講義紹介 「フリーマーケット学」
記者:飛駒ユウイチ[H240395]
「環境に優しい」が今、モノを売る上でのキーワードとなっている。自動車は排ガスを如何に押さえることができるかによって、その出来を評されるようになったし、生活用品についてはゴミをどれだけ減らすことができるか、また出たゴミが再生可能か、と言ったところがメーカーにとって重要なポイントとなる。
大量消費・使い捨ての時代が終わり、モノを捨てずに長く使おうと考える人が多くなったことと、環境に優しいこと=エコが流行し始めたことには実は密接なつながりがある。全国でフリーマーケットや、スワップミートと呼ばれるリサイクル運動が活性化したことを考えれば明らかであろう。
ここ蓬莱学園では、「フリーマーケット学」という講義の中で、このような時代背景とともに、実践を通じて、「フリマでの儲け方=フリーマーケティング理論」を学ぶことができる。「出店料をどう設定すれば、主催者の利益増につながるか」「ディスプレイによる売り上げ」「売り子の声域による集客率」などを、実践の中で習得するのである。
したがって講義の形態としては、簡単なガイダンスを聞いた後は、残り講義時間をすべて使って、実践。教室が丸ごとフリーマーケット会場となり、一定以上の売り上げを得ることができたら単位修得となる。講義を受ける生徒はそれぞれの持ち物を持ち寄って、出品するのであるが、そこは蓬莱学園。本土のフリーマーケットでは決して見ることのない、「生きたアンモナイト」「自走砲」「人によくなつく象」「よくわからない緑色の液体」「イフリートを封じ込めた壺」「召還魔法の巻物」などが所狭しと並んでいる。
この講義、基本的に売り上げは生徒の懐に入ることになるオイシイ講義であるが、出店料として何%かを講師に払う必要がある。そして、この講師がもちろん一番儲かっていることになる。
9月5日
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