雑記

かたりたがり。

 なんのこたぁない、どこにでもある不定期日記のコーナーです。
 なるべくこのHPには、DNMLに関係ないものは入れたくなかったんですが……。
 ブック作りがスランプでギャルゲーからも遠ざかってるとなると、さすがに更新のネタが見つからなくて。
 とりあえずオタク系な話でもしようかな、と。
 このコーナーは、あまりねちねちと推敲せずに書き流して、更新頻度あげようかと思ってます。今のとこは。

08-Jun-2003 A君のこと。
 さて、最初は何を語ろうかとつらつら考えまして、やはり123なら「1」、いろはだと「い」、あいうえおだったら「あ」、とどのつまりはABCの「A」、というわけで

 『A君(17)の戦争』(豪屋大介著、富士見ファンタジア文庫)

 ……てなとこでどうでしょう。
 続き物の小説の中では、ミステリやらライトノベルやらひっくるめても、いま一番のお気に入りです。
 現在、既刊5冊以下続刊、5月に出たばっかの5巻もいい出来でした。

「異世界に召喚された少年の困惑と活躍」と要約してしまうと、とてつもなくありきたりな話なんですが、ここから想像される主人公像やら世界設定やらをあっさりハズしてくれるところがまず楽しい。(どの方向にハズしているかは……実物を確かめて下さいね)
 さらに、ある意味王道的に配置されたサブキャラたちと、オタク臭ぷんぷんでふざけきった文体に似合わない、ハードかつリアルっぽい(あくまでも「ぽい」)展開も楽しい。
 私のような、ぬるめの軍オタにはたまらん小説です。

「異世界召喚もの」として考えると、あれとかこれとかの比較なんてことも考えてしまいますが……それについては、また次回。

15-Jun-2003 異世界召喚もののこと。
 いわゆる「本好き」「活字中毒者」にとって、『本の雑誌』という雑誌は特別な位置にいます。雑誌というよりも、読書仲間という感じ。
 ここで誉められてる本なら、好みの差はあるにせよ、まあだいたいハズレは無さそうだな、と私も信頼しています。

 その『本の雑誌』誌上で、非常に高い評価を受けたライトノベルが2つあります。
 『十二国記』(小野不由美、講談社X文庫→講談社文庫)と、
 『デルフィニア戦記』(茅田砂湖、中公Cノベルス→中公文庫)。

 この2作品は、『本の雑誌』で激賞されてから、中年以上のオッサン読者が急増。「表紙がマンガ風だと買いにくい」という声に応えて、一般の文庫本として再版されたりしています。

 で、この2作品とも、異世界召喚ものなんですな。
 前回あげた『A君(17)の戦争』と3つ並べて比較してみるとなかなか楽しい。

 まず、世界設定はどうか? というと、中華風の『十二国記』、西洋ファンタジー小説風の『デルフィニア』、同じ西洋ファンタジー風でもかなりアニメ・ゲーム風味が強い『A君』と、三者三様。
 視点の置き方の違いは少し面白いところで、『十二国記』『A君』が共に「召喚されて当惑してる主人公」の側に重点を置いているのに対し、『デルフィニア』はそれと同じくらい「異物である主人公を見て当惑している地元の人々」にスポットを当てています。(個人的には、『デルフィニア』の魅力の種はこれだと思っています)
 しかしまあ、何よりの違いは文体でしょう。重厚かつシリアスな『十二国記』、真面目な顔ですっとぼけた内容を語る『デルフィニア』と違って、ふざけ過ぎなくらいに遊びまくった文章の『A君』が角川文庫に入ることは絶対にあり得ません。

 じゃあ、なぜ『A君』はそんなにふざけてるのか?……というのはまた次回。

22-Jun-2003 大好き仮説のこと。
 なぜ『A君』の文体はおちゃらけてるのか?
 引っ張ってみましたが、それは簡単です。なにしろ、根がシャレにならん話ですから。
 せめて、見た目だけでも取っつきやすくしないと、営業上ヤバイと考えたのでしょう。正しい判断だと思います。
(こないだ本屋で1巻の7刷を見かけました。順調に版を重ねているようでなにより)

 いや、それよりも興味深いのは、なぜ『十二国記』や『デルフィニア』は、徹頭徹尾シリアス文体なのか? ということですね。
 『十二国記』はともかく、『デルフィニア』なんて、内容は爆笑ものなんですから、文章ももう少し柔らかく書くという選択肢はあったはずなのに、文体は硬さを崩さず、真面目な顔で大笑いな状況を語ってくれます。
(そこが魅力だろ、という意見には完全に同意しますが)

 思うにこれは、『十二国記』『デルフィニア』の作者が、自作を好きなせいじゃないかと。

 小野さんも茅田さんも、自分の作った世界やキャラが大好きなように見受けられます。愛情感じますもんね、読んでてひしひしと。
(小野さんは世界に、茅田さんはキャラに、より多くの愛を注いでいるような感じはしますが)

 それに対して豪屋氏は、一歩引いた場所から自作の世界やキャラを眺めているように感じられます。愛情が無いとまではいいませんが、小野さんや茅田さんに比べると愛が薄い感じ。
 もしかするとこれは、豪屋氏が男性で、小野さんと茅田さんが女性だからかなあ、なんて考えたりします。ほら、一般に男性って、女性よりも自虐ギャグ好きでしょ?
 小野さんと茅田さんは自分の世界やキャラが真面目に大好きで、それに対して豪屋氏の愛情は、男の子っぽくちょっと屈折してるってことじゃあないでしょか。

 さて、とりあえず『A君』がらみの話はここまで。次からはもう少し日記っぽく(笑)いきたいと思います。

01-Jul-2003 キンコンカンコンケンコー。
 春風亭柳昇師匠が亡くなられて、先日哀悼の意を込めて『究極超人あ〜る』(ゆうきまさみ、小学館コミックス)なぞ読み返しておりましたら、ふと思い出しました。

 ……そう言えば、『あ〜る』のOVAって、まだ見てなかったな。

 と言うわけでさっそくDVD買ってきました。夏休みの撮影旅行の話だと聞いていましたから、校長先生の出番は無いだろうなーと思っていたら、特典映像の方に元気な姿を見せておられて、ちょっとジーンとしたりして。

 それはともかく、このOVAって、コミック版『あ〜る』の直接の続編という位置づけなんですよね。
 「原作のイメージをできるだけ崩さないように、よく似た別の話をやる」というのが、私が目標としている二次創作の形ですが、このアニメもそれに近い考え方のようです。たいへん興味深く鑑賞しました。

 長さからして、撮影旅行をネタにするというのは正しいと思います。
 ストーリーのダラダラ感もギャグの脱力感も、いかにも『あ〜る』です。個人的にはかなり好感度高いです。

 ただ一つ気になったのは、西園寺まりい&鰯水の使い方で……。

 登場頻度こそ高いものの、完全な裏方に徹してしまったために、ストーリーにはほとんど影響を及ぼしません。
 それならその「登場したのに意味がない」立場をギャグにする手もあったと思うんですが、それもなし。

 ちょっともったいなさすぎませんか? もう少し何か違う使い方があったような気がするんですけど……。

11-Jul-2003 天使の心意気。
 先日TVで放映したときに、つい何の気無しにビデオに撮りまして……。
 で、こないだ見たら、個人的には大当たりでした。『チャーリーズ・エンジェル』
 実に軽やかに着くずした映画だな、という感じでとっても好印象。
 勢い余って、DVD買った上に、新作『〜フルスロットル』まで見に行ってしまいましたよ。

 2本続けて見て感じたキーワードを並べてみると「確信犯的バカ」「ダサカワイイ」「お茶目」そして「オットコマエ」あるいは「心意気」てなとこでしょうか。
 わたし的には、ドリュー・バリモアに最敬礼ですね。いやあ、女優としてだけでなく、プロデューサーとしても素晴らしい働きです。映画の方向性の定め方は非常に的確ですし、彼女が口説いて出演させたという、キャメロン・ディアスのバカ丸出しな弾けっぷりも必見ですし。

 何よりも、主人公トリオに、行動面では人間離れしたアクションやらせておきながら、精神面では若い女性としてものすごく「普通」に描いてるあたりが絶品です。
 つまりこの映画って、実はOL物なんですな。ちょっと風変わりな職場の珍しい仕事が背景になってるだけで。
 女性に人気あるのもわかるなあ。

 なんだか久しぶりに「大好き!」と言える映画でした。自分でもすごく意外なんですが。

21-Jul-2003 故意の犯行。
 この文章は『踊る大捜査線 The Movie 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』ネタバラシを含んでますので、見る前に先入観を持ちたくない方はお読みにならない方が賢明です。





 昨日、ごくごく親しい友人に誘われて、『踊る〜2』を見に行ってきました。
 私自身はTVドラマ版は一回も見ておらず、映画版前作が大ヒットしてから劇場で見て「こりゃたいしたもんだ」と感心したクチで、このシリーズに対して思い入れはまったくありません。
 で、前作と比べてしみじみ感じたんですが……

 今回の映画って、何から何まで前作とそっくり同じに作られてるんですな。

 まず、テーマが「組織論」である点。おなじみの、本庁と所轄の対立。3日間に、大事件1つ・小事件2つ・署内の事件1つという構造。緊迫感のあるプロローグをギャグで落として始めながら、本筋の事件にそのプロローグが絡んでくる構成。大事件の犯人を目立たせず、小事件の犯人にゲスト出演者を投入する態度。青島刑事はまた本庁の指示で後ろ暗い仕事をさせられ、署長は最後に連行される(笑)
 過去の日本映画の名作に対するオマージュもまた入ってますし、さらに前回も今回も、その過去の名作について言及したキャラがその後大ケガしています。

 ……こりゃあ、制作側が、わざとやってるとしか思えんでしょう。

 シリーズ物の映画に「こんなのは前作の焼き直しに過ぎない」という批評は付き物ですし、この映画も批評家からはそう言われて叩かれそうですが……

 相手が全身全霊を込めて、故意に前作の焼き直しを作ってる場合、これは誉め言葉になるんでしょうか? 貶し言葉になるんでしょうか? 少なくとも、制作側の意図通りということになっちゃうんですが。

 なんだか、批評家殺しのような気がしました。私が意地の悪い人間だから、そう見えるだけかもしれませんが。

26-Jul-2003 おふぃす街の出来事。
 先日、とあるオフィス街を歩いていた時のことです。

 向こうから、制服姿のOLが一人歩いてきました。
 髪が長くて、かなりの美人さん。
 遠目にもハッキリわかるプロポーションの良さは、グラビアアイドル並み。
 歩きながら、ケータイで話をしています。
 誰と何の話をしてるかはわかりませんが、楽しそうな笑顔です。
 おー、いい女じゃん、となんとなく眺めながらすれ違ったら……
 彼女が電話に向かって話す声が、一部分だけ聞こえました。

 「○¥×峰不二子になる☆*△」

 ……峰不二子に「なる」?

 なるほど確かに、そのルックスとプロポーションならなれるかもしれない。
 しかし、そう思いながらも、心の中で「お前は智(あずまんが大王)かっ!」とツッコんでしまう私でした。

 もしかしたら、コスプレの相談か何かだったのかなあ……。

02-Aug-2003 サブタイトルに騙された。
 前回から、不二子つながりというわけじゃありませんが……
 金曜ロードショーの『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』を見ました。
 いやー、毎年新作やってるのは知ってますが、実際に見たのは数年ぶり。山田ルパンの最後の方何本かは見てませんでしたし、栗田ルパンはたぶん1〜2本しか見てないような気がしますし。(ハッキリ言って、どれとどれ見たか、あんま区別ついてないんですよ。ファンの方々には大変申し訳ないですが)

 とまあ、それくらい薄い人間の感想としましては、
 「なんか意外にツボにはまって面白かった」
 ってとこですね。
 サブタイトルで「お宝返却」にスポット当ててるから、それだけの話なのかと思いきや、その先がメインプロット。ちょっと意表を突かれました。(ストーリー的に細かく見ちゃうと、穴だらけですけどね☆)
 舞台の使い方はけっこう上手かったですし、ガウディ作品のオンパレードも嬉しかったりしましたし、繰り返しのギャグもまずまず。
 それから、とりあえずレギュラーメンバー全員に少しずつ見せ場を割り振ってるところとか、敵役ペアの味付けというか、キャラの立ち方が妙なところも私好み。
 うん、充分に面白いエンターテインメント作品でした。

 ただ、惜しむらくは……

 もちろん、仕方のないことなんだけど……

 次元も五右衛門も不二子も銭形も、みんな声老けすぎ……。

 何年ぶりかで聞いた人間にとっては、けっこうショック大きかったですよ、あれは。

10-Aug-2003 しまった、これ後編だ。
 朝寝坊を楽しんだ後、何の気無しにテレビをつけたら『鉄腕アトム』のオープニングでした。
 そう言えばリメイクされたんだよなー、アメリカにも売るんだって? よーし一回くらい見るか、と思ったら。

 あああ、このゴツイの、プルートウじゃん! 名作「地上最大のロボット」じゃん! しかも後編!
 くそっ、なぜ先週気づかなかったんだっ! 俺のバカバカバカ。

 ……悔やむのはこの位にして、後編だけですが、とりあえず感想。

 なんか『ターミネーター2』でしたね。いや雰囲気がどうも。プルートウの死に方のせいかなあ。それとも声のせいかなあ。シュワちゃんの吹き替えやってる人に似てませんでした?
 イプシロンが女性化してるのには笑いましたが、脚色としては有りかも。なにしろ、ウラン以外に女の子出てきませんからね。(子供の頃、イプシロン大好きだったなあ……カッコ良くて強くて優しくて)

 しかーし。

 なんかストーリーの方向性がねじ曲げられたような気が。
 どうして、ロボットの進化がうんたらかんたらなんて話になっちゃうんでしょうか。
 「地上最大のロボット」という話は……
 タイトルで、戦争映画『史上最大の作戦』を匂わせたり、プルートウの設定で中東戦争を思い出させたり、世界各国代表の戦いで来るべき最終核戦争を連想させたり(そういう時代でしたよね)、てっきり私は軍拡競争批判がメインテーマだと思ってたんですが。
 どうも見た感じ、天馬博士をシリーズ全体の黒幕にして、ロボットにとって成長とは? みたいな統一テーマ立ててるようですが、話の幅が狭くなるだけでメリット無さそうな気がひしひしと。

 あ、まさか……
 アメリカに売るから、軍拡競争批判は御法度とか、そんなふざけた根性じゃないよねえ?

30-Aug-2003 よつばと日付。
 あずまきよひこの新作『よつばと!』がコミックス(メディアワークス発行)になったので、さっそく買ってきて読みました。

 大満足。

 ……だけで済ませるのもなんなので、少し重箱の隅をつついてみます。

 第1話が「そういや明日から夏休みだなぁ」(p7)で、夏休み前日の話。
 第2話が「きのうのお隣さん」(p58)なので翌日、夏休み初日の話。
 第3話はどっからどう見ても第2話と同じ日で、夏休み初日の話。
 第4話は「あの子きのう私のアイス食べたのよ」(p120)で第3話の翌日、夏休み2日目。確かにあさぎはアイス食べてました。(p110〜113)
 第5話は「これ昨日渡すの忘れてました」(p144)で第4話の翌日、夏休み3日目。
 第6話は、この時点では日付の手がかり無し。
 第7話は「昨日もよつばがセミがなんだーって言ってたけど」(p216)で、第6話の翌日。

 じゃあ第6話の手がかりは全然無いかというとそうではなく、第7話での「あ…おととい干してそのままだった」(p214)のセリフと、干してある服がポイントになってます。
 第7話、p209の1コマ目に、よつばが第4話で着てたのと第5話で着てたの、2枚のTシャツが描いてあるでしょ?
 「おととい干し」たということは、それ以前に着てた服なわけで(現に、第6話で着てた服は干してありません。きっとまだ洗ってないんですな)さきおとといが第5話で夏休み3日目、したがって第7話は夏休み6日目。第6話は前日で夏休み5日目の話ということになります。並べてみると、夏休み4日目の話だけが無くてちょっと残念。

 ちなみに、小岩井氏は、昼間洗濯する習慣らしいです。「でも今日は洗濯してない」(p214)というセリフがありますから。もし夜に洗濯する人だったら「でも昨夜は」と言ったはず。
 そう言ってくれさえすれば、干した「おととい」は夏休み3日目の夜→だから第6話が4日目で第7話が5日目……てな具合に空白が埋まったんですけどねえ。ホント残念。
 (いや、もっと簡単に「きのう干してそのまま」って言ってくれたら……)

 しかしまあ、ここまできっちり描き込んであるとは。
 この作品、これから先がさらに楽しみです。


30-Dec-2003 2003年回顧。
 2003年は、ただひたすらに慌ただしい1年でした。
 で、忙しいのを言い訳にしてサボってたら……
 (だって、1年間に発表したDNMLブックはなんと1本だけですよ、1本!)

 なんだか自分のDNMLブックが、二次創作のクセに原作から乖離してきてるような気がしまして。

 これは一度、原作をプレイし直した方がいいだろうなと思いました。
 春になったら少しはゆとりもできそうなので、それから集中的に再プレイして、世界を再構築して……
 で、初夏ぐらいから戦線に復帰できればいいなあ、というのが現在の心づもりです。

 最近、落語も聴きに行ってないからなー。行きたいなー。

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