「旧図書館で温泉発見」
記者 3年庚午組 なあむら みつ[H152064] 新聞部所属
錬金術部の楠里氏(2年)は、一生徒の臨終の様を目の当たりにしていた。 それは、将来の自分の姿かもしれず、旧図書館の探索が決して「無事にすむもの」ではないことを思い出させるには十分な光景であった。 人外の地、旧図書館の奥深く、地下1階50M地点で楠里氏が見たのは、どこからか湧き出る温泉だった。 図書委員主導の旧図書館の第一次整頓が今月9日から開始されたと同時期に、錬金術部においても旧図書館一斉探索が始まった。 図書委員と別行動をとる錬金術部の目的は不明だが、旧図書館に眠る貴重な知識を追い求めての一斉探索ではないかと消息筋は語っている。 いずれにせよ、整頓と探索とで目的の違いはあれ、錬金術の楠里氏の記録が図書委員の平均20Mの記録を大きく上回っており、旧図書館が「普通の散らかった」書庫ではあり得ない点が浮き彫りになったといえよう。 温泉については、発見者の楠里氏自身疲労で、入浴まで至らなかった 点もあり詳細不明であるが、旧図書館内との立地条件も考え 入浴しないほうが無難であるとの意見が強い。ただし、温泉の利権 を求め各部が密かに活動を開始したとの情報があり、今後の動向が 注目されている。また、旧図書館の探索は続いており、現在 B1・150M地点にてモノリス発見との情報があり、旧図書館 の謎は深まる一方である。 なお、今回の一斉探索及び温泉発見についての錬金術部から正式な コメントは発表されていない。 (8月17日) |