超越者・AKIKO・MIZUSE
〜本当にあった怖い話〜 作:呪縛さん
地下闘技場大武祭よりさかのぼる事、数日間・・・・
○月☆日〜〜〜事件発生
〜〜〜某市警察署〜〜〜
午前5:00ジャスト
その日の宿直当番でそれまで平凡な日々を満喫していた、
K巡査(本人の希望により名前は伏せる)は己の運の無さを神に呪った
超A級危険人物、『謎ジャム 水瀬秋子』宅に突然の襲撃者が来訪したと言うのだ!
「水瀬邸に突然の侵入者あり!!
謎ジャムが暴発した模様!!
大至急現場に急行せよ!!」
〜〜〜水瀬邸〜〜〜
「祐一ぃ〜怖かったよぉ〜〜」
警官の前で怯えている少女2人と、なにが不満だったのか、
口の端を吊り上げブーたれている少年
「何で、そんなに機嫌が悪いんだい?え〜っと…祐一君?」
警官が話しかけると渋々といった感じで少年が口を開いた
「だってよぉ、刑事さん、あんな奴が現われなきゃあよぉ!
俺は今ごろ真琴と…おっ〜っといけねぇいけねぇ、ウケケ……」
良く見ると栗毛の少女の怯え方が酷い
「……まぁ、それはともかくとして少し状況を聞きたいのだけど、いいかい?」
話をはぐらかす刑事さん、ナイス大人の判断だ!!
「いいですよぉ〜〜」
この家の家主の娘、水瀬名雪が答えてくれるようだ
はっきり言って少年が相手では話が先に進みそうにもない。
「じゃあ、まずはどうして助かったかを…」
「え〜っとねぇ、誰かに突然投げられたのぉ」
「誰に投げられたかは分かるかい?」
「私達が聞きたい位だお〜……」
〜〜〜水瀬秋子の隠れ家〜〜〜
「あらあら、ココはいつ来ても汚れてますねぇ」
困ったように笑う秋子さん
「お片付けしなきゃ♪」
少女のような笑顔で微笑んでいると、背後から声が聞こえてくる
「おばさん〜〜やっと見つけたぁ〜〜」
あどけない声の少女は、リーフ戦略の一つである全世代制覇構想の特攻隊長、
To Heartの正ヒロイン、神岸あかりその人である!もうルールなんてこのS・Sには無い。
「追われていることは分かってた……って顔ですねぇ……」
「君ですか……」
「失望させちゃったかな?……まるで購入した同人誌で
オバサンの実年齢が出た時のファンの顔みたい……」
「現実に引き戻そうとしても無駄よ……
それにあなたでは私にヒロインの座をプレゼントするなんてとてもとても……」
「ヒロインの座を賭けてたんですか?私達ッ!!」
さすがの正ヒロインもその爆弾発言には驚愕を隠せない
「負けるつもりで私に勝てるとでも思っているのですか?」
「あなたの名は師匠に聞いているわ…
師、曰く地上最強の生物、曰く東方不敗、曰くモウロクババア…
ハナから実力の違いは分かっています」
「モウロクババアって誰の事かな?あかりちゃん♪」
さすがに空気がヤバイと気付いたのか、
あわてて話題を変えるあかりちゃん17歳、冒険したいお年頃
「ア……アハハ…こ…ここって隠れ家って感じですよねぇ」
「50年余りも昔……ここを使用っていました」
「………戦争?って……うわ」
何かに気付いたのか、あかりが悲鳴を上げる
〜〜〜良い子の皆さんは気付かないように、お兄ちゃんと約束だっ!!〜〜〜
「ここは日本軍の施設だったんです…戦争が始まってすぐに私が徴収したのですけどね」
「そんな人生の大先輩に、何かプレゼントを上げたいですよねぇ〜〜♪」
その瞬間突然、秋子に向かって、ピザトーストを投げつけるあかり……だが!!
「消えた!!?どこいったの?」
「ところであかりちゃん………」
突然、耳の近くで囁かれる声に振り向くあかり
「えっ?」
「あかりちゃんって短い方が可愛いですよ?」
思わず照れるあかり、まんざらでも無いようだ
「えっ、本当ですかぁ?ハハハ」
「うん絶対可愛いですよ!!切って良い?」
「へっ??」
秋子さんはそう言うと突然、あかりの耳を掴んだ!!
「そーれ♪」
ブチィィィィ!!!!!
あかりの耳たぶの一部をむしり取ってニコリ笑顔の秋子さん
「わぁーやっぱり可愛い♪」
「ギャァァァァァアアア!!」
ヒロインらしからぬ悲鳴を上げるあかり、無理も無い
「あっ………お夕飯の支度しなくっちゃ」
「オバサン、酷いよ……」
「ゴメンネ、時間が無いのよ、名雪達がお腹をすかしてるだろうし……」
痛みに耐えながら必死に体を起こすが、まるで生まれたての鹿みたいだ
「……勝負はまだ付いてないわよ!!オバサン!!」
いつもとは口調が明らかに変わっている
「いくわよ……ピザトースト二刀流、この三次元殺法をよけられるかしら?」
「困ったわねぇ……どうしましょうか?」
と、言いつつ何かの液体をあかりに投げつける
「な……なに??」
「新開発のジャムを気の抜けた炭酸水で割ったモノなんですけど……お味はいかが?」
ちなみに避けられる距離では無い
「う…うわ……ゴクンッ……うきゃぁぁぁぁッッッ!!」
尋常な苦しみ方では無い
「そろそろ帰らなくちゃなんですけど……
少し言葉の使い方というモノをあかりちゃんに教えて差し上げようかしら?」
とっくの昔に戦闘不能になっている少女に向かって冷酷な一言
「お願い!!スミマセン、許してください!!おねえさまぁぁぁぁぁ……」
ちなみにマジで泣いている
以下10数行に渡って青少年の精神衛生に多大な問題のある文章が並べられる為
皆さんは綺麗なお花畑でも見て心を潤してください
残酷ショー終了
「さて、お夕飯の材料の買出しにいかなくっちゃ♪」
あたりはスプラッター映画さながらの状態になっているのにも関わらず
笑顔が眩しい秋子さん。
「呪ってやる、恨んでやる、殺してやる……」
体のパーツが所々抜けているにも関わらず、声は元のまま、正しくは声だけ元のまま、
あかりちゃん17歳、冒険もほどほどに。
〜〜〜水瀬邸〜〜〜
午後18:00ジャスト
その日の宿直で平凡な日々を壊されたと思い深く絶望していた、
K巡査(仮名)は、再び平凡な日々が帰ってきた事に感謝していた、
超A級危険人物というから、どんな危険な女なのかと思っていたら
ごく普通の(ちょっと若すぎる気もするが)気の良いお母さんであったのだ♪
K巡査が水瀬邸の警備中に出会ったのだが、
子供たちを励ましていた事が(主に祐一に避妊の正しい方法を最終手段として伝えていた)
必要以上に感謝され、夕飯まで招待されてしまったのだ♪。
「パンとジャムしか無くて恥ずかしいですけど……よろしければ……」
「あぁ……甘いモノは私…駄目なんですけど……ハハハ」
その瞬間何故か、喜々とした表情で秋子さんが笑い、
この家の同居人達の顔が一斉に蒼ざめたのは今でも印象に残っている。
「大丈夫です!!甘くないジャムもありますから!!」
〜〜〜警視庁〜〜〜
「これが私の知る全てです、この後の記憶はかなり曖昧で私もちょっと……スミマセン」
「…そうですか、いや、ご協力感謝いたしますよ、K巡査(仮名)」
「…でも何故、私はあの事件の後、2階級特進と警視総監賞を頂けたのでしょうか?」
「ご協力には感謝していますが…あなたには、その情報に接する資格が無いのです」
「はぁ…まぁいいんですけどね…」
「くれぐれもその体験を他人に話す事など無いように」
「了解しました!!長官殿!!」
私はCIA長官であり、栄光の米国人である、
そして日本人への差別意識も無いとは(難しい所だが)言い切れない、
しかしあの巡査…Kという男には尊敬の念を禁じえない……だからあえて黙っていたのだ。
「……君が、水瀬秋子と普通以上に関わって正気を保っていられる…
…身内意外のただ一人の人間だからです…」
言えはしない、
水瀬秋子の最強の理由……彼女に必要以上に関わった人間は例外なく記憶障害に陥っている、したがって彼女の本当の強さを知る者は存在しない……
それだけは絶対に言えはしない、
水瀬秋子の秘密の末端でも知った者の最後はいつだって悲惨だったから…
〜〜〜CIA極秘文献保管室〜〜〜
〜〜情報NO38、この情報はXファイルより抜粋された物であり、
この情報を許可なく閲覧した者は(紙を張り替えた跡)お仕置きしちゃいますよ?〜〜
次回予告
地下闘技場最大トーナメントに、遂にアノ少女が参戦する
「はわわぁ〜〜あかりちゃん負けちゃったんですかぁ〜〜?」
伝説の萌えを極めた女の最高の技
「私の対戦相手は私に組み付かれるとフォール負けを選ぶんですぅ、なんでだか分かりますかぁ?」
その答えは3回戦究極のリザーバーとの勝負で明らかになる
「ずるべたーんッッ!!?巨大犬を相手に『萌え』をやる気だぁぁぁっ!!」
リーフの英雄と呼ばれた女の最高の萌えが生み出す奇跡
「私はこんな勝利はいらないんですぅ……名誉ある戦いが欲しいのぉ…」
究極の挑戦者を前に遂に「だおー女」の本性が暴かれる
「そろそろあなたにも見せてあげるよ……
寒いエロゲーにもまさる究極の萌えゲー地獄というものをッッッ!!」
女の凄惨すぎる過去
「ブッシュ斎藤……あの少女は誰だ?」
睡眠を全く取らず、エステに通う少女とジュン博士の出会い
「お母さんに勝ちたいんだお〜……」
そしてジュン博士の見た夢
「1トンを越す大型猛獣を圧倒する超暴力……
を持つ男をあっさりと打ち砕く中年女を近代科学で製造する!!」
北川ジュンと少女の夢の行方は何処にあるのか?
それは誰にも分からないっ!!
次回、「伝説 対 現実」!!お楽しみにッ!!しないで下さい!!
今回の実験結果・・・・・失敗
あはは…ここでリーフキャラを使ってくるとはね…
こういうことを誇りや気位に邪魔されることなく、
一瞬も迷わず即座に使ってのける。
呪縛さんの持つSSでの遠慮の無さは、
私よりもグラあゆ的です。
てなわけで、って言っても呪縛さんはHPないんで、
連絡はうちの掲示板ででもお願いします。