| Cocoon2とXSP |
XSP(EXtensible Server Pages, XML Server Pagesとも？)は、 Cocoonに搭載されている、 XML文書をJavaプログラムで生成するための仕組みです。 ということはJSPとよく似たものですが、 最大の違いは JavaコードのロジックをHTML文書ではなく、XML文書 (XHTML文書でも可)に書く、という点です。 Javaコードを埋め込む際にはxsp:なにがしというタグが使われます。
このページでは、XSPのさわりだけ、 CocoonドキュメントのXSP Guideに忠実にのっとってやってみます。 まず、FAQとなっている日本語に関する問題があります。 デフォルト設定ではXSPのコンパイルに使用するJavaコンパイラは Pizzaとゆーコンパイラが使われていますが、 このコンパイラでは日本語ソースの処理が正常にできず、 文字化けしてしまいます。 そこで、$COCOON_HOME/WEB-INF/cocoon.xconf から「Pizza」という文字を検索して、以下のように書き換えます。
<programming-languages> <java-language logger="core.language.java" name="java"> <!-- <parameter name="compiler" value="org.apache.cocoon.components.language.programming.java.Pizza"/> --> <parameter name="compiler" value="org.apache.cocoon.components.language.programming.java.Javac"/> </java-language> ...(略)... </programming-languages> |
ではさっそく、Javaコードで文字列を作って、埋め込んでみるサンプル (helloworld.xml) です。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<xsp:page xmlns:xsp="http://apache.org/xsp">
<hello>
ハロー、
<xsp:logic>
String a;
a = "Hello, ";
a += "World.ド。…";
</xsp:logic>
<xsp:expr> a </xsp:expr>
</hello>
</xsp:page>
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このように、XML文書の中に、 xsp:logicタグと xsp:exprタグを使って、 Javaコードを埋め込むだけです。xsl:logicで囲んだ範囲には、 任意のJavaコード(≒ロジック)が書けます。 xsp:exprタグの中には、XML文書内に出力する式を書きます。
上のサンプルは、XML文書を生成するので、 これをHTMLに変換するXSLスタイルシートが必要です。 これは普通のXSLスタイルシートでよく、ここでは下のように作ってみました (helloworld.xsl)。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?> <xsl:stylesheet xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform" xmlns:xsp="http://apache.org/xsp" xmlns:hello="http://urano.dav/examples/hello" version="1.0"> <xsl:output method="html" encoding="Shift_JIS" version="1.0"/> <xsl:template match="hello"> <html><body> <font color="red"><xsl:value-of select="."/></font> </body></html> </xsl:template> </xsl:stylesheet> |
最後に、sitemap.xmapの書き方です。
<map:match pattern="helloworld.html"> <map:generate type="serverpages" src="helloworld.xml"/> <map:transform src="helloworld.xsl"/> <map:serialize type="html"/> </map:match> |
<map:match pattern="helloworld.html"> <map:generate type="serverpages" src="helloworld.xml"/> <map:serialize type="html"/> </map:match> |
(first uploaded 2003/02/02 last updated 2003/03/08, URANO398)