「壮絶!スイカ割りレポート」
             記者 1年戊子組 菅野あきら [H868345] 新聞部所属

    
 夏の恒例行事となった砂之場ビーチスイカ割り大会が18日、同ビーチで行われた。
 真夏の日差しのもと、蓬莱学園の生徒も多数が参加し、心地よい汗を流した。
 
 スイカ割りというと、普通は浜辺でカップルなんかが、「右、右」とか言いながらはしゃいでいる姿を想像するであろうが、そこは天下の蓬莱学園。
 ただのスイカ割り程度で喜んでいるようではまだまだ甘いのだ。
 まず第一に、スイカに爆弾が仕掛けてある。
 …もはやここでは爆弾など日常茶飯事なのだ。
 先日行われた肝試しでも生徒の多くが爆弾魔を目撃している。
 そして、大会のルールも型破りである。
 なぜか1つのスイカに向かって4人の選手がいっせいに立ち向かっていくという対戦式を採用している。
 東西南北のスタート地点から中央にあるスイカを目指すのだ。
 そして、制限時間以内に割ることが出来ないと、例のヤツ(爆弾)が爆発してこりゃまた大騒ぎ…となるわけだ。
 ところで、今回使用された公式スイカは、直径50センチはあると思われる巨大サイズのものばかりで、近所の農家がこの日のために精魂込めて育てたものだ。
 この大会の様子を木陰から見守っていたスイカ農家のAさん(54歳)は
「昔はオレもこの浜で爆風に飛ばされたっけ。そのときに知り合ったのが今のオレの女房なんだ。爆弾でやられたオレのところに駆け寄ってきてずっと介抱してくれたっけ。ああ、懐かしいのぉ」
と笑顔で話してくれた。
 会場は爆発したスイカのしぶきと歓声と悲鳴と波の音で、一時かなり騒然とした空気になったが、(私の知る限りでは)けが人もなく無事に終了したようだ。
 だが、折からの猛暑とスタート前の目隠し&巨大ろくろ30秒フル回転の影響でリタイアする生徒が続出。
 参加生徒の半分以上がスイカを目前にしてリタイアという事態に主催者側では
「最近の若いモンはこれしきのことにも耐えられんのか。まったくもって情けない。もっと体力つけて出直して来い!」
とカンカンであった。                     
                                         (8月19日)

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