NR-STATION 駅長の旅行日記 Trip Diary 全国鉄道旅編 Train's Trip


四国旅行2000

行った日・・・・・2000-01-13〜15 2泊1車中泊4日
参加した人・・・・・1人
乗り物・・・・・列車(JR、高松琴平電鉄、土佐電鉄)、バス(高知交通)
★1日目★ 1月13日(木) 天気:くもりのち雨


四国地図  最大の目的地は高知県

  今回の旅は、おなじみの「青春18きっぷ」を使って四国を鉄道でまわってみようという考えです。最大の目的地は、駅長が行ったことのない高知県です。前回の四国旅行は夜行列車で出かけたので、久々に日中の瀬戸大橋を渡ることにしました。
  今回は3日ほどで四国をまわろうとしていたので、徳島県を除く各県を1日ずつ割り当てるつもりで旅に出たのですが〜さてどうななったのでしょうか。

 波乱の旅の幕開け

  明 石
09:37 → 姫 路 09:59  新快速(15分延着)
  姫 路 11:04 → 岡 山 12:25
  岡 山 12:31 → 高 松 13:30  快速「マリンライナー」

  しかし、今回の旅の始まりは波乱含みとなりました。信号機故障による列車の遅延によりダイヤが乱れていたのですが、岡山方面行に乗換する姫路駅の手前で電車が停まってしまったのです。 約15分間、動いたり停まったりを繰り返してようやくホームに到着。しかし、接続するはずの列車はすでに発車してまって、次の列車まではなんと1時間も待つ羽目に・・・・。
高松駅ホーム   仕方なく時間潰しに駅ビル(FESTA)の本屋で立ち読みしたあと、気を取り直して約1時間後の三原行に乗車して岡山へ。やはり「青春18きっぷ」の使えるこのシーズンは県境を越えて乗る人が多く、わずか3両編成(115系)の電車は岡山に到着するまで混雑したままでした。
  岡山で瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」に乗り換えて、大小の吊り橋が合わさった全長10km超の瀬戸大橋を渡って四国・高松入りを果たす。結句、予定していた時間より1時間ほど遅くなってしまいました。
  真っ先に高松に向かったわけは、御当地名物というか全国的にも有名な讃岐のうどんを食べるつもりで向かったのですが、時間があまりなかったので次の目的地であるこんぴら(琴平)で食べることにしました。

琴電1070形

 まだまだつづく波乱

  高松築港 14:00 → 琴電琴平 15:00

  そんなわけで、ターミナル工事中の高松駅をあとにして、少し歩いたところにある琴電の高松築港駅に向かう。「青春18きっぷ」があるのでJRで琴平(予讃線・土讃線経由)にも行けるわけですが、せっかくだからのんびりと地方鉄道に乗ってみるのもいいかな〜ということので、 琴平の中心部まで走っている琴電(正式には高松琴平電鉄といいます)琴平線の電車で行くことにしました。今回乗り合わせた車両は、1070形と呼ばれる車両(写真右)で元は京急で走っていた中古車です。
脱輪車

  琴平行の電車は14時ちょうどに始発の高松築港を発車して、左に右に曲がって瓦町などの市の繁華街を経由し、その先の栗林付近でJR高徳線とオーバークロスして高松市南部住宅地へ。しばらくは住宅地の中の複線区間を進み、やがて車両基地のある仏生山に到着。 そして、この仏生山を過ぎた後にトラブルが・・・・一宮到着直前に電車が警笛を鳴らしながら急ブレーキで停車しました。なんと、踏切上に自動車が立ち往生していたのです。それもそのはずで、前輪の右側が脱輪して動けなくなっていた(写真左)のです。 昼間しかも直線区間の見通しがよくて駅の到着前でスピードが少し落ちていたから幸いにして事故にはならずに済みましたが、これが夜で発見が遅れていたら・・・・今振り返ってみると、本当に怖い思いをしました。結局、乗務員と車に乗っていた人(運転していた人は70歳ぐらいの男の人でした)が手伝って車を踏切外に脱出させて、 ようやく電車は運転を再開し、定刻より約5分遅れで一宮に到着。一宮から先は単線区間で、まわりの風景も完全なローカル線って感じです。途中の岡田駅は閉鎖してしまったレオマワールドのキュラクターが残っていたり・・・・高松築港からちょうど1時間で終点の琴電琴平に到着。 終点の琴平駅はかつての賑わいを思わせる立派な駅舎ですが、列車から降りた人はまばらでした。

うどん屋  なぞのうどん屋

  琴平に着いてみれば、もう3時過ぎとおやつの時間になってしまいました。家を出てから何も食べてなかったので、まずは昼食のためのうどん屋を探して商店の並ぶ街の中心部を歩いていると、ユニークな看板が目に飛び込んできた。
  「こんぴら一うまいうどん」(写真)
  お値段を見てびっくり! なんと1杯200円〜と激安なのである。観光地のそばで立ち食いのお店並みの値段とは! とりあえず店に入ってみた。
  お店は時間もあって誰もいなかったが店の主人はカウンターに立っていらっしゃったので、とりあえず一番安い200円のきつねうどんを注文した。主人はちょっと厳めしい表情でせっせと注文品を調理して出してくれた。ちょっと雰囲気の悪いの店だなあ〜と思いながら、とりあえず出されたうどんを食べた。
  ところで、人は見かけによらずってよく言うけれど、実際店の主人は思っていたより厳めしい人でもなかったのである。調理が終わって注文品を出したあとは気さくにおしゃべりをしてくれたのある。そこで、店の主人に値段のことについて訪ねてみた。店の主人曰く、「20年前からずっとこの値段でやってます。 ところが周辺の店は、観光地だからといって味も大したこともないのに、観光客が相手なだけに値段を高くしてしまった(特にバブル景気時代)ので、そんな店に抗議する意味でも未だに値上げせずにお客さんにおいしいうどんを食べてもらってるのです。」
  なるほど〜ところで、うどんの味の方はまあまあかな〜ってところです。

 こんぴらさんの階段を昇る

こんぴらさんへの階段   うどん屋をあとにして、いよいよ「こんぴらさん」で有名な金刀比羅宮を訪ねることに。金刀比羅宮は、琴平町の名所だけではなく、実は全国の「こんぴらさん」の総本山でもあり、いつも多くの観光客で賑わっています。 金刀比羅宮はご存じのとおり階段を昇って行かなくてはなりませんが、全部で何段あるのでしょうか? 調べてみたら、大門までの365段、本殿までの765段、そして一番奥の奥社まで1368段あるそうです。せっかく来たのですから、最上段すならち奥社まで行ってみよう!
  大門までの365段は土産屋や茶屋などが道の両脇に並び、この間を行き来(本殿まで可)してくれるかご屋まであり、たいへん賑やかなところである。

金刀比羅宮本殿


  大門からは境内にあたり、一変して静寂な空間が広がっている。書院・旭社などを経由して進んでいくとやがて本殿に到着する。

 御本宮(ごほんぐう)
  ご祭神に大物主大神と崇徳天皇を祀(まつ)る社殿です。大物主大神は国の繁栄や農漁業、医療などさまざまな願いを叶えてくれる神さまですが、なかでも海上安全の神さまとして広く知られています。当宮のある琴平山はかつて大神さまが国の安定のために仮の宮を建てられた地として伝えられるところです。
参照:金刀比羅宮のHPより

こんぴら狛奥社
  それでもって、左下の写真は本殿脇にある 「こんぴら狛」像です。「ごん」ってニックネームがついているようです。そもそも「こんぴら狛」とは、江戸時代に遠方の人がこんぴら参りをするのが困難な時代に、人に代わって犬を参らせる習慣があったからだそうで、いつの頃からかこの犬を「こんぴら狛」と呼ぶようになったんだそうです。
  本殿からさらに約20分進むと1368段目=最上段となり、厳魂神社(奥社)があります。あたりは木々で覆われていて、まさに下界?とは別世界です。当日は、雨上がりで靄がかかっていて薄暗かったのですが、山陽地方から来ていたおやじさんのグループがいました。 ここまで来る観光客はまばらなようですが、せっかくこんぴらまで来たら、頑張って昇ってみましょう! このあと、下山してJR琴平駅に向かいました。

 今日の宿はお寺

  平 17:22 → 多度津 17:43
  多度津 17:45 → 観音寺 18:21
  観音寺 18:35 → 伊予三島 19:08

  今日の宿は建立約1300年になる伝統ある新長谷寺にて宿泊することになりました。JRの伊予寒川駅の山手にあり豊岡山の山腹にあります。
  列車を乗り継いで伊予三島まで向かい、お寺の方に迎えに来てもらいました。

★2日目★ 1月14日(金) 天気:晴時々くもり


 気になること

  伊予寒川
08:41 → 伊予西条 09:24
  伊予西条 09:31 → 松 11:29
   12:12 → 伊予大洲 13:23

  昨日とうってかわって、今朝の空はよく晴れ上がりました。今日は予讃線を使って西の方へ行ってみることにしました。宿(新長谷寺)から海側に向かって歩いて15分ほどで、小さな伊予寒川という駅に到着します。ここから下り列車に乗車して松山へ向かいます。
  伊予西条までの列車は2両編成(121系)ながら、最近ではめずらしく車掌が乗務していました。伊予西条で乗り換えて松山へ。さらに、ここから八幡浜方面の列車に乗り換えて西に進みます。ところで、四国の普通列車は高松地区を除いてすべて各駅停車であり、単線区間がほとんどで列車の行き違いも多いので、明らかに列車の標定速度が低いです。のんびり旅にはいいのかも知れませんが、列車にトイレの設備が付いていないのが気になるところです。

大洲の古い街並み  静まりかえった街・大洲

  大洲市は肱川のほとりにある小さな市です。かつての城下町の趣が残っており、伊予の小京都とも呼ばれていますが、実際の様子といえば人の姿もまばらで、古い街並みの景気がかえって寂れた街の様子を強調しているようです。
  川沿いを歩いていくと、肱川の架けられた鉄橋を渡る列車の姿を見ることが出来ます。ちょうど私が歩いているときに特急列車が鉄橋を渡って走り去って行きました。その向こう側の景気は山が連なっています。

 豪華な普通列車と小振りな気動車

  伊予大洲 14:45 → 宇和島 16:25
  宇和島 16:54 → 窪 18:57

闘牛像   このあと、さらに宇和島方面へ向かいます。乗車した列車はなんと元特急車両のキハ185系3000番台です。車内の回転リクライニングシートを固定クロスシートとしてそのまま使用している豪華な普通列車です。第2土曜日で学校が休みなので車内は空いていたため4人掛けシートを独占してゆったりとした普通列車の旅を満喫〜って感じです。伊予大洲から1時間40分で宇和島に到着です。
  乗換の時間を利用して駅前を歩いてみると、宇和島名物の闘牛の像(写真右上)として駅前広場に飾られています。地方都市の駅前通りはどこも似た現象ですが、郊外の大規模ショッピングセンターに客足が奪われているのでしょうか、夕方の時間でも買い物客は少ないようです。
夜の岩本寺 キハ32   駅前を散策し終えて、いよいよ高知へ向かうべく、予土線の列車に乗ります。予土線の車両は国鉄末期にローカル線用に登場した軽快気動車シリーズのキハ32(写真右下)です。当日は部活帰りの高校生が大勢乗り込んでいましたが、それでも座席が全部埋まり10人ほどが立っている程度です。そして彼らは県境までにすべて降りてしまったので、そこからは閑散とした車内で闇の四万十川沿いを走って行きます。 終点の手前の若井(正式には手前にある信号所)が実は予土線の終点で、若井〜窪川間は土佐くろしお鉄道の中村線になります。約2時間で本日の宿の最寄り駅の窪川に到着。今日の宿も実は岩本寺(写真左)というお寺です。

★3日目★ 1月15日(土) 天気:晴


 海岸を眺めながら走る列車

  窪 川
07:08 → 高 知 08:59

  今朝はよく冷え込んでます。冬の晴れた朝は放射冷却現象もあってよく冷え込みますが、今日はまさにそういった感じです。南国高知といえども、冬はやはり寒いものです。
  高知へ向かう列車に乗り込みますが、やはり車内は少し寒いようです。しかし、昨日とうってかわって、今朝の空はよく晴れ上がりました。列車は高地の窪川から海側へ下って行き、 やがて景色が開けてきてすっきりと晴れ渡った冬の青空と穏やかな太平洋の海が見えてきました。
  窪川を過ぎると高知へ向かう人が次々に乗り込んできて車内は徐々に混雑しはじめ、終点間近では多くの立客でラッシュ並みの混雑となりました。そして、満員になった列車は9時前に高知に到着です。

高知駅前の旧電車のりば  坂本龍馬のふるさと・高知

  高 知 09:20 → 桟橋通5丁目 09:30
  桟橋通5丁目 ・・・(徒歩)・・・ 桂 浜

  高知駅前から市内電車に乗ります。現在はJRの駅舎前まで乗り入れていますが、訪問したときはまだ駅南東部に位置したがのりばでした。まずは高知の名勝地である桂浜に向かうことにし、終点まで乗車しました。 この駅と桟橋通を結ぶ線は1乗車100円となっており、ちょっとそこまで行くにもお得な料金となっています。桟橋までは10分ほどで到着しました。土佐電気鉄道 221号
  ここからは歩いて桂浜へ向かいます。普通なら歩いていく距離ではありませんが、いい天気だし暖かいし〜絶好の散歩日和だったので歩くことにしました。しばらく国道を南に歩いていくと海岸沿いの平野部が広がっており、 さらに歩いていくと海岸線があらわれました。そうです、これが太平洋です。そして、ここはもう桂浜のそばです。少しだけ東に歩いていくと桂浜に到着です。

 土佐電を乗り倒す!?

坂本龍馬像   さすが景勝地と呼ばれるだけあって、雄大な海が目の前に広がり、なんだか意気揚々な気分にさせられそう土佐電気鉄道 601号車 です。かつての土佐出身を代表する坂本龍馬もこの景色を眺めていたのでしょうねえ。
  さてさてこのあとは、市内に戻って土佐電車の乗り潰しをしました。乗車してみて思ったのですが、土佐電って軌道電車(路面)にしては長距離を走っていますね。 そして、後免行の電車は「ごめん」という行き先表示が出ているのはなんとユーモラスですね〜



 帰路にて

   17:56 → 阿波池田 20:44
  阿波池田 20:46 → 多度津 21:54
  多度津 22:04 → 高 22:45
  高松東港 00:30 → 神戸三宮 04:30  フェリー

  あっという間に夕方になり、いよいよ高知ともお別れして帰路につきました。すでに闇に包まれていて、残念ながら大歩危・小歩危の渓谷も全く見えずです。
  阿波池田と多度津で乗り換えて高松に着いたときにはすっかり夜遅くになっていました。最後はフェリーに乗り込みしばし疲れをとるために仮眠をとりました。

● 参考HP ●
讃岐金刀比羅宮 http://www.konpira.or.jp/
新長谷寺 http://www.jyh.or.jp/yhguide/shikoku/hasedera/
土佐電気鉄道 http://www.tosaden.co.jp/top/


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