VDSL / Very high bit rate DSL
■ VDSL。Very high bit rate DSL。 超高速デジタル加入者線。 既設の電話回線を使用して高速通信を実現するDSL技術の中では最も速い。 ITU-T勧告G.993.1(俗称 G.vdsl.f)として、2001年12月に標準化されている。 VDSLの上位プロトコルはイーサネットと定められている。 すなわち電話線でイーサネットフレームを伝送することができる。 言わばVDSLは、電話線をイーサネットに変える技術である。 通信速度の面からも、既設の電話回線を、10BASE-T以上に代替することができる。 光ファイバと組み合わせて、ホテルやマンション向けに 高速インターネットサービスを展開する通信事業者が 増えている。 ■ 周波数配置 VDSLでは、25kHz〜12MHzの周波数帯を使用する。 したがってADSLと同様に、電話(〜4kHz)との重畳が可能である。 詳細な利用方法については、 地域ごとに最適とするバンドプランが3種類規定されているが、 日本では、《Plan998》が使用される。 同プランは、非対称伝送の伝送距離が長く、欧米でも支持されている。 なお、変調方式には、 QAM(単一搬送波)またはDMT(複数搬送波)を使用する。 ■ 通信速度 VDSLの通信速度は、対称型と非対称型で異なる。 《対称型》 上下とも 13Mbps 《非対称型》 下り 51.2Mbps/上り 6.4Mbps ■ 伝送距離 親機-子機間の伝送距離は、300m〜1.5km程度。 また距離が遠いほど、実現できる通信速度は小さくなる。 しかしLAN配線としては、十分な長さといえる。 以上。 2001/12/12 pm