうして、おもに送信側の気遣いにより、 確実なデータ伝送を行なっている。 以上。 2003/07/07 pm