「蓬莱ヒンデンブルグ事件、銃士隊事前にこれを阻止」
記者 1年戊午組 萬屋富禄[H686577] 新聞部所属
8月15日午後夕方。夕暮れ迫る飛行船発着場の飛行船の回りで挙動不審の団体が作業をしているのを、銃士隊の隊員が発見。 容姿は人目を避ける風の怪しい格好であった。 目撃者のひとりハリー・トールマンさん([H793930]1年戊午組)にインタビューを行い当時のことを語ってもらった。 「だから、アレと思ったんだよ。そしたら、明らかに準備ができていないのに、離陸をしようとしてるじゃないか。そこで、銃士隊のカンがピーンと働いたんだよね。エアジャックじゃないかって。その場から近くにいた係の人に叫んで知らせ、夕日に煌く白刃とともに、いまにも乗り込もうとしているヤカラに切り込んでいったんだよ。 この後、この工作団体を追い払い、エアジャックは未遂となった。 「本当は何人か捕まえるつもりだったんだけど、相手を傷付けないように気をつかってるし、人数が人数だからそれでせい一杯。腕には自信があるんだよ。ホントだよ、少しだけどネ。 まさに空飛ぶ爆弾。やもすれば※ヒンデンブルグ号の二の舞となるところであった。 |