Magical Logic Factory Presents
PC温故知新
MZ2500は初期の日本のマイコン界で一時代を築き上げてきたシャープ製8ビットマイコンMZシリーズの最高にして最後の機種です。 (なお、ここで説明しているのは初代MZ2500シリーズのMZ2521のスペックです) 3.5インチ2DDのフロッピーディスクドライブ2台とロジックコントロール可能なデータレコーダの両方を本体に内蔵し、Z80の64Kのメモリ空間を8分割した領域に8KBのメモリブロックを自由にマッピングできるメモリマッパや、640x400ドットで16色、320x200ドットで16色x2ページ or 256色x1ページとフレキシブルなグラフィック画面などのハードウェアが特徴的でした。
ソフトウェアはシャープ伝統のS-BASICと、他メーカーでは一般的だったマイクロソフトBASIC風のM-BASICの2つのBASICインタプリタを標準添付、オプションで Personal CP/M (CP/M3.0ではない)も用意。 サードパーティでは電波新聞社が完成度(移植度)の高いゲームをいくつか出してくれてたのが印象的でした。特にMZ2500用ゼビウスは当時のパソコンへの移植の中では最高の出来でした。
さらに以前MZ80BとMZ2000という「とても似ているのに互換性のない兄弟」を産んでしまったことの謝罪の意味をこめて(かどうかはわからないけど)、MZ80BモードとMZ2000モードとMZ2500モードを前面のスイッチで切り替えることができました。ついでにMZ1200モードとかもあるとなお良かったのですが。(^^;)
MZ-2500写真館
MZ-2521本体
一番左側のスライドスイッチで
2500/2000/80Bの各モードを切り替える
工学社から出版された
「MZ2500テクニカルリファレンス」と
「P-CP/M活用マニュアル」
電波新聞社から出版された「SuperMZ活用研究」と
工学社から出版された「BASIC M25ソースリスト」
MZ2500用P-CP/Mのマニュアル