T.準備編

 

 夏期講習会の忙しさに、ノストラダムスの予言のことを思い出しもしないまま、7の月は私の中を通りすぎていった。8月に入ってから、指折り数えやってきた今日は8月7日。初めての南半球を目指す旅だ。

 

 思い起こせば4ヶ月前、イースターホリディを終え、香港へ帰る飛行機の中で私はすでに8月の休みのことを考えていた。今回は日本経由サンフランシスコという、太平洋を渡る旅を選んだ。しかし、私はアジアの地に住んでいるのだ。それも、極東の日本よりずっとアジアらしい街、香港に住んでいるのだ。欧米諸国に思いを馳せる前に、自分の住む地、アジアをもっと知ろう。次は、是非アジア方面へ旅をしよう、と。
 いわゆるバックパッカーはアジアが好きだ。ただし、そんなアジア好きのバックパッカーが決して立ち寄らない地が、アジアの中に2ヶ所あるという。それは香港とシンガポール。彼ら曰く、どちらも経済が発展し、物価も高く、「アジアらしさが消え失せた街」なのらしい。
 はて? 私が足を踏み入れたことのあるアジア・・・それは、日本のほかに、香港、シンガポールの2ヶ所のみであった。そうか、私はアジアにいてアジアのことを全然知らないのかもしれない。これはアジアに行くしかない。でも・・・。いきなりディープなところへ行っても、きっと一人では何もできないだろうから、観光客のいるアジアを選ぼう。
こうして、次なるdestinationはアジアに決まった。

 まず候補にあがったのはモルディブ、モーリシャスといったビーチだった。それも、セブやプーケットの様に日本人がうじゃうじゃいないところ。しかし、その先、「雨季の場所には行きたくないな〜。」 「海はきれいじゃないといやだー。」 「香港から直行便がいい。」 「夜中に空港に着くのはいやだー。」「どうせなら、マイレージがたまったほうがいいな〜。」 「どうせなら、ビーチ以外にも楽しみが欲しい!!」・・・・・・などなど、紆余曲折を経てたどり着いたのが「バリ」という目的地だった。

 香港で日本語が通じる旅行会社にいろいろと電話をした。日本で超有名なH○Sは香港にも支店があり、安いかな〜と思って電話したら、担当者の態度が横柄で、おまけに送ってもらえるはずのFAXが届かなかったので、「や〜めたっ」ってことになり、結局ノーレイトラベルでシンガポール航空のパッケージ(エア+ホテル)を予約した。
 本当は直行便を走らせるキャセイにしたかったのだが、CXのチケット代よりも SQのホテル付きパッケージ代の方が安かったのだ。そのパッケージは3泊4日で、3泊分のホテルがついているのだが、せっかく夏休みに行くのに、3泊じゃもったいないし(前回のサンフランシスコは3泊しかしなかった。みんなに「もったいな〜い」と言われたが、サンフランシスコだけなら3泊でちょうどだった。)、いろんなバリの顔を見てみたかったので、ホテル延泊はせず、帰りの飛行機だけ2日遅らせ、5泊6日の日程とした。パッケージについている3泊分のホテルは、Kuta (バリで最も賑やかなビーチ)に決めた。後半の2泊はUbud(バリ芸能と芸術の中心地)へ実際に足を運んでから決めるつもりだったのだが、結局インターネットで予約してしまった。

この予約でお世話になったのは、「Bali Heat」という旅行会社です。
詳しくはこちらへ→
http://www.baliheat.com/Contents.htm

 すべての予約準備(って言っても、ホテルと飛行機だけだけど。)が整った出発日前日、私は飛行機のリコンファームをしていないことを思い出しながらも、せっせと荷造りにはげんだ。荷造りといっても、私が用意したカバンはA4サイズのショルダーバックのみ。この中に入れたのは、ガイドブック・水着・Tシャツ・MD・目覚まし時計・タオル 以上終了。この荷物の少なさが、後々不信感を生むことになることを、私はまだ知らない。

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