ONE〜輝く季節へ〜
踏み出した「大いなる2歩目」

友人のバッグに入っていたもうひとつのモノ

 夏休みに里帰りし、うちの下宿にやってきた友人。彼もまた「エクストリームは格闘技です!」によってToHeartに目覚め、PS版を入手した戦友(とも)でした。シンクロニシティを感じる我々でしたが、彼がPSソフトとして、もうひとつ持っていたCDがありました。それが「輝く季節へ」だったのです。ToHeartと同じような時期に発売された、これもまたパソコンからの移植作品であるという。友人は言いました。「完璧な出来であるPS版ToHeartと比べたらクソゲの領域に近いが…」「シナリオは痛いぞ」

なんやこの「えいえんの世界」って!

 とりあえずやらせてもらう。序盤からワナみたいな選択肢が多いので、そのあたりは友人の指示を仰ぎながら進めていきました。「居眠り防止センサー」や「没頭できる軽作業」など、浩平のくりだす奇想天外な行動に、笑いながら七瀬シナリオに流れていく。だんだんと恋愛っぽくなってきたか…と思っていると、突然「えいえんの世界」のエピソードに。その頃の私は泣くことなど考えられない人間でした。たしかにマルチのシナリオは感動的でしたが、泣くほどのことはありませんでした。しかしこの、浩平のモノローグの痛いこと痛いこと。さすがに友人がいるので涙を流すことはなかったが、涙腺を直接手で刺激されているような雰囲気でした。
 そしてたどり着いたエンディング。七瀬に「あれ…?」と忘れられるバッドエンド。あまりに痛い終わり方に、私はがっくりと肩を落としました。すぐ登校前のタイムトライアルを修正して、ハッピーエンドに持っていきましたが、やはり「えいえん」というテーマと希薄になっていく存在というものに、心をするどくえぐられてしまったのでした。

ひきかえせない場所へ

 その後、友人がパソコンを買いました。家でも仕事を処理するためという話でしたが、理由などどうでもいいことです。友人は「輝く季節へ」の原作である「ONE」を買いました。声がないとはいえ、PSではへぼかった音楽も素晴らしくなり、より泣けるということでした。私も買おうとしましたが、うちのノートは256色しか出ないので、スペック的に無理でした。友人が正月休みにノートを持って帰ってきて、茜シナリオとみさき先輩シナリオをやらせてもらいました。当然パソコンを買い換えたとき、購入リストには入っていたのでした。

概要とお気に入りキャラ

 とにかく主人公の折原浩平が面白いです。「ToHeart」の浩之ちゃんは基本的にプレイヤーの欲望を忠実に実行してくれますが、浩平の場合は自分が選択肢を選んでいるのに、何をしでかすかわかりません。それだけに、その後半にあらわれる「えいえんの世界」というテーマは心に響くのでしょう。
 お気に入りキャラは、里村茜です。私の萌えキャラ嗜好からいうと外れているように思うのですが、それでもシナリオが良いとはまってしまいます。よくよく考えると彼女って、音無響子さんタイプなんですよね。まだ昔の男をふっきれていない、未亡人。それだけに再び訪れる悲しみが、ボロボロ涙を誘います。

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