Magical Logic Factory Presents
PC温故知新
1984年の夏、私が社会人になって最初にもらったボーナス(を頭金にして ^^;)で買ったこのSMC-777というパソコンは、SONY製マイコン1号機のSMC-70をベースに一般家庭向けにソフトウェアプレイヤーとして販売すべく機能拡張(と削除 ^^;)を行い世の中に送り出されてきた戦略的商品でした。「HitBit」という愛称をつけたり、CMキャラクターに当時人気No.1だった松田聖子を起用したことからもSONYの力の入れようがわかります(よね?)。
そのキーボード一体型の黒い本体には当時まだ珍しかった3.5インチFDD(1DD:280KB)を内蔵し、4096色中16色同時発色(ただしパレット表示ボードはオプション)というスペックが特徴的でした。
ソフトウェアは、標準OSとしてCP/M 1.4ベースのSONY FILERが採用され、その上で動作するSONY独自のSONY-BASIC,DR-LOGO,MEMO(簡易データベース),つまらない(^^;)ゲームなどが付属していました。オプションでフルセットのCP/M 2.2も提供されていました。いままで高値の花だったフロッピーディスクドライブを所有でき、待望のCP/Mが使えるようになったのが一番嬉しかったな。当時一番ポピュラーだったBDS CコンパイラやMicrosoftのMacro80というマクロアセンブラを使って趣味のプログラミングにひたっていました。オプションの漢字ROMボードと24ドット熱転写プリンタを買って東海クリエイトのユーカラJという日本語ワープロを使ったりもしました。さらにソフトウェアプレイヤーというだけあって、SONY自らたくさんのソフトウェア(ほとんどが海外のAPPLE2用名作ゲームの移植だったけど、オリジナルの秀逸な奴もいくつかあった)を提供してくれたり、サードパーティからフロッピーベースでの初めてのディスクマガジンが創刊されたりと、それまで自分が触れていたマイコンの世界とは一味も二味も違う世界を感じさせてくれたPCでした。
その後、オプションのパレット表示ボードを標準装備して付属ソフトウェアをさらに充実させた白い本体のSMC-777Cを発売するのですが、さらにその後SONYの家庭用PCの主力はSMC-777と同じ「HitBit」という愛称を持って登場したMSXに移って行くことになります。
SMC-777写真館
私が現在も所有しているSMC-777本体
当時アイドルだった(^^;)松田聖子さん
背面右側についてる小箱はオプションのRS232CI/F
漢字ROMカードとは排他的に取り付けなければいけません
本体付属のマニュアル類
いわゆる取説に加え、アセンブラ,デバッガのマニュアルや
ハードウェア解説書,回路図まで付いてきました
アスキーから出版されたSMC-777ガイドブックと
JICC出版局から出版された簡易言語MEMOの解説書
豊富なソフトウェアの一部(^^;)
たぶん日本発のフロッピーマガジン
SMC-777用のプログラムを収録したフロッピーが付いてきます
発行元はラッセル社
SMC-777内蔵のフロッピーディスクドライブ
厚いっすね
SMC-777本体を開けたところ
キーボード部分の裏
システムディスクで起動すると表示される
SONY-Filerのコマンド選択画面
SMC-70/777用のCP/M 2.2パッケージ
SMC EDIT with CP/M-80
CP/M 2.2の起動画面
SMC-777Cに標準で付属するシーケンサソフト
BUG制作のSMC-70用チェスゲーム
SMC-70用インベーダーゲーム
SMC-70用マージャン
ソニーのキャラクターを使ったゲーム
「うちのタマ知りませんか」
APPLE2用のゲームの移植版
「AE」
APPLE2用のゲームの移植版
「チョップリフター」
APPLE2用のゲームの移植版
「アズテック」
APPLE2用のゲームの移植版
「マイナー2049er」
標準装備のDr.Logoの起動画面
フロッピーマガジン創刊準備号の起動画面
フロッピーマガジンのメニュー
フロッピーマガジンに収録されていた倉庫番
フロッピーマガジンに収録されていたゲーム
フロッピーマガジンに収録されていたピンボール