「『ようこそ』『おかえり』蓬莱学園へ」
記者 3年丁酉組 飛駒ユウイチH152259] 新聞部所属
1ヶ月半ぶりに島の人口密度が急上昇した。 9月1日は、蓬莱学園2学期の始業式であり、第2期入学式でもある。 今期も世界中から蓬莱学園の門を叩いた3万名超の新入生が宇津帆島に上陸を果たした。 また、昨日から本日午前にかけて、「帰島ラッシュ」のピークを迎えた。 船、飛行機の搭乗率は軒並み300%を超え、中には、いかだ、カヌー、スワンボートで上陸するものや、鳥人間コンテストもビックリの 人力飛行機で本土から帰島する生徒も現れた。 さて、今回の始業式兼入学式も、例年に違わぬ大騒ぎとなった。 記念講堂内は10万人の熱気で積乱雲が発生し、室内にも関わらず小型の台風が発生した。 「今年は外が異常気象だから、この程度屁でもない」とは、ある上級生のコメントである。 もちろん新入生はこの時点で蓬莱学園の超常ぶりを垣間見ることになった。 さらに、式典終了後のクラブ紹介では、狂的科学部のお約束の爆発、ロボット研究会の巨大ロボット暴走など、上級生にとっては至極見慣れたパフォーマンスが見られた。 爆発、破壊が起こるたびに大騒ぎする新入生を横目に、「昔は俺もあのぐらいのことで興奮できたっけ」などと、昔を思いやる上級生の姿が印象的だった。 (9月3日) |