「園芸部・作物泥棒情報」
記者 3年発巳組 宇都宮豊[H240560] 新聞部所属
宇津帆島で消費される3割の食糧を供給している蓬莱学園園芸部では、 このところ作物泥棒に悩まされている。 その正体は南部密林に棲む恐竜トリケラトプスや集団サルであることが判明しているのだが、 両者とも自然の厳しい生存競争を繰り広げて勝ち抜きながら生きている動物なだけに、 園芸部員は退治に手こずっているもようである。 部内では「南部密林の動物が密林外に出ることは非常にまれなケース」とされていたので、 日頃の対策の甘さが各界から指摘されている。 また、ある専門家は、高電圧の柵をとりつけるのが一番の対策としているが、 予算不足で導入に踏み切れなかった。 しかしこのまま畑が崩壊し、作物が不作になると、 学生横町や布袋通りの中華街、 生活委員会直営の学生食堂などのメニューの価格高騰につながり、 宇津帆島全体の食生活が混乱することが予測されるため、 近々園芸部員総出で作物泥棒の退治にとりかかることが計画されている。 (8月11日) |