とらハ2ブックの書き方 |
えー、このページは、『とらいあんぐるハート2 さざなみ女子寮』(JANIS/ivory)のDNMLブックを書くためのガイドです。 このゲーム、人気はそこそこ高いようですが、DNMLブックは非常に少ないので……。 |
その1 とらハ2DNML化の問題点 |
とらハ2のDNMLブックは、非常に数少ないです。 この原因と対策について考えてみましょう。 とらハ2の画面構成上の特徴は、2つあります。 A.テキストウインドウに、発言者の名前を表示する小ウインドウが付属している。 B.選択肢を表示するたびに、2〜4個の別ウインドウが開かれる。 DNMLはテキストウインドウを複数使うことができませんから、この2点は、DNML化するにあたって大きなネックになっています。 また、この2点のどっちを重視するかで、DNMLブック作者側も2派に分類できます。 a.名前表示は使うけど、選択肢表示は使わない、一本道シナリオのSS派。 b.名前表示はもとより、選択肢表示もバリバリ使う、分岐分岐のゲーム派。 ……少々荒っぽい分類ですが、言いたいことは分かっていただけるんではないかと。 で、夏賀さん作成の標準「とらハ2テンプレート」は、どちらかと言えば、bのゲーム派向きの作りになっています。選択肢ウインドウを表示するために、名前ウインドウの表示が若干めんどくさい仕組みになってるんですな。 ただ、そうすると私のような、根っからのSS派で選択肢表示なんかやんないよー、という人間には……使いにくい感じになってしまうわけです。 (もっとも、標準テンプレートで、選択肢表示を無視するわけにはいきませんから、仕方ないんですが) そこで私は、ゴルゴ早川さんの『とらハ2作品集』 (来栖川DNMLホテル所蔵)の手法に注目してみました。こちらの方法では、選択肢ウインドウの表示を犠牲にする代わりに、名前表示がやりやすくなっています。 そして、この手法を、より汎用的にアレンジして作ったのが、「とらハ2テンプレート補助セット」です。選択肢ウインドウの表示はまったく考慮していませんが、その分、名前表示は楽になっているはずです。 次回は、その名前表示の方法について説明しましょう。 |
11-Nov-2001 By おーふな |
その2 名前ウインドウの表示 |
とらハ2では、テキストウインドウに、発言者の名前を表示する小ウインドウが付随します。 夏賀さんの標準テンプレートでは、この小ウインドウを、 1.各キャラごとに、名前入りの小ウインドウをCGファイルとして用意し、 2.それをENTERタグとACTタグで表示する ……ことによって再現しています。 つまり、キャラの立ちCGと同じ扱いにしているわけですね。 この手法は、なかなかコロンブスの卵で、優れたアイデアだと感心してるんですが……残念ながら、私の作風には合わないんです。 発言者名を、全てCGファイルにして用意しておかなければならない、という点がちょっとしたネックでして。ギャグに絡めて発言者名をいじるというのは、私の常套手段ですから。 たとえば前回発表分に関して言うと、『家内制手工業の発展と衰退』の中の、 <ALIAS SRC="名前" DEST="一同"> <INCLUDE SRC="jTH2\MADO2.INC" FOLDER="PLAYER"> 「…修羅場のBGMに、子守歌歌うなっ!」<P> なんてあたりですね。 ここ1ヶ所だけのために、わざわざ「一同」なんて書いたウインドウCG作って同梱するのは、ちょっと面倒です。 で、『とらハ2テンプレート補助セット』などという物を作りまして、誰の発言でもブック内で対応できる体制を整えました。……ただし、名前が4文字までの人限定ですが。 ブックを書く際には、上のように、 <ALIAS SRC="名前" DEST="発言者名"> <INCLUDE SRC="jTH2\MADO発言者名の文字数(半角).INC" FOLDER="PLAYER"> 「発言内容」<P> という形で、赤い文字の部分を変えて書けばOK。 後は『とらハ2テンプレート補助セット』のインクルードファイルが処理してくれます。……そのはずです。今のとこ、不具合の苦情もありませんし。 発言者を表示しない、情景描写やモノローグの場合は <INCLUDE SRC="jTH2\MADO.INC" FOLDER="PLAYER"> 俺は二人分のお茶を持ち、真雪さんの部屋のドアをノックした。<P> てな具合に、 <INCLUDE SRC="jTH2\MADO.INC" FOLDER="PLAYER"> 文章<P> たったこれだけ。この2点を押さえれば、テキスト表示に関しては問題ないはずです。そんなに難しくないでしょ? で、次回は、とらハ2で面倒な点のもう一つ、キャラクター表示のコツについて書きます。 |
23-Nov-2001 By おーふな |
その3 キャラクター表示とエフェクト |
Kanonのブックだけを作ってた頃は全く気づかなかったんですが……Kanonというのは、ホントにDNML初心者向きのゲームだったんですね。 それに気づいたのは、ToHeartのブックを作り始めた時で、 「キャラクターの配置を微調整しなきゃなんない!」 ToHeartのキャラクターCGはそれぞれ幅が違うので、そのまま配置すると、表情を変えるたびに位置がぶれるんです。(Kanonは一度に一人しか画面に登場しないし、キャラCG自体も全画面ですから、そんなこと気にしないで済みましたけど) RuevickQubeさんの、『キャラぶれ撲滅講座』(Unknown Plant内RuevickQubeFactory所蔵)には、ホントお世話になりました。 で、それとは違った意味で困りものなのがとらハ2です。 キャラCGの幅がみんな同じなので、位置決めは簡単なんですが…… 「頭と体が別パーツ!」 2つの絵を、重ね合わせなきゃいけないんですねー。しかも、どこが違うのかわかんないような顔パーツがいくつもあったりして、判断に迷ったりします。(苦笑) まあこれは明白に、四季に合わせて衣装を変えるためですし(だから、衣装の替わらない十六夜さんは別パーツにしていないわけですね)表示方法と言っても、MODE="PASS"とか<CURTAIN>を使って、同時に表示させればいいだけなんで、実はそれほど難しくないです。 どっちかというと問題はそれよりも、表示エフェクトにあると思います。 とらハ2本来の表示エフェクトは、背景もキャラクターもオーバーラップ表示なんですが、夏賀さんのテンプレートではエフェクト抜きの即時表示になってます。 「なんでこうしたのかなー、素直にEFFECT="EF_OVERLAP"にした方がとらハ2らしいのに」 とか思って、試作品を作ってみたら……いやあ遅い遅い。 DNMLのOVERLAP処理は、表示速度がのんびりし過ぎてて、結果的にとらハ2らしくなくなってしまうんですね。 そんなわけで、私もキャラクター表示に関しては夏賀さんのテンプレート通りにEFFECT="EF_NONE"を踏襲しています。背景の方はそう頻繁ではないので、EFFECT="EF_OVERLAP"をブック内で追加してますが……。 |
30-Nov-2001 By おーふな |
その4 とらハ2キャラ・呼び名一覧 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
えーと、今日はちょこっと番外編。ブックだけでなく、SSを書く際にも、とっても役立つ(よね?)呼び名一覧です。 元々は、自分用に作った物なんですが……とりあえず、年功序列でさあどうぞ。
……ちょっと見づらいかな? でも、キャラ数が多い上に、しかも妙に長い呼び名で呼ぶヤツがいるから(知佳!)勘弁して下さい。(私のページは、800×600でも支障無いように作ってるもんですから) あと、これはあくまでも基本形です。ご存じのように、作中でも、親しさの度合いによって変動していますので。(例:みなみシナリオでの、耕介→みなみの「みな」とか) 真雪→リスティの「ぼーず」あたりも、親しくなってくるとどう変わるか怪しいんですが、とりあえず他の呼び方してる事例が見あたらなかったんで。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
16-Dec-2001 By おーふな |