CGI作者さんのサポートルームなどを拝見していると、
という場面を実に多く見掛けます。
もちろん、最初は誰でも初心者です。
ただし、CGIの初心者である以前に、パソコンの初心者、ホームページ制作の初心者である場合は、ちょっと意味合いが違います。
今や、CGIスクリプト作者さん達の*多大なる努力のおかげで、素人でも比較的簡単に自分でCGIの設置ができるようになったとは言え、
自作CGIの設置とは、
本来ならば、Perl や UNIXマシンに、十分に精通した人にのみ許された楽しみであったはずなのです。
- *自分でちょっとでもperlスクリプトを作ってみると非常によくわかるんですが、単純に自分が使いたいものを自分専用に作るのは比較的簡単ですが、他の人にも使い易いようにカスタマイズ項目を増やしたり、マニュアルを書いたり、いろんな環境の人の設置サポートをしたりというのは、とんでもない労力を要するものです
絶対に無理とは言いませんが、あくまでもCGIとは、マウスひとつでどうにかなるWindowsよりは1ランク上のUNIXマシンを直接操るという、上級者向けのオプションであるという原則だけは、覚えておいてください。
自作CGIの設置には、かなりのパソコン経験者でも、新たに覚えなければいけない用語、仕組みなどがたくさん登場します。
少なくとも、ある程度の期間のパソコン経験、インターネット経験、自分のホームページ運営経験といった段取りを踏んでからの方が、はるかに有意義に、容易に扱うことが可能になるはずです。
ある程度いろんな場所のHTMLページやCGIページを巡回して、HTMLとCGIの違いを感覚的に知ることや、いろんなタイプの掲示板で読んだり書き込んだりすることで、CGIというものの動作を体感的に知っておくという経験も必要でしょう。
様々なタイプを知っておくことで、自分が設置しようという時の選択の助けにもなりますし、多くの場合、その掲示板のいちばん下の著作権表示から、そのCGIを配布している作者のページに飛べるもので、そこにあるFAQなどで十分にCGIに関する予備知識を事前に仕入れておくことが出来ます。
また、いろんな掲示板の混雑時の動作や、閉鎖やトラブル時のエラー表示などに数多く出会っておくことも、自分で設置する時の役に立つでしょう。
初めてのホームページ作成と同時に自作CGIの設置とは、ちょっと無謀と言わざるを得ないでしょう。
ただでさえ、初めてのホームページの作成には、サイト管理やらURL名の規約やら絶対パスと相対パスの使い分けやら、そして一番の難関であるFTPソフトの扱い方の習熟と、越えるべきハードルは数多いものです。
それに加え、さらに難しいCGIへの挑戦とは、素人がいきなりマッターホルン登頂を目指すようなものではないでしょうか?
特に、FTPソフトの扱いは、初めてだと、普通のホームページ素材をアップロードするだけでも一苦労なのに、CGIを扱うとなると、アップロードするだけでなく、更に様々な追加機能を駆使した作業が必要になります。
「自分がアップロードしたファイルのURLがわかりません」なあんて質問は、CGI作者に訊いても解るハズがありません。CGI以前の問題と言わざるを得ないでしょう。
幸い、@homepageには、簡単設定で使えるカウンター、掲示板、チャットなどが用意されてるわけですから、先ずはそれらを活用しつつ、通常のホームページの運用に十分慣れてから、どうしてもそれらお仕着せものでは実現できない機能が欲しいという場合のみ、十分に勉強した上で、自作CGIの設置に挑戦してみるというのが、常識的な段取りだと思います。
今や、ワープロ感覚でHTMLファイルが作成できるソフトが当たり前で、特にHTMLの書式、タグなどを意識せずに簡単にホームページを作れる時代なわけですが、CGIに関しては、そのような簡単便利なソフトは存在しません。
簡単な掲示板スクリプトでも、最低限、リンク先の指定や、背景色や文字色を数値で指定するなど、HTMLタグを直接手書きする作業が登場しますし、「CGIは動くが表示がおかしい」「アイコン画像が表示されない」などのトラブルは、単純なHTMLタグの記述ミスのケースが多く、「HTMLソースの表示」などを見れば、自力で解決できるハズなのです。
CGIの問題ではないそんなコトまで「初心者なので〜」とサポートに頼るのはいかがなものでしょうか?自作CGIを導入する理由のひとつに、「自分の好きな色やデザインの掲示板にしたい」という人は多いでしょう。なのに、デザインを変更するHTMLも知らないというのでは、本末転倒というものです。
また、最近では、スタイルシート(CSS)を使ったCGIも見受けられますので、そういったCGIの場合は、CSSの知識も予め仕入れておいた方が、より、自分好みの掲示板などを作成できる事でしょう。
既成のCGIスクリプトを手に入れて設置する場合でも、必ず、最低限のカスタマイズ項目をテキストエディタで修正するわけですが、これって、たまたま作者さんが親切心から、カスタマイズ項目を書き換え易いように記述してくれてるだけで、実は、
CGIファイルというプログラムファイルを、素人が直接いじるという、物凄い事をやってるのです。
最近では、親切な作者さんのおかげで、各自が書き換えるべき部分については、かなり判り易く書き換えができるようにはなってきましたが、それでも、例えばディレクトリの記入欄で最後の「/」が必要なものかどうかや、タグ内の「"」をエスケープしとかなければいけない場所なのかなど、ちょっとPerlを勉強すればイージーなミスが防げるものです。
また、トラブルでなくとも、例えば「このCGIにこんな機能もあったらいいのになぁ」などと思った時にも、ソース全体の流れが読めていれば、それが「各自で改造すべき」問題なのか、「作者さんへの将来的な要望案」に分類されるものかが、自分で判断できるでしょう。
また、今でこそCGI用の言語の代名詞になってますが、Perl とは元々、簡単に記述できて何でも出来るテキスト処理言語として開発されたもので、例えば自分の掲示板に来てくれた人のハンドルネームとメアドを抜き出して自分専用のアドレス帳を作るなどが、簡単に出来ちゃうのが魅力なのです。
せっかくCGIの道に足を踏み入れたのですから、ちょっとPerl など勉強しちゃうと、今までいちいちエクセルを起ち上げたり市販のコンバートソフトを使っていた多くの作業が、Perl だけで簡単に出来ちゃうことに驚くでしょう。
こればかりは、僕自身も偉そうなことは言えないのですが・・・、
URL名の規約の問題、パスの問題、そしてパーミッションの問題と、CGIの設置にはMS-DOSレベルの知識では心もとない場面に、多く遭遇してしまいます。
まあ、@homepageでは、SSIやtelnet接続、.htaccess などは開放されていませんので、GUIなFTPソフトを使う限り、UNIXのすべてを覚えたところで使い途は限られて来ますが、セキュリティなど他人事ではない問題も絡んで来ますので、せめて、CGIの設置に関係する知識は、仕入れておくに越したことはないでしょう。
Linux なんて覚えとくと、将来的に良さそうな予感が・・・
サポート掲示板などを読んでいて、やはり一番イライラするのは、そのやりとりの多くが、「FAQを読んで下さいね」という内容であることです。
せっかく多大な労力をかけて用意してくれたFAQも読まずに質問する・・・作者さんはいったいどんな気持ちになるでしょうか?僕自身、つい数月前までは、まったくのCGI初心者だったのですが、各所のFAQやサポート掲示板を読ませていただいて、自然と様々な情報が身に付いていったものです。
いきなり分厚い入門書を買って来ても難しいものです。せっかくインターネットという情報の海の中で、今の自分に必要な情報だけを厳選してくれてるのですから、先ずは各所のFAQから勉強を始めるのが、CGI上達への一番の近道だと思います。
- [TIPS] あるサイトのCGIに関する疑問が、他のサイトのFAQから解けるなんてのも、わりとありがちなコトです。
このページは、特定のサイト、個人を指したものではありませんが、フィクションでもありません。
実は、自分自身への戒めの意味も含まれてたりします。(^o^)