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使用した環境は次の通りです。
OS | Java VM | Cocoon | Ant |
MS WindowsXP Home Edition |
J2SE SDK 1.4.2_03 |
2.1.6 |
1.5.4 |
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Cocoon 2.1はソース配布のみ配布されているので、これをコンパイルするために、
Apache Antが必要です。
まだ入手していなければ、上記のホームページからダウンロードして、
インストールし、ant.batに環境変数PATHを通しておきます。
その手順はここでは省略します。
※ただし、Cocoonのソース配布にはAntが同梱されているので、
もしかしたら別途用意する必要はないのかもしれません。
- Cocoonのホームページから、
ソース配布 cocoon-2.1.6-src.zip
をダウンロードし、適当なディレクトリで展開します。
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コマンドプロンプトを起動し、展開したトップディレクトリ
(cocoon-2.1.6)にcdコマンドで移動します。
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コマンドプロンプトなどで、環境変数JAVA_HOMEに、
コンパイルに使用するJavaコンパイラのトップディレクトリ(例えば C:\jdk1.4)を指定します。
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build.batを実行して、コンパイルを行います。かなり時間がかかるので、待ちます。
ここで、道楽により(おーい)、Javaで書かれたJavaScriptインタープリタ、
Rhinoのクラスライブラリ(js.jar)の、Cocoonが使うより古すぎる、または新しすぎるバージョンに
CLASSPATHが通っている場合、コンパイルエラーで停止することがあります。
万一発生したら、そのjs.jarをどこかに退避してから再実行します。
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コンパイルできたら、そのディレクトリ(cocoon-2.1.6)を、
どこか好きなディレクトリの下に移動して、インストール完了です。
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Cocoonには、サーブレットコンテナとして
Jetty
が同梱されています。そのもとで、WebアプリケーションとしてCocoonを実行するには、
cocoon.bat servlet
と打ちます。Webブラウザで「http://localhost:8888/」にアクセスし、
Cocoonのページが表示されたらインストール完了です。
なお、このポート番号は、本来であればJettyの設定ファイル、
tools/jetty/conf/main.xml を編集して変更できるわけですが、
Cocoonの場合その設定をcocoon.batで上書きしますので、
cocoon.batのJETTY_PORTを書き換えることで変更できます。
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WebアプリケーションとしてのCocoonのトップページは、
ディレクトリ build/webapp になります。
つまり、ドキュメント http://localhost:8888/docs/ の実際の(XML)文書は、
build/webapp/docs に、サンプルアプリケーション群 http://localhost:8888/samples/
のそれらは build/webapp/samples に置かれています。
このトップページの位置はcocoon.batの中で変数で指定されています。
Cocoonが使用するリソースなどの定義は build/webapp/WEB-INF/cocoon.xconf で行います。
全ての文書管理の始祖となるルートsitemap.xmapは
build/webapp/sitemap.xmap に置かれています。
これらの配置は Cocoon 2.0 のときと同じです。
Cocoon 2.0.4で動かしていた文書ツリーは、ディレクトリごと
build/webapp に移動してくれば、そのまま使用できます。
(ルートのsitemap.xmapは編集不要です)
Cocoonは標準では同梱のサーブレットコンテナJettyの元で動くように設定されていますが、
既に別のサーブレットコンテナを運用していて、そのサーバ上でCocoonを動かすこともできます。
ここではサーブレットコンテナとしてJakarta Tomcatバージョン4.1.24と5.0.25
にCocoonを載せて動作を確認したので、その手順を紹介します。
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上の「build.bat」を実行する代わりに、「build.bat -projecthelp」と打つと、
ビルド可能なターゲットの一覧が表示されます。
その中に「webapp」というのがあるはずなので、「build.bat webapp」と打って、またしばらく待ちます。
cocoon-2.1.6/build/webappというディレクトリができたらOKです。
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このwebappというディレクトリを $CATALINA_HOME/webapps の下にコピーして
(このディレクトリをwebappsに改名するのではない)、サーブレットコンテナ(Tomcat)を(再)起動します。
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Webブラウザで「http://localhost:8080/cocoon/」にアクセスします。
(index.htmlはつけません) Cocoonのトップページが表示されればインストールは成功です。
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なお、この「webapp」ディレクトリはとんでもなく巨大ですが、
その中のディレクトリ「api」「docs」「samples」「test-suite」は削除しても構いません。
これで40MB程度になります。
(first uploaded 2003/08/03 last updated 2005/02/05, URANO398)
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