BLOOD BROTHERS

2003年10月16日(木)
開場/18:30  開演/19:30
青山劇場

行ってきました!『ぶらぶら』ではなく、BB(笑)
本日は母とお出かけ。
母と出かける時って、芝居を見たい、というより、坂本を惚気たいって気分になります(爆)
まぁ、私の芝居好きの元凶である人物なので、芝居仲間としては最適です(^0^)v

早めに渋谷に着いたんで、近くのカフェでお茶をして、開場時間に会場入り。
まず、パンフ買って、その後記念品の引き換えです。
今回は友人からも聞いてたし、ファミクラ…てかあれコン事務?…からも大きいって言われてたんで覚悟してたんですが、うん。ホントに大きいね(笑)
ずばりA4サイズ。ボードにクリップがついてる…あれなんていうの?ファイルみたいなの…やつで、早速レポ用の感想を書くために使わせていただきました。
たまには使えるもんくれるじゃない(笑)
会場入ってしばらく、『おおぉう』と変な声が(笑)
なんだ?と後ろを振り返ると、…あ、ニシキだ…
白いベレーっぽい帽子を被った、サングラスのパッキン…って、おにーさん目立ちすぎです(爆)
暗くなる前にふつーに入ってこられました。
さすがにあのクラスになると、恐れ多くて近寄りがたいもんね。ファンももう落ちついちゃった人間が多いし(爆)
って、そんなBBでしたが…あれ、主役って誰だっけ?(爆)
いや、別になんの文句があるわけじゃないし、坂本の役が主役なのは充分分かってるんだけど…なんとなく真琴さんが主役みたいな気が…(苦笑)
ストーリーテラーとして、全幕前場出ずっぱりで、時として黒子までこなすという面白い役どころでした。
完全に劇中の時間軸に存在してないのに、上手く溶け込んでいて。さりげないのに、メチャクチャ存在感のある人です。
ソロも多いし、なんかかっこいいし…あれ、かなり美味しいよね。私ああいう役どころ好きなんだよね。ナレーションとかさ。だって、あれ、一人勝ちだよ。(笑)
劇中時間軸ではやっぱり歌穂さんが凄い! 出てくるところがほとんど歌いっぱ。きれいでかっこよくて、可愛くて強い。そんな母親役でした。
ただちょっと生活面で頼りないっていうか、先が読めないというか…(^^; ま、だからこそ、この話が成り立ってるんだけどね(苦笑)
美波里さんは相変わらず細くてきれい! 赤坂くんのお母さんなんだけど、なんとなく不思議な感じ…だって、去年は坂本のお母さんだったんだよ(笑)舞台って不思議ね。
ヅラの所為かも知れないけど、一瞬瀬川〇子かと思っちゃった(爆)
そんな母親二人のシーンから始まります。
ジョンストンさんの生い立ちを歌で綴るんだけど、めちゃくちゃ(笑)
赤ん坊は後ろから飛んでくるし、牛乳配達のおにーちゃんは廃業して産婦人科医になってるし…どないやねん(^^;
先読みのできないジョンストンさんが、目の前の誘惑に負けて今度産まれる双子の内の一人を家政婦として通っていた家にあげることにしてしまい、産まれたばかりの子供を、一人持っていかれてしまう。
初めは、仕事の度に会うことができるから、といわれていたけれど、本物の母親が近くにいることに恐怖を…連れて行いてしまうんじゃないか、と取られることをおそれたんだよね。…覚え、50ポンドを渡して辞めさせてしまう。
『みんなにばらすわ』というジョンストンさんに、『言えるわけないわ。あなたは子供を売ったんだもの』とその50ポンドを利用する。『こんな金要らない』と突っぱねてみても、『本当のことをこの子たちに知らせてはいけない。別々に育てられた双子が双子であると知ってしまうと、二人とも死んでしまうのよ』と…これは迷信なのかな?…脅しをかける。
結局取り返せずに、屋敷を去らざるを得なくなってしまった。
時はたち、子供は七歳になりました。
……きたよ。7歳児……(笑)
一昔前の悪ガキ…本人も言ってたけど、下町に居そうな洟垂れ小僧ってやつね。『いるいる、あーゆーがき…』と思わず呟いてしまいたくなるほど…ぶっちゃけ、かわいい(爆)
そして注目は、もちろん脛(笑)じろじろと舐めまわすように見てしまいました…いやぁ…ホンットにつるっつるだったよ…筋肉もあんまりつけないようにセーブしてたって言うけど、元々ついてるからさ、なんか…毛ぇむしった鳥のモモ肉って感じで…(^^;
喋りかたはへたするとコントになり兼ねないのですが、まじめにやってるので良しとします…なんて偉そう(爆)…いや、マジで可愛かったよ。泣き声とか。お兄ちゃんたちに囲まれて泣いてる姿、可愛いね。一瞬プライベートが垣間見えたよ(苦笑)
八百屋の三男坊時代ってあんなだったのかな?(*^^*)
お兄ちゃんに相手にされなくて、『オレだってもう直ぐ8歳なのに…』っていじけながら遊んでいる。
ここが問題。なんかね、始終ケツ掻いてるんだよね…あんたは城島茂か(爆笑)
直ぐ上のサミー兄ちゃんってのが、かなりの悪ガキで、それの真似をしたいらしくて。余所の家の郵便受けにおしっこ入れたいんだそうだ。でも背が低くて届かないって言うのを、ズボンのウエストから手を入れて、前の合わせから指を…人差し指を1本…出してね…わかるでしょ?あれよあれ(爆)
それを模造して、こうしたいんだぁって腰を振りまくるわけ…どうなん?(^^;
あんたさ、7歳児のくせに腰つきエロ過ぎ(大爆)
でも、ズボンの合わせから出てる人差し指見て、『…う〜ん、7歳児サイズ』とか思った私はもう終わってるんでしょうか…
…さて、気を取りなおして…
遊んでいる時に偶然出会う金持ちの家の子…エディ(赤坂くん)と話をしているうちに、同じ日に産まれた同い年だと分かり、義兄弟の約束…お互いの親指の指先を切って、その親指を合わせて血を分け合う。…をする。
新しくできた友人を母に教えようとしたミッキー(坂本)が母のところにエディを連れていくと、驚いた母にもう会ってはいけないと言われる。
納得行かないミッキーは、翌日エディの家へ遊びに行ってしまう。
で、遊びに行って、そこでソファの周りで飛び回るんだけど、まぁくんが背もたれから飛び降りようとした時に、背もたれに足が引っかかって、ずべって…その時『いで…』って聞こえたんだけど…(苦笑)
かなり素でした(笑)
エディの家で、母親に追い出され、とぼとぼ帰る。
次の場で時間が飛んで、地元の友達と遊んでいる。
その中にリンダ(シノラー)の姿。
同い年のはずだから、7歳のはずなんだけど、妙に動きが色っぽい(笑)多分、腰のひねり方に原因があるのではないかと…
拳銃の玩具で打ち合いして遊ぶ。打たれて死んでも、指をクロスして5つ数えたら生き返れるのが遊びのルール。
そして、これがストーリーの鍵。
7歳のチビちゃんは、どこの地域にもありがちだけど、結局味噌っかすで、相手にして貰えない。結局リンダと二人きりになってしまったミッキーは、新しい友達を誘いに行く。
最初渋っていたエディを誘い出し、質の良くないいたずらをして遊ぶ。所がそこに警官が来てしまい、逃げ遅れたミッキーがつかまってしまう。
7歳と言うこともあって、注意だけで済んだものの、素行の悪い兄の居ることで、かなりきつく嫌味を言われる。
一方エディの方は、金持ちのお坊ちゃんと言うこともあり、緩く注意されるだけで済んでしまう。
この事件をきっかけに、二人は離れ離れになってしまう。
ミッキーと付き合うことを恐れた母が、引越しを決めたのだ。
引っ越す前日、お別れを言いにやってくるエディ。
玄関口で出会ったジョンストンさんに、『引っ越したくない』と泣きつく。
『ミッキーの写真をあげる』とジョンストンさんがミッキーを抱いた写真の入ったロケットをくれた。
『このことは二人だけの秘密だよ。』
この後呼び出されたミッキーとの別れ。
新しい土地についても、ミッキーと遊んだことと、ジョンストンさんのことが忘れられないエディ。
引っ越してしまったエディを探して、今は違う人の住む家を尋ねるミッキー。
最初の分かれ道。
ここで坂本最初で最後のソロ(爆)
一人ぼっちの週末が、いかに寂しいかを歌った歌ですが…ちくしょう!めちゃくちゃかっこいいじゃねぇか!!
7歳児の…7歳児のくせに…なんで歌うとそんなにエロくてかっこいいんだぁぁぁぁぁぁっ!!!!
…しょせん、担当なんてそんなもんよね…もうこれだけで骨抜きなんだから…(泣)
そんなある日、街の取り壊しが決まり、市営の団地へ立ち退くが決まった。
この街から離れたかったジョンストンさんは喜び、子供達と荷造りを始める。
リンダのうちも同じ所への移転を指示されていた。
この時に、まぁくんが黄色いキックボードみたいなやつを持ってきて、それに座り込むのさ。あのね、超短パンなので、普通に座り込むだけで内股の際どいところとか見えるわけ。
普段日に当たらない生っ白い32歳の男の内股がね(爆)
それだけで私的にかなり萌なんだけど、キックボードに座り込むとね、角度が深くなるので…あの…その…ぶっちゃけぱんつが見えるですよ…
………ごめん、まぁくん…私あのシーンあんたのぱんつしか覚えてないよ…(爆)
あの感じはたぶん黒のぼくさーぱんつ…まぁ、見えることを想定しているんだろうけど…どうしたらいいもんか…
…内股のラインを辿っていくと、緩く開いたズボンの裾からのぞく黒い下着に目を奪われた。そのまま視線を上げると、肉の隆起がぴったりとしたボクサータイプの下着に線を描いていた…なんて、どこぞの官能小説みたいなこと書いてしまいそうじゃない(号泣)
ほんとに泣けてきた(爆)
くそ…7歳児のくせに…(笑)
そんな私の腐った思考は置いておいて…家族総出で引越しを祝い、歌い踊って1幕は終了。ここから15分の休憩です。


2幕。引越し先に落ちついて、7年の月日が経っていました。ミッキーは14歳です。
…思春期ってヤツですね(笑)
で、制服着て出てくるわけよ。グレーのパンツにグリーンのジャケット。グレーと紺のストライプのタイ。
言っていい? 言っていい?
ちょっと、超かっこいいんだけど! あのね、ガコイコの昼休み向上委員会みたいよ。素でかっこいい!
髪型も自然だし、変に気合が入りすぎることもなく、めちゃナチュラル。っていうか、ホントに素のまんまの髪型に近くって、もうほんとにかっこ良い訳よ。あの写真あったらマジほしいもん。
ファミクラに出ないかなぁ…ホント欲しいわあれ…フットの時もかっこいいー!って言って買ってるけど、私の中であれが一番のヒット!!
サンダンスのピンクスーツより、トンロクの特攻服より、フットの衣装より、私はあれがいい!! てか、あれ、下さい。(爆笑)
…おいおい、落ちつけよ自分…
演技入っちゃうと、レンっぽいんだけどねぇ…(苦笑)
学校でも問題児で、結局退学(^^;
その頃、優等生のはずのエディも、退学になってたり…理由は、首から下げてるロケットを外さなかったから…厳しいねぇ…
そのロケットが元で、母親が少しづつ狂ってきてしまう。
エディは、知っているんじゃないか。そしてジョンストンが私を追って、エディを追ってつけまわしているのではないか…やっと逃れられたと思ったのに、悪魔が、私を見ている…
そして、地元をふらふらしてる時に再び出会うミッキーとエディ。
意外にも純情奥手少年のミッキーと、実体験の伴わない頭でっかちなエディは、年相応の少年らしく、危ない映画を見に行くことに…そのものずばり『色情狂の夜とスウェーデンの留学生』(爆笑)
…まぁ…ポ〇ノ映画ですよね(^^;
お金がないから、母さんに借りようと思って、家に帰る。そこで、再会したエディをジョンストンさんに紹介。
何を見に行くのか言い難くってごまかしているが、直ぐにばれてしまう(笑)
良いんじゃないの。いってらっしゃいと軽く言われ、気抜けする二人。
この時ジョンストンさんが枝きりバサミ持ってるんだけどさ、それで二人の腰の辺りを切るまねすんだよねぇ(笑)
駄目だって、切ったら(爆)
その後、二人の歩きかたがカニ歩きになってておかしかった。
映画を見て、裸のおねーちゃんに当てられて、夜の帰り道二人で『おっ〇い×2』言いながら歩いてるのは…ちょっとどうかと…(苦笑)…しかもさ、歩きかたが前かがみだよね(苦笑) …ついつい見ちゃったじゃない、あそこ(爆)
そこで偶然リンダと出会い、再び三人での交流が始まる。
丁度その頃、ライオンズ夫人とジョンストンさんが再会。険悪ムード。
『あなたは私を追ってきたのね。いくら欲しいの。いくら渡せば消えてくれるの。』
『前もそうやって私を金で買ったよね。もう、あんたの金は要らない。私はここを動かない。あんたが出ていったらいい』
『そう…それができたらいいのに…でも、あなたはまた、私の後をつけくるんだわ。』
…母、完全に切れちゃってます…
一方子供達の方は、仲良く楽しく暮らしてます。
ここから先は、ストーリーテラーのソロと、ワンシーンごとの切り替わりで1年づつ経過していく。
これが凄かった。
セットも変わらず、着ている物もほぼ一緒。手にする小物と、着方。立ち居振舞いで年齢の加齢具合が分かるんだよ。
14歳15歳16歳17歳18歳…どんどん大人になっていくのが分かる…本人たちの顔は変わらんのにな(苦笑)
あ、この時、フェリーで海に遊びに行ったってのがあるんだけど、そんときつけてたサングラス…あれ、自前?見覚えあるんだけど、あの形(笑)
タバコをエディに進めるってシーン…まずミッキーがタバコに火をつけて、それをエディに渡すってシーンでしたが…あの、タバコに火をつけて吸い込んでる時の顔。メチャ素ですね…そこだけ妙におっさんでしたよ(爆)
そして、運命の18歳。
大学に進学し、学生を続けるエディと、仕事を始めるミッキー。
2つ目の分かれ道。
ここで、二人の間の時間軸が完全にずれてしまう。
しょうがないよね、環境が違いすぎるから。
ただ、お互いの環境が違うことを、お互いが理解できなかったのが悲しいよね。
もし、分かり合えていたら、違った結末があったのかも知れない…なんて思ったりもしたよ。
別れる前日、残業で遅れるミッキーを待つ間、リンダと二人きりで話すエディ。
まだ告白されてないと告げるリンダに、『もし僕がミッキーだったら、絶対に好きだと告げるのに…でも、ミッキーは言わないから、僕も言わない』と意味深に告白。そこへやってくるミッキー。
エディはミッキーを呼び出し、早く告白しろとせっつき、なんともしどろもどろではあるけれど、ようやくリンダに告白するミッキー。そのまま熱い抱擁(笑)
『あなたって取っ掛かりは遅いけど、やるとなったら止まらないのね』…それってどうよ(^^;
次に大学から帰ってくるクリスマスに、パーティーをしよう。と言って別れる。
しかし、この後ミッキーの人生はくだり始める。
エディと別れた後、リンダが妊娠、12月のクリスマス前にミッキーと結婚。しかし、同じ頃工場では人員整理が始まり、ミッキーは職を失ってしう。
失意の中にあるミッキーに、クリスマス休暇で帰って来たエディが能天気に声をかける。
『どうしたんだい? パーティーするんだろ?』
そのあまりに違う生活環境に、苛立ち、懐かしく話しかけるエディに怒鳴りつけ、関係を切り捨ててしまう。
『お前はまだ子供だよ。そうさ、オレだって大学に行っていたら、まだ子供でいられたら、義兄弟を信じていられたかも知れない。だけど、オレはもう大人になってしまったんだ。』
エディと別れ、肩を落として歩いているとサミーが声をかけて来る。
『良い話なんだ。お前は見張っててくれればいいんだ。ハジキは使わない。見せるだけで大丈夫なんだ。なんならお前は現場に来なくてもいい。…お前、今いくら持ってる?文無しだろ?母さんと同じだ。そんなんで正月にお前のスケをどこに連れていける。一晩で50ポンドだ。』
『…50ポンド?…やる!』
サミーの甘言に乗せられ、悪事の片棒を担ぐことになる…
丁度同じ頃、リンダは偶然エディと出会っていた。
『どうして会ってくれなかったの?リンダ』
『友達が来てるって聞いてたから、邪魔になるかと思って。』
『邪魔になんかなるもんか。あいつらより、君に会いたかったんだ。…ねぇ、もう会えないなら、言っておきたいことがあるんだ。君が好きだ。知っているんだろ?』
『ええ…私も、ずっとあなたが好きだったような気がするわ…』
『だったら! 僕と付き合って。』
『ミッキーから聞いてないの? 私たち、1週間前に結婚したの。子供も産まれるのよ。ほら、友達が呼んでるわ。』
すれ違い別れていく…って、リンダ、あんたいったい何なのさ…(^^;
ここのシーンのミッキーサイドとエディーサイドは上手・下手で同時進行していて面白かった。
二つのシーンが交互に動き、スポットで場所が区切れてる。
そう言う演出好きです。
スポットの当たってないところは同じ板にあっても別次元なんですよ。よく、おなじ空間で、スポットを使って中心人物を替えるってことはしますよね。例えば…フットの時のバーガーショップとかそう。エリエルとレンの会話を交互にやった時みたいな感じですね。
でも今回のは、同じ時間に、別の場所で起こっていることを、同じ板の上で交互にやっている訳ですよ。
それぞれの入り方も、タイミングも凄く良くて、空間の使い方がキレイでした。
これが、3つ目の分かれ道かな?
そして、サミーと別れたミッキーは、リンダの待つ家へ帰る。
『リンダ!8時頃に帰る。そしたダンスに行こう! 支度して待ってて。』
『ダンス?そんなお金どこにあるの?』
『仕事が見つかったんだ。』
『…おーい、ミッキー…』
『…え? サミー兄ちゃん? …ねぇ、ミッキー?何をするの?』
『何でもない。 いいな。 用意して待ってろ!』
『まって、ミッキー! 駄目よ!! 駄目よぉー!!!』

たぶん、ガソリンスタンド強盗だと思うんだ…『ガソリンスタンドに血が流れる』って言ってたし……結局失敗し、勢いあまってサミーが、銃で人を殺してしまう。
『指をクロスして、5つ数えたら生き返る…遊びだったら良いのに…』

それを見たミッキーが恐慌状態になり、慌てたサミーに引きずられていくが、逃げ切れずミッキーだけつかまってしまう。
有罪判決を受け、7年間服役することになる。
監獄の中で、鬱状態となったミッキーは、薬に頼ることを覚えてしまった。
薬付けになったミッキーは、大人しくしていたために釈放され、家に帰るが、どこか壊れたまま立ち直れず、薬を手放せなくなっていた。
そんなミッキーを立ち直らせる為に、リンダは市会議員になったエディを頼り、家と仕事を貰う。
しかし、それがミッキーをさらに堕とすこととなる。
4つ目の分かれ道
仕事を始めたものの、やはり薬を止められないミッキーに、リンダが懇願する。
『私たち、ここまでたてなおしてきたじゃない。』
『私たち? あいつは昔、銃と飴をオレにくれた。…オレだってばかじゃない。ライオンズ市会議員様だろ? あいつは今度は仕事と家をくれたんだ。オレはなにもしちゃいない!』
『私と約束したじゃない。薬を止めるって』
『したさ、…1週間止めた…でも駄目だ。あれがないと!』
『じゃぁ、私の欲しいものは! 私はあんたが必要なの、愛してるのよ。でも、あれが入ってる時のあんたはいや。あんたが見えなくなるから嫌よ。』
『だから飲むんだよ。』
『え?』
『誰からも見えなくなるように飲むんだよ。…薬を渡せ…』
リンダから薬を奪い、そのまま仕事へ出ていくミッキー。
そんな日常に耐えきれないリンダは、再びエディを頼ってしまう。
リンダのために、薬を止めようと苦しんでいるミッキーの元へ、エディの母親がやってくる。
そして、知ってしまう。
リンダが、エディと隠れて会っていることを…
ヤク中でキレてるわ、ダークモードバリバリだわで、ブチギレちゃったミッキーが、家にあった銃を持ってエディの元へ走る。それをみたジョンストンさんが、ミッキーを止めようと後を追う。リンダもそれに続く…
演説をしているエディの元へ、ミッキーが辿りつく。
『薬を止めようとしていた。オレには、リンダだけなんだ。…お前とリンダ会ってることを、誰が教えてくれたか教えてやろうか、お前の母さんだよ。…オレはここで何をしてるんだろうな。お前を殺そうと思ったんだ。だけど、この銃に弾が入っているのかもわからないんだ…』
何でも持っている恵まれたエディ。それに比べて、仕事も金も、なにもない自分。そんな自分の唯一の大切なものを奪ったエディが殺したいほど憎いのに、義兄弟の約束をした、大切な親友であることは変わらず、葛藤する。
そこへ、ジョンストンさんが辿りつく
『ミッキー…エディを殺したらいけない…エディは、お前の双子の兄弟なんだ…お前には双子の兄弟が居たんだよ。』
『……うそだろ…?…母さん…どうして……どうして僕をやってくれなかったんだ。』
弾みで打った弾がエディに当たる。その跳ねた弾か、銃の暴発か、それとも迷信の所為か、ミッキーの体も、その場に沈む。
同じ日に生を受けた二つの魂は、同じ日にその幕を閉じた。

…とまぁ、悲劇なんですが…う〜ん、重いよね。
まったくの他人だったら、羨ましいで済んだはずなのに、もしかしたら、自分が彼になり得たかも知れない可能性が50%はあったわけで…どうして、自分は選ばれなかったのか…どうして自分の人生が彼のものではなかったのか…その思いが勝っちゃったんだろうなぁ…
でも、もしかしたらエディにとっては、曇りのない人生よりも、母の元で、リンダと過ごせるミッキーの人生の方が羨ましいと思っていたかも知れないんだよね。
それははっきり明かされなかったから、わからないことだけれど…
他人の人生が羨ましく見えるのは誰しも同じことで、誰にでもそう思う瞬間ってのはあると思うんだよね。なんで自分ばっかり…みたいなの。…経験あるし(笑)
でも、自分ばっかりじゃないのよ。みんなそう見えてなかったり、見せてなかったりするだけで、その人の苦しみはその人にしかわからなかったりするし…まぁ、そういった意味では、『自分ばっかり』ってのは間違ってないのかも(笑)
でも、今の自分ってのは、これまでの人生の中で自分で選び、進んできたものだから、しょうがないね。って最近思えてきた…とかいっても、まだまだ世間に揉まれてるとは言いがたい生活してるし、かなり目測甘いんだけどさ(爆)
100%納得出来る人生を送ってる人なんて、居ないんじゃないだろうか、なーんて…。所詮、隣の芝生はあおいってわけよ。
久しぶりに色々考え込んでしまいました。心に痛い台詞とかもあったりで、いたたたた…(^^;
前半はかなりまったり…というか、違う目線で見てしまったのでほえほえ見てましたが、後半は、しっかり芝居を見てました。
いや、これで芝居が見れないようならファンじゃねぇ…とか思うけどね(苦笑)
悲劇って後味悪いから、あんまり見ない人ですが、なんとなくこれはキレイだったかな。
結局死んじゃうし、救われないんだけど、妙にすっきり見れました。
板だからかな?
ブラウン管とか、スクリーンの悲劇って、ストーリーしかないじゃない。でも板って、カーテンコールがあるから、結構それでごまかされてたりすんだよね。
いや、カーテンコールを劇中と同一視してるわけでは決してなくて、…なんていうのかな、ストーリーが終わった後でそれを消化するために胃腸薬を飲んでるような気分? なんのこっちゃ…
舞台は生き物だから、生々しいんだよね。だから、カーテンコールでこう…気分を入れ替えられるし、演じた役者に気持ちを拍手って形で返す時に気分がいくらか浮上すんだよね。 
う〜ん…上手く言えないからもういいや(爆)
さてさて、我らがリーダー坂本さんですが…いやはや。いいねぇ(笑)
それしか言えんのかって感じですが…はい、言えません…
獄中の、ウツっぽい虚ろな表情とか、ヤク中のやばそうな雰囲気とか…特に悪そうなのが凄いかっこ良かった!
もちろん、一番のヒットは14歳学生服なんですが(笑)
合間合間にあるコメディー調のシーンも、ラスト近くの切羽詰ったシーンも、切り替えが良かったのでどれも浮かず、しっくりとはまり込んでました。
歌うシーン的には…4.5回くらいしかなかったのかな?
ソロにしては1回という…なんとも勿体ない…赤坂くんと二人で歌うシーンが2回くらいありましたけど、完全なソロは7歳ん時の1回だけ。…もったいない。
展開も、歌の多さの割りに、芝居のテイストがストレートに近かったので、ミュージカルが苦手な私もすんなり見ることができました。良かった良かった。
テイストはストレートに近かったけど、歌が入る分、坂本さんの声も割りと自然で…これ、重要よ?(笑)
この調子なら喉は大丈夫でしょう。
最後、カーテンコールで出てきた時の、あの胸に手を当ててお辞儀するヤツ。あれ好きなんだねぇ…かっこいくて(*^^*)
そして、今回芝居を見るのは初めて赤坂くん。
思うに、彼もブラウン管より板向きだよね。ドラマは見たことあるけど、今回の方が断然いい!
彼の7歳児も微妙だったけどね(笑)
ズボンの丈はまぁくんより長め。ただし、はいそっくす(笑)
どうよ…長短パンと、はいそっくす。どっちがいいですか?……微妙だな(爆)
彼の14歳時代の制服はいまいち…金糸の縁取りの赤いジャケットはどうかと…まぁ、あっちの寄宿学校の制服だったらありえるんだけどねぇ…(^^;
篠原のリンダ…私は後半の方が好き。前半さ、やりすぎよ(苦笑)
7歳児のときは可愛かったけどね、14歳はちょっとやりすぎかと…18歳であれくらいなら良かったんだけど、14歳にしてすでにお水系…いや、しょうがないのか?でもなぁ…
あ、でも、14歳の時のマイクロミニのスカートは可愛かったv
カーテンコールの時、ミッキーの家の玄関から出てきて、そこに帰ってくんだけど、はけるとき、入り口の所でこけてましたね(苦笑)
前の方が急に止まったから、思わずつんのめっちゃったみたいだけど、その仕草が…あぁ、シノラーだ…ってなんか安心(笑)

なんのかんのと色々重かったりしましたが、良い芝居でした。
劇場自体も久しぶりだしね。
今度は…あ、明後日だ(爆)
こんな重いもん一日おきに見るもんじゃないよねぇ…
気力蓄えておかなくちゃ…また、冒頭の7歳児に全部吸い取られるわ(笑)

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