CD-ROMから起動できるKnoppixは、Linux習得用という用途の他に、
Windowsのレジストリファイル
「\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM」が壊れたり、
ディスクのブート領域が破損したりして起動しなくなったときに、
データファイルを救出するのに役立ちます。
Knoppixを使うには、CD-ROM付録に収録された雑誌を買えばいいのはもちろんですが、
インターネット環境とCD-Rが作れる環境があれば、自分で起動CDを作ることができます。
手順はこんな感じです。
- 700MBのCD-Rメディアを用意します。650MBだと微妙に入りきらない場合があるためです。
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インターネットでISOイメージファイルをダウンロードします。たとえば
http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/iso/index.html
から knoppix_v5.3.1CD_20080326-20080520.iso をダウンロード。
速度が遅く時間がかかった場合は、MD5チェックサムを使って確実に内容がダウンロードできたか確認するとよいでしょう。
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次にCD作成ソフトを使ってCD-Rに書き込むのですが、
単純にISOファイルを1つのデータファイルとして書き込んだのでは起動ディスクにはなりません。
各CD作成ソフトのオプションで、専用の操作方法があるので、
ソフトのマニュアルかKnoppixのFAQページなども見ながら操作します。
たとえば私が使っているRoxio Easy Media Creater7では、
「ファイル」⇒「ディスクイメージから書き込む...」でISOファイルを選んで書き込めばok。
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書き込みが終わったCDを今度は普通のCD-ROMドライブに挿してみます。
Webブラウザが起動してKnoppixのhtmlファイルが表示されたら、
どうやらちゃんと書き込めたと分かります。
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次にCDを指したままPCを再起動します。
ここでHDDよりもCD-ROMを優先してOSが起動するようになっていればOKですが、
そうでなければ起動オプションで変更します。
電源投入直後大半のPCでF2キーを押すと起動オプション画面になります。
「Boot Sequence」みたいな名前の設定項目があればそれです。
キーを操作して、CD-ROMが一番優先、次にHDDの起動順になるように変更します。
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綺麗な空の絵と(注:変な感じに表示されても本チャンではうまく表示されることもあるので気にしない。)
Linuxでおなじみのboot:プロンプトが表示されるので、最初はそのままENTERキーを押します。
(ここでF2、F3を押すといろいろなオプションのヘルプが表示されます。)
すると普通のLinuxのようにまず各種デバイスを認識しているテキストが表示され、
最後にKDEが起動します。
(メモリによってはKDEが起動せず、より軽量なtwmになってしまうこともあるらしい??)
起動の所要時間は普通のLinuxよりもやや長いです。気長に待つしかない。
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ログインプロンプトは現れず、そのままKDEのデスクトップになります。
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USBメモリを挿してみます。自動認識すればok。
初期状態で、HDDはread-only、USBメモリは書き込み可能でマウントされるはずですが、
そうでなければデスクトップのUSBメモリのアイコンを右クリック⇒「Change Read/Write Mode」
で読み書き可能にできます。
なおUSBはFATかFAT32でフォーマットしたものがよいようです。
NTFSだと認識しないことがあるらしいです。
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後は、sda1、sda2などの名前で表示されているHDDから、
USBメモリにファイルをコピーしていけばok。
ファイルマネージャ(Konqueror)では、
ファイルのシングルクリックで関連アプリケーションが起動します。
参考にしたサイト…
http://www.knoppix-help.com/
http://www.alpha.co.jp/biz/products/knoppix/
(first uploaded 2008/07/06 last updated (not ever), URANO398)
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