FOOT LOOSE
2001.10.11(木)
13:30会場 14:00開演
赤坂ACTシアター
さて、2回目のFOOT LOOSEです。
今回の感想を一言で言っちゃえば、『すごい』です。
座席が8列目と、芝居を観賞するには不向きな位置だったりもしたんですが、そんなことははっきり言って問題になりませんでした。
何がすごいって、スタッフも、CASTも文句なし。
前回いまいちだった人たちは完璧で、前回すごかった人はその更に上を…
行ってよかったよ。これのおかげで財布が軽くなったのなんて気にならないね。って言うくらいすごかった。
残念だったのは、客席の態度でしょうか。
遅れてくるのはしょうがないとしよう。なにか理由があったのかもしれないし。
しかしだな、遅れて入ってきたくせに、どかどかと足音立てて、屈みもせずに入ってくるのは止めてくれ。
私はあんたの姿を見るために大金はたいたんじゃない。
迷惑極まりない遅刻者ですが、結構な人数がいまして…なんでそんなに多いんだ?時間も平日公演にしては早かったけどさ、そのチケットを取ったということは、その時間に来れるってことでしょ。…なんだかな。
そして、やっぱりあったのが『ねぇさん』コールと、『まぁくん』コールですが…これは本番でかからなかったから良いかな…
さすがに、本番中の出のタイミングでそれやられたらぶちぎれるけど…カーテンコールだけだったし。カーテンコールで役と素をきりかえることと、彼らの本業を考えれば仕方ないかな。
って、ここで妥協するのはほんとは良くないんだけどね、それが、役者をたたえる為ならば(半ばそうでもないけど…)それもしょうがないのかな。ま、よっぽどのことがない限り、私はやんないと思うけど。
さて、それでは本編に入るとします。
OPのダンス。坂本さんが出てきた瞬間思ったのが、『うわ、筋肉増えてる』でした。
その数日前に東京ドームで見たときは、こんなに筋肉がついてなかったはず。
あの人の筋肉はなんでできてるんでしょうか…やっぱり風船のように空気で膨らんでるんでしょうか(爆)
ハードスケジュールをこなしているのに、テンションは初日のままで、初日よりこなれて硬さが抜けている分、グレードUPしてます。
かなり惚れます(笑)
吹き替え声優くさいのは相変わらずですが、私がなれた所為か、それも自然です(爆)
そして、『まだ18だから』という台詞で会場に笑いが起こるのはどうなんだろう…
レンが高校生なのも、バーガーショップの奇抜な制服が似合わないのを、若さでごまかしてると言いたい台詞だってのもわかってるけど、………………………………だって面白かったんだもん(爆)
ストーリー的なツボは、新しい町での慣れない生活と、閉鎖的な住民の余所者を見る目に、レンが傷ついていくシーンと、『Almost Paradis』。ここの語り合うシーンです。
ひねくれ者の水無月は、感動的なシーンにツボがヒットしないようで…悔しかったり、おこってたりするシーンの方が感情移入しやすいみたいです。
それゆえに、最後のレンが神父に意見しに行くシーンは結構ツボ。
『もうとっくに一人です。』でかなりきます。初日はここで坂本さんがカミカミだったので、そっちに気を取られてましたが、今回は大丈夫でした。(何が?/笑)
レンが傷つくシーンは、もう悔しくってたまんなくって、泣きそうになりながら見てます。
このシーンではいる、3人娘の歌がまた良い。
Almost Paradisのシーンのツボは、
エリエル)『考えないようにしてるの』 レン)『そうかな、いつも考えてるんじゃないの?』
この台詞です。
誰しもあることだとは思いますが、それが為に、そう言われるとぐっときますよね。
台詞でやれた頭で芝居を見入ってると、はじまるのが『Almost Paradis』。
これが今回良くってねぇ。
頭ちょっと危なかったけど、声が綺麗に出てて、良かったです。
二人の声質を考えると、ちょっと反発しちゃうのはしょうがないことですし、それに、今回それは気にならなかったから大丈夫です。
そして、カーテンコール。
今回も会場スタンディングで大騒ぎでした。
2回目ぐらいにメイン2人が出てきて、ねぇさんが投げキッスをしたときに会場が華やいだんですが、坂本さんがまねしたら…笑いが起きました…
なんで?
いや、確かに可笑しかったけどね…私も笑ったし(爆)
真面目な顔して、やってることがちょっと可愛らしかったりするもんだから、例によってバランスが悪い(爆)
だからかな…笑われたのって(笑)
そのあと、最後の挨拶を済ませて、袖に引っ込もうとしたそのとき…引っ込む先を間違えて、ねぇさんと逆方向へ歩き出してしまいました(笑)
呼びとめられて、あ、そうか。とステージ中央でくるりと反転。会場大爆笑。
やってくれましたね、マジボケです。
綺麗にオチがつきました(笑)
今回は、板に乗ってるCAST全員が良い動きをしていて、気持ち良く見ることができました。
ぶっちゃけ、こんなに良いものが見れると思っていなかったので、かなり…いや、すごく満足です。
番宣の少なさとか、CASTが云々というわけではなくて、正直なところ、そんなに期待してなかったんですよ。私。
最悪、彼が見れれば良いやくらいのつもりではいました。
…それはちょっと暴言ですけどね…
坂本さんのミュージカルが評判の良いことは聞いてましたし、ミュージカル仕様の坂本さんを見ることをわくわくと心待ちにしていましたが。何せ私、ミュージカル自体得意なわけじゃなんです。それに、ストレートプレイの坂本さんの演技が個人的にツボじゃないので、ちょっと心配だったんですよ。
どちらかと言えば、イノッチの演技の方がツボなんですよね、私。
しかし、そんな心配も杞憂でしたね。
台詞演技が吹き替え声優くさいものの、歌って踊る坂本昌行の表現力はすばらしいです。
コンサなどで彼のダンスは良く見てますが、やっぱりそれとは違いますね。演劇空間の迫力を感じました。
共演の彼女も、本番をこなしていく中でもぐんぐんうまくなっていて、非常にうれしいです。
やっぱり完全に一人の役者としての彼だけを見ることが、思った以上に難しくて、多少感情的になりもしましたが(笑) そんなことも今では平気です。
あ、ラブシーンは結構平気で見てるんですよ。これでも(爆)
…おかしいなぁ、昔は追っかけてた舞台俳優が当時噂の彼女(現奥さん/笑)とバカップル夫婦を演じててもなんとも思わなかったんだけどなぁ…それだけ、アイドル坂本(笑)の影響が強いんでしょうか…
なんだかだんだん舞台の感想じゃなくなってきました…かなり毒も吐いてるし…今回の毒はいつもと方向性が違うので、かくことに迷いがあったのですが、たまにはちょっと語ってみても良いかな。なんて思ったりして。
好きだからこそ、嫌いなところ。でも、そこがけっこう好きだったりもする。人の感情って、厄介なものですね。