今日は2月1日、2話目から出番がある栞の誕生日(死亡日)だ。

それにしても、あの栞のFirst impressionが『目でかっ!』だったからなぁ。

声変わってるし…変声期か?

「相沢君…」

「か、香里、そんな恐い顔をするなよな、な?」

「ボディ、ボディ、ボディ、アッパー!!!」

「ガハッ(4 HIT)」

いい、パンチだ……



THE 誕生日〜ヴァニラアイス〜



「「栞、誕生日おめでとー」」

パン×10(当社比50%↑)

「祐一さん、お姉ちゃん、ありがとうございます〜」

今日は美坂家で、栞、香里の3人で誕生日ぱ〜ち〜だ。

御両親は黙認してるから、やりたい放題だ、げへへ。

ドグッ☆

「変なことを考えないでよ」

「…テンプルはきついぞ」

くそー、香里も好きなくせに。

「…アイザワクン?」

「す、すんません」

目が逝きかけてたぞ(汗)

「う〜」

あっ、栞が拗ねた。

「すまん、すまん、栞、拗ねるな」

「そうよ、栞」

「だって2人で、らぶらぶしてました」

あの状態をどう見れば、らぶ×2に見えるんだ?

やはり感性が違うのだろうか?

絵も毒創的だし。

「祐一さん、今から誕生日記念スケッチしますか?」

「勘弁してください、栞さん」

なんなんだ今日は? 下手だな。

「よ、よし、ちょっと進行が早まるがプレゼントターイムだ」

「あたしと相沢君との合作よ」

「わぁ〜、楽しみです〜」

「よし、ちょっと待ってろ……どっ…せい!」

ドン!

「特大アイスだー!!!」

「ひゃぁ〜、すごいです〜」

サイズにして、ダンボールくらいだ。

どうやって作ったかは

「秘密よ」

だそうだ。

「食べてもイイデスカ〜?」

う、まずいぞ、目が逝きかけてる。

「ま、まあ待て、実はもう1つあるんだ。

「あたしは知らないわよ?」

「秘密にしていたんだ」

言うと絶対止めるからな。

「ナンデスカ〜? バニラバニラ」

末期症状だな、早くしないと危ないな。

「それは、ラム酒だ!!! きっとバニラアイスに合うぞ」

たぶん。

今夜のために用意しておいたからな。

もちろん、BGMはGacktのVanillaだ。

「でも、あたし達、まだ未成年……」

「無礼講だぞ香里、それに栞を見てみろ」

振り向く香里、そこには…

「ウヒィ〜、バニラム〜」

完全に逝った、栞がいた。

「あぁ〜、栞が〜(泣)どうすんのよ! あれ!」

香里の指差す方には、全壊な妹が。

「気にするな、香里も飲め」

「あたしは飲まな…!?、んぅ〜」

ふ、そんなわがままちゃんには口移しの刑だ。

俺がしたいだけだけど。

香里の薄い唇の隙間から少しずつ、ラム酒を流す。

最初は抵抗していた香里も、しだいに力が抜けていき、なすがままになる。

「…ん…ん…んぅ」

こくこくと喉を鳴らす声が聞こえ、一通り飲んだ香里は

まだ余韻に浸っているのか、ぼーっとしたままだ。

「どうだ? うまいだろ?」

「……ばか」

うむ、愛いやつだ。

「祐一さん!」

「ひっ!」

さっきまで壊れていた栞が急にでっかい声を出すから

驚いて情けない声を出してしまったじゃないか。

「し、栞、アイスはどうした(汗)」

「もう食べちゃいました」

えへ、と笑う栞は可愛いが、やってることは末恐ろしい。

しかし、エヘと書くと危ない人みたいだな。

「祐一さん…私がなんでこんなにバニラアイスを食べてるか、わかりますか?」

「は? 好きだからじゃないのか?」

「違うんですよ、実の所…」

「実の所?」

「食べないと死んじゃうんですよ」

「はっはっは、なに言ってるんだ? 死ぬわけないだろ?」

「本当なんですよ……」

そう言った、栞の背後がぼやけて見える。

ゴゴゴゴゴ…

「はっ、まさかこのSEは!」

「その通りですよ、幽波紋です!」

栞の体が2つに分かれるように、白い人形のようなものに分かれる。

「バニラアイスを補給しないとエネルギーが吸われてしまうんです」

「そんな、バカな」

「クリーム!!!」

バアッン!!!

「こ、これが…」

「ぴこぴこ」

「これが私の幽波紋のクリームです」

「ものすごい弱そうだ」

犬だか毛玉だかわからないフォルムだ。

「これからですよ、クリーム!」

「ぴこ!」

「おわぁ!」

栞がクリームに飲まれていく〜(泣)

しかも体の形が浮き出るどころか、クリームの体がゴムのように伸びて

栞が着ぐるみを着ているようだ。

「祐一さん、今日は何の日だか、わかっていますか?」

「し、栞さんの誕生日です〜(泣)」

「なのに祐一さんときたら、お姉ちゃんといちゃいちゃいちゃ………」

「そうだ! 香里は?」

「すぴ〜」

「………」

酔いつぶれてる。

「天使の寝顔だな、うん」

「亜空間にバラ巻いてやります」

「ノ、ノォ〜〜〜」

ドォーン!!!

この日、北の街が1つ消え去った。

この日、2月1日をヴァニラアイスと呼び

消えてった人々を供養した。

人々はこの日のことを決して忘れないだろう。


終局




あとがき

栞誕生日SS完了☆
それにしても1月から今日にかけて
誕生日ラッシュだったなぁ。
おかげで、今回のSSは当社比50%↓(泣)
だけどこれで少しは落ち着くので
他のSSやら何やらをやりますかな?
感想待ってるぜぃ

書いた日 2002/2/1 UPした日 2002/2/1 改訂日 2002/2/4

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