久しぶりの連休GET
久しぶりに連休がやってきた。それも水・木・金と平日3日。こうなったら、旅行する以外に道はない。手軽にいかれる海外旅行。これが香港在住のメリットかもしれない。(その代わり、国内旅行ができないのがつまらないところなんだけど。)香港周辺には、シンセン、マカオ、広州をはじめ、手軽に日帰りや1泊で旅行できるスポットが多い。今回はせっかくの3連休なので、香港から電車で2時間の広州と、そこからさらにバスで2時間の肇慶の2つの街に訪れる計画を立てた。
英語が通じないのが不安。
中国本土へ旅行に行くとき、困ることがある。それは英語が通じないこと。もちろん香港の標準語である広東語は広東州全域で通じるが、僕は話すことができない。それに、都市部は他地域からの人口流入が多く、もはや標準語は広東語ではなく北京語(普通語)になろうとしている。まあ、街を歩いたり、ご飯を食べたり、その程度は問題ないだろうが、やはり不安なのは宿。そこで、香港のホンハム駅から電車に乗る前に、駅にある旅行会社(右写真)で1泊目の宿を予約した。4つ星ホテルの「広州招商飯店」が350ドル。まあ、あまり過度な期待はしないでおこう。
駅にあるイミグレーション
香港から、中国本土へ直通電車に乗る場合、KCRのホンハム駅から乗車するが、通常のKCR鉄道とは異なり、専用の改札口がある。改札を抜けると、イミグレーションがあるのだ。そこで出国審査を受けるので、飛行機と同じように、移動中は、両国外にいることになる。ということで、イミグレーションの先、ホームの手前には一応免税店もある。直通列車が到着する広州東駅でも入国前に買い物ができるが、こちらの方が断然広い。ぜひここで買い物をしよう。ただし、中国本土はたばこもお酒もそんなに高くはないのであまりメリットはないかもしれない。香港と広州を結ぶ直通電車は1日に6往復しており、3種類の車体で運行している。「新時速」と呼ばれている列車は、その中で最新型。時速200kmは、アジアでは日本の新幹線の次に速いらしい。「ktt」と呼ばれる列車は、2階建て車両。残念ながら、僕が乗った列車はそのどちらでもない、旧型だった。列車は音もなく走り始めた。ただし、とっても遅い。香港内は、同じ線路上を香港のみを走るKCR鉄道が頻繁に走っており、追い抜きができないため、時速200kmで走ることができないのだ。それでも、中国国境まではわずかに40分。シンセンの街を過ぎた当たりから、列車は徐々にスピードを上げる。広州の玄関口である、広州東までノンストップ、全部で1時間40分の行程だ。
予定より10分ほど遅れて、列車は広州東駅に到着。漢字表記(それも略字なのでわかりにくい!!)の看板に困惑しながらも、入国審査へと足を進める。