1989 ASCII Corporation
2007 L.SOUND
昔、この国の北に、栄華を極めた王国があった。 正式にはなんという国であったのか、今では誰も知る者は なく、ただ「北の国」とだけ歴史書に名を残している。国 のあったと言われるあたりは見渡す限り一面の砂漠になっ ており、王国の名残を留めるものは何もない。 或る日、貴方は酒場で不思議な老人と出会った。 「ウロボロスの塔を知っているか?」 ウロボロスとは伝説の蛇の名だ。生命の神秘、輪廻を司る といわれ、この蛇をかたどった装飾品は、永遠の命の象徴 とされる。 老人は貴方に古ぼけた地図と1つの鍵を手渡した。 「これは塔の一部じゃ、そしてこれは鍵……」 老人との出会いが貴方を壮大な時の魔術へ導いたのだっ た…… |
この、カオスエンジェルズというゲームは今となっては雑誌等の「なつかしの○○」でも
取り上げられなくなっているゲームかと思います。
でも一部のファンは今でもHPやBBSなどで盛りあがっているわけで
良いゲームは、いつ遊んでも面白いって事で、i-Modeに移植してみました。
i-Modeなら電車の中でもOKですよ。
カオスエンジェルズが何時でも手元に!
マップはどうせ頭の中に入ってるんでしょ?(笑)
まあ、他人から変な目で見られても知りませんが…。
MSX2版を持っていることが前提でのマニュアルですので不親切なことをご了承ください。
chaos_split.exeと同じフォルダにMSX2版のオリジナルディスクからコピーした
「Rpl.com」「Diskmap」「Disk-a」「Disk-b」の4つ、もしくはMSXマガジン永久保存版3から
インストールした「カオスエンジェルズ.exe」をを置いてください。
chaos_split.exeを実行しますと、メニューが出ますので自分の機種にあうように
数値を入力してください。「ichaos_x.jpg」または「ichaos_x.gif」(xはa〜z)が作成されます。
エラーが出た場合は、対応していないと判断してください。
ファイルの内容が違うだけの場合は、一応コンバートしますが動作が変になる可能性があります。
(これは、当時の実行ファイルにパッチをあてていた場合等の救済処置です。
また、パッチをあてていた通りの動作にはなりませんのでご注意を。)
メール等くれれば対処出来る場合もあります。
「ichaos_*.***」を携帯本体に移動させれば、データのは準備完了です。
携帯に転送する方法はSDカードからインポート、ネットからダウンする等の方法があります。
こちらで動作を確認している環境は
SH902iのみです。
携帯は最新型でもメーカによって仕様が違ったりしますので、とりあえずSH902i以外は
動くかもしれませんが非対応とさせていただきます。
最後に
http://ueno.cool.ne.jp/lsound/bin/download.html
に携帯でアクセスしアプリをダウンロードしてください。
☆マップテクニック
この塔は一辺、25ブロック×25ブロックから成り立っています。
壁やドアも、幅1ブロック、厚さ1ブロックというように数えます。
塔の中のマップの一部を載せますので、参考にして下さい。
FLOOR1のマップの一部
■ ■
■ ■■■■■
■
■ ■■□■■
■ ■○ ○■
■ ■○ ○■
■ ■○ ○■
■ ■■■■■■
↑
☆起動方法
アプリを実行させるとiMode版オリジナルタイトルが現れます。
ここでは、音のON、OFFを選択できます。
音はオマケ程度の再現で実行速度も遅くなるので、OFFにした方がストレスなく遊べます。
キーはF1〜F5が数字キーの1〜5、ESCキーは0、SHIFTは6、スペースキーは実行ボタンになります。
ロードを選択しichaos_*.***をアルファベット順に選んでいってください。
順番を間違えると起動しません。正常にデータが読まれるとオープニングデモが始まりますが
デモを中断したいときはタイトル画面が表示されている間に、何かのキーを押して下さい。
(なお、これ以降の説明は便宜上、代わりになるボタンで説明します。
「SPACEキー」でしたら「実行ボタン」と置き換えて読んでください。)
また、「SHIFT」キーを押している間はメッセージが進みません( 「SHIFT」キーはゲーム中でも有効です)。
☆冒険の始まり
オープニングが終わるとゲームスタートです。遠くに伝説の塔が見えるところから貴方の
冒険が始まります。
移動・戦闘に使うキーの対応は下表の通りです。
[↑]/前身・蹴る・攻撃(戦闘中)・倒した女の子と遊ぶ
[←]/左を向く
[→]/右を向く
[↓]/後退・逃げる(戦闘中・壁などがあると逃げられない)
また移動以外の動作に使用するファンクションキーは、画面下の5つの表示に
対応しています。
キー表示が6つ以上になると、画面右下に「→」が表示されます。「スペース」キーを
押すと、キー表示が入れ換わります。
ゲーム中、メッセージが多いときにも文末に「→」が表示されます。何かのキーを押すと、
一行ずつスクロールして表示されます。
では「持ち物」と書かれたキーを押してみましょう。キー表示が貴方の持ち物の一覧に
なりました。まだ冒険が始まったばかりですから、ロクな物を持っていないようです。
ここで「ダガー」を選んでみましょう。またキー表示が変わりました。
このようにファンクションキーの内容は状況に応じて変化します。コマンドからゲームに
戻るときは、「ESC」キーを押してください。さて、一歩前進してみましょう。
[↑]のキーを押すと、画面が変わりました。貴方は塔の扉の前にいます。
ここで「壁に何か書いてある」とメッセージが出てファンクションキーに「読む」が
加わりました。「読む」を選んでみましょう。落書きによると、既にこの塔に入った者が
いるようです。
貴方も負けずに出発です。一歩前進してください。このゲームでは、特別な扉以外は
前進キーで開けて通ることが出来ます。
☆塔の中では
いたるところに落書きがあります。適当に読みながら進んでください。
歩いているうちにモンスターに出会うでしょう。モンスターが遠くに見える場合は、
一歩前進すると戦闘に入ります。闘いたくないとき、一歩後退すると戦闘を回避することが
出来ます。後ろに壁などがあって逃げられない時は、横を向いてモンスターが通り過ぎるのを
祈って下さい。
モンスターはどこからともなく襲いかかって来ることもあります。この場合は有無を言わさず
戦闘になります。
☆戦闘中、問題になるのが以下のパラメータです。
・HP(ヒットポイント)
体力です。ダメージを受けると減っていき、0になると死んでしまいます。
・EXP(経験値)
モンスターを倒すごとに増えていきます。経験を積むとレベルがあがり強くなります。
・VTL(気力)
モンスターと戦ったり、**したりすると減ります。0になっても戦闘はできますが、
女の子と遊ぶ気力はなくなります。これは生まれつきの属性なので、経験を積んでも
最大値は増えません。歩いていると回復します。
・MHP(モンスターヒットポピント)
戦っている相手のヒットポイントです。999以上は!!!で表示されます。
さて、貴方は長い旅の末に塔に着いたばかりで、かなり弱っています。今の状態ではモンスター
一匹と戦うのが精一杯です。戦闘が終わったらとりあえず塔から出ましょう。
塔から出るとオアシスの脇に貴方のテントが見えます。ここも前進キーで入れます。
中にはいるとファンクションキーの内容が増えました「寝る」で体力を取り戻し
「セーブ」で現在の状態を保存することができます。
知恵と勇気を大切に、冒険を続けて下さい。
☆防犯の魔法について
防犯の魔法は、解除するときにキーワードの入力が必要になります。入力を促された場合は
「0000」を押して下さい。(オリジナルはマニュアルプロテクトになっていました。)
☆ヒント?
「ここが冒険のベースキャンプだ」
テントの中では、眠って体力を回復したり、その日の冒険をセーブしたりロードしたり
できます。テントの中はせまいので、方向キーと実際の方向が一致しませんので注意して
下さい。
「あれが“ウロボロスの塔”だ」
あなたはいそいそと冒険へ出発します。
より道はしないほうがいいでしょう。思わぬ災難が降りかかってくるかもしれません。
「塔の中には色々なアイテムがある」
新しく手にいれた武器や防具は必ず装備しましょう。武器や防具を装備すると、AC(アー
マークラス)やWC(ウェポンクラス)が表示されます。また、一度捨てたものは
なくなりますが……
「これが塔の内部だ」
壁の落書きには、無意味な物が多いけれど、中には重要なヒントもあります。面倒くさいと
思っても、丁寧に読んでいってください。
「モンスターはかわいい女の子ばっかりだ」
女の子を**すると、女の子のもっている能力が乗り移ることがあります。逆に能力を
吸い取る女の子もいます。(やってみないとわからない……?)
というわけで Let’s Go!!
MSX2のベタ移植ということでMSX2にあったバグがそのまま再現されています。
確認しているバグは、宝石のついた品物を捨ててしまっても、残っていた宝石分だけ
魔法が使えるというものがありますし、未確認なバグで4階のバリアー付近で
エラーメッセージとともにゲームが止まってしまうというものがあります。
MSX2版で一度だけ遭遇したことがあるのですが、i-Mode版では再現されているかわかりません。
が、再現されている確率は非常に高いと思います。
でも、滅多な事ではこのバグは起きないと思うので、もし止まってしまったら不運だと思って諦めましょう。
その他、ゲームバランスを致命的に崩す様なバグもそのままにしてあります。
SH902iでやると実機の1.5倍程度のスピードでプレイすることが出来ます。
音を出すようにすると、早いテンポの曲の場合に結構重くなります。
音楽がいきなり最初に戻ってしまうことがありますがバグでは無くて仕様です。
MSX2はディスクアクセス時は音が消えてアクセスが終わると、また音楽が
鳴り出すようになっていました。この移植版ではディスクアクセスはありませんが
MSX2版の忠実な移植ということでそのままにしました。(解析するのが面倒臭い
と言う噂もあるが…。)
敵、アイテム、などの出現の時にMSX2版ではアクセスしますのでi−Mode版の場合も
そのような時に音楽が最初に戻ります。
当時プレイしていた人であれば、違和感はないと思います。
音関連は仕様がMSX2とまったく違いますのでとりあえず鳴っている程度と考えてください。
詳しいことは他のサイトでお勉強してください。
ここでは簡単な紹介のみ…。
最初にカオスエンジェルズが発売されたのはPC−8801mkIISRシリーズ。
5Dのフロッピーで7800円でした。2枚組です。どちらを1番ドライブに入れても
認識してくれると言う優れ物だったそうです。
そしてその約1年後にMSX2版が発売されました。MSX−MUSIC対応。
VRAM128K、3.5DDのフロッピーで2枚組でした。
どちらも発売はアスキーから。
88版は1988年に発売、MSX2版は1989年に発売されました。
その後98にも移植されました。
ちなみに当時現役(今でも?)だった有名なパソコンは、X1、MZ−2500
FM−77等があります。
パッケージのイラストは明貴美加さんが描いていました。
また、オマケとしてパッケージイラストのシールがついていました。
・88版とMSX2版の違い
(1)画面のデザイン
88は解像度が640×200(だったよね?)でMSX2は512×212(SCREEN7)なので
当然、そのままの移植は出来ないのでレイアウトが少し変わっています。
MSX2は88より横に128ドットも小さいのでそこにあった物は全部コンパクトにして
メイン画面の下にもっていったようです。
個人的な意見としてはMSX2版はレイアウトがシンメトリなので落ちついた感じがあって
他機種版よりよかったように思います。
ドットの比率も微妙に違う筈ですが、グラフィックは多分そのまま持ってきていると
思います。そのためか、少し絵がつぶれているような…。
MSX2のパレットは16色(モードによって違うけど)あるのですがこのゲームでは
8(9)色しか使っていません。これも88版の絵をそのまま持って来ているためでしょう。
(2)モンスター
MSX2版の方が88版よりモンスターが3匹多くなっている。
「金星ガメ」「シュリーカー」「青龍」の3匹。
これは結構嬉しいですね。
この3匹は癖のある奴ばっかりですね。
「青龍」は普通だけど曲が長いし…。(この曲大好き)
98版では更に数匹のモンスターが追加されています。
(3)ゲームバランス
MSX2版の方が良いらしい。
モンスターの出現率とかが微妙に違うそうです。
(4)スピード
88版が手元にないので詳しくはわかりませんが
4MHzで起動するとMSX2とほぼ同等だったのではないかと推測されます。
ちなみにMSX2のクロックは約3.58MHz。
MSX2にはVDPコマンドがありましたので0.4MHz分の差は
VDPで吸収出来ていたと思います。
98版は比べるのがアホらしくなる速さです。
このゲームに関しては色々言いたい事があるのですが
あまりみんなが言わないことを一点だけ。
このカオスエンジェルズには、すばらしい点がいろいろあるわけですが
個人的には、この描画に拍手を送りたい。
当時でも十分古臭い印象があるペイント描画なんだけど、特殊な演出効果になっていると思う。
前の絵を消さずに、そのまま上書きして、あとから前の絵を消すというのは
ちょっとしたクロスフェードの雰囲気があり、演出としてみると今でも十分使える感じだし
じわじわ絵が出てくるというのは、回線が遅い時代のインターネットでじわじわと出てくる
H画像を待ったのと同じような感じがあり、微妙なドキドキ感をかもし出していると思う。
データ量もずば抜けて小さく200枚以上の絵がたったの1Mバイトに収まっている。
今はHDDが当たり前になっていてデータの量なんてあんまり関係なくなったわけだけど
当時はFDDが主流で、FDDのアクセス時間というのはかなりのネックになっていたように思う。
データ量が小さいというのは、ディスク読みこみの時間が短縮され、抜き差しの手間が省かれる
というFDDユーザにとっては良いことづくめだったわけです。
98版ではこのすばらしい描画がCPUが早いことで一瞬で終わってしまい、演出としての
描画がまったくなくなっていたのが、個人的にはかなりマイナス査定。
このi-Mode版「カオスエンジェルズ」は、アスキー、NTT−DoCoMo
ならびに各携帯メーカとは無関係なので質問の電話、メール等は絶対にしないで下さい。
何かありましたら作者
HP:http://ueno.cool.ne.jp/lsound/index.html
の方に連絡してください。