川口茂美とは?




川口茂美の公式設定

川口茂美の全出番

じゃあどうして、川口茂美なのか?
 ご覧のとおり、川口茂美はヒロインではない。ごく簡単に言えば、ただのちょい役である。お向かいの河原崎さんやお菓子をくれる川内さんと同じく、単なる名前だけを与えられた、泡沫キャラにしかすぎない。しかし、彼女が観鈴シナリオにおいて担う役割は、泡沫キャラと呼ぶにはあまりにも大きく、むしろ『裏ヒロイン』と呼んでも差し支えないような影響力を持っている。
 まず、最初の電話において、観鈴が茂美との付き合いを避けようとしている事実が示される。彼女には友達がたくさんいるから、迷惑だというのだ。それは一見、観鈴が遠慮しているだけに見える。しかし、この年頃の女の子にとって、仲良しの同性が何人もいることは当然のことであって、観鈴の言動は不自然である。このことは中盤以降で明らかになるが、ともかく彼女たちの作る『友達』という輪に、観鈴があこがれと、それと同じくらいの恐怖を感じていたのは確かであった。
 もうひとつの出番、それはシナリオ終盤、往人が助けを求めるため、川口茂美に電話する場面である。ここで彼女は、往人の申し出を断ってしまう。悪い女と断ずるのは早計だ。彼女が観鈴のお見舞いにいけない理由は、『家族旅行に行くから』であった。普通、あまり親しくもなくそれほど深刻でもない(と本人が言っている)を病人の見舞いを、家族のイベントより優先するはずが無い。彼女が『家族』を選択したことは、当然の結果だったのだ。
 『友達』『家族』。このふたつは『AIR』のテーマの根本であり、ヒロインは初期状態では、それを望んでも手に入れられない立場にある。AIRというゲームは、ヒロインがそのふたつを与えられていく過程を見守るゲームであると言える。ところが川口茂美は、ふたつとも充足した状態で、主人公の前に現れる。すなわち川口茂美こそ、観鈴が求めてやまなかった『普通の女の子』の象徴であり、だからこそ、彼女は『裏ヒロイン』と位置付けられるのである。
 我々は、ヒロインに萌える。だとしたら、裏ヒロインに萌えたところで何ひとつ差し支えが無いはず。人が『あゆ萌え!』や『秋子さん萌え!』を公言するのと同程度に、なんら恥ずることなく、我々も『川口茂美萌え!』を公言して構わないのだ。
 『CGがなければ萌えられない』という方もいる。当然、CGは萌えを構成する一大要素だ。しかし、萌えを支配するのは目ではない、脳だ。我々は2次元で与えられた視覚情報を信号に変換して脳に伝えている。脳はその信号を受けて、萌えという感情を起こさせる。だとしたら、視覚情報が存在しなくても、脳内に萌えるべき情報を直接与えてしまえば、萌えは実現するはずである。
 ヒントはすでに、観鈴によって与えられている。川口茂美は『美人』だ、『人気者』だ、『いい人』だ! これらの情報の断片を組み合わせるだけで、脳の中に、自分の理想の川口茂美が誕生したはずである。よくイメージが湧かないという人は、もう一度観鈴シナリオをやって、電話口から聞こえる彼女の声に耳を傾けて欲しい。いい娘や、いい娘やないかっ!!

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