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西暦200X年・・・ついにメガテンも、バーチャルリアリティを駆使した、映像投影によるバトルが可能となった。
それによって、悲劇が起ころうとは・・・まあ、みんな気づいてるんだろうなあ。
「ククク・・・そこの小僧、命が惜しければ、デュエルディスクを置いていけ。もちろん、中にセットしたデッキごとな」
「・・・・・・・・・・」
「ククク・・・どうした。恐ろしくて、声も出ないか」
「いや、ツッコミ所が多すぎて、どこからツッこもうかと。
まず第一に、もう二十歳過ぎのオレに小僧とか言うな。それから命が惜しければって、逆らったら殺す気か? あとなあ、普通の人間はクククなんて笑わねえよ」
「それはデュエルで決着をつけるということか?｣
「どこをどう解釈すると、そうなるんだ!!」
「そうか、ならば仕方あるまい。デュエルだ」
「だーかーら!! 勝手に決めるな!!｣
「いくぞ、オレの先攻」
「やらないって!! それになんで先攻後攻がもう決まってるんだよ」
「こういうのは先に言ったもの勝ちだ。オレのターン、まずは周防達哉を攻撃表示で召喚する」
「攻撃表示って何!?｣
「そしてコープスを守備表示で召喚」
「いや、噂配置だろ!? つーか、それ以前にどこからダークマ
グが!?｣
「さらに、伏せカードを1枚セット」
「これメガテンだよね!? 確かにメガテンだよね!?｣
「ターンエンドだ」
「(どうする・・・ものすごく相手にしたくないが、このまま付きまとわれても困るし・・・。仕方ない、適当に相手をしておくか)
えーと、ダレス出してギャリートロット召喚、さらにセクメト召喚してエンド」
「オレのターン!!｣
「いや、いちいち叫ばなくていいから」
「まずは、ヤコウを攻撃表示で召喚だ」
「だから、カオスマグが・・・」
「ククク・・・こいつには、恐ろしい特殊能力があってな・・・なんと、召喚直後から」
「知ってるって。合体できるってんだろ?」
「ならば、いくぞ!! コープス、ヤコウの2体を生贄に捧げ」
「予想通りすぎて何も言う気になれない」
「魔神アシュターを召喚!!｣
「また､微妙なやつが・・・」
「そしてこのアシュターでセクメトにアタック!!バァァニングクラック!!｣
「なんでブロッカーを勝手に指定してるんだよ!!｣
「セクメトを爆!! 砕!!｣
「いや、爆!! 砕!!じゃなくて!!」
「さあ、お前のターンだ」
「この分だとオレのHPも減ってるんだろうなあ・・・。
というか、このルールで戦ってると、オレが一方的に不利じゃないか。
なら・・・オレもヤコウを召喚!! さらにギャリートロットとヤコウを生贄に捧げ(ちょっと楽しい)、アナンタを召喚する!!」
「ククク、馬鹿め!!
合体に割り込み伏せカードオープン!!
マジックカード『アギ』発動!!」
「ミステリーサークルで阻止不可だよ!! つーか、手札から撃てっての!!｣
「なんだそれは!? いつからそんなルールが」
「大昔からだよ!!
さて、それではアナンタのアタック!!
マグネットストォォォォォム!! アシュターを撃破!!」
「くっ・・・!!」
「けど、これで相手のライフが削れたわけだけど、轟衝破の意味がないなあ・・・。さて、これで相手のライフはいくつになって・・・」
残りライフ3950
「3950!!? なんだそりゃあ!!
「何を言っている。公式ルールではライフは4000に・・・」
「終わらねえって!! あんた、絶対ゲーム間違えてるよ!!｣
「ではオレは周防達哉の特殊能力『隠れ兵』を使い・・・」
「デジャブの少年だ!!｣
「万力魔神バイザー・デスを召喚」
「アイアンメイデンだろうが!! そしてダークマグはどこ!!?」
「こいつは3ターンの間無敵に」
「ならない!!」
「そしてオレのターンに」
「エンド宣言してないって!!｣
「鋼鉄の鳥スチュパリデスを召喚する」
「オリジナルな表現付けるな!!｣
「そしてプレイヤーにダイレクトアタック」
「しかもなんか、いきなり行動してるし!! ああもう、じゃあテトラカーンだ!!」
「むう、『聖なるバリア ミラーフォース』を持っていたか」
「ちっがぁぁぁぁぁぁう!!!!」
「では、マジックカード『ブラックホール』で場を一掃し」
「ギャッラルホルンだ!! つーか、4000のHPでそのカードは反則だろうが!!」
3時間後・・・
「はあ、はあ、やっと終わった・・・」
「見事だ。このオレを倒すとは。しかし、オレはグールズの中でも一番の下っぱで」
「帰れ!! 頼むから、消えてくれ!!｣
「いや、その前にお前の健闘をたたえ、3枚の神のカードをやろう」
「神のカードってなに!? しかもいきなり3枚揃う上に末端のアンタが持ってるってことは価値も知れてるって!!｣
「まあ、そういわず受け取れ。オベリスクの巨神兵、オシリス
の天空竜、ラーの翼神竜だ(注:アンリ・マンユ、アスタロト、
ヴィローシャナ)」
「いや・・・イエサブで買える神ってのもどうかと・・・」
「だが、これで勝ったと思うなよ。さらに恐ろしい第二、第三
の刺客がお前を」
「いいです、デュエルディスクあげます。オレは普通にメガテンがやりたい」
こうしてめでたく、デュエルディスクは生産中止となった。
次回 アームコンプでさらなる悲劇が!!
(やりません)
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