「蓬莱三大奇部 黄昏のペンギン編」(2)
記者:飛駒ユウイチ[H240395]
 
 
 前回は「黄昏のペンギン」、その組織について鳥瞰した。「黄昏のペンギン」がどのような組織であり、如何にして日々のテロ活動を繰り広げられているかについて、おわかりになられたことと思う。
 
 しかし、そもそも「組織」とは何であろうか。「組織」とは、以下のように定義づけられる。「ある目的のために秩序をつけて組み立てられた集合」
 
 「黄昏のペンギン」の目的が「世界征服」にあることは前回述べた。今回は「黄昏のペンギン」の持つ「秩序」に着目してみたい。
 
 「秩序」は、当然ながら自然に形成されるものではない。「目的」を与える者がいてこそ「秩序」が形成される。「黄昏のペンギン」の場合、それを与える者は「総統」と呼ばれる。
 
 「黄昏のペンギン」は、初代総統、上福岡 三五八(かみふくおか さごはち)氏の手によって、現在の姿になった。上福岡氏は、蓬莱学園臨時講師資格を持つ秀才でありながら、「世界征服は宇津帆から」を合言葉に着々とテロ組織を拡大していった。その行動は用意周到にして姑息、とにかく証拠を残さない。現在のスタイルが既に確立されていたと言える。有名な食い逃げ方法論(陽動作戦を起こし、その騒ぎに乗じて売上金を盗み、盗んだ金で勘定を払う)も、彼の考案した犯行手段だ。ちなみに上福岡氏は、在学中、我が新聞部にも籍を置いていた。
 
 上福岡氏卒業後、しばらく総統不在の真空時代が黄昏のペンギンに訪れた。黄昏のペンギンにとって総統不在が大した問題にならなかったというのも皮肉な事実である。その後、ほとんど偶然、より正確に言えば面白半分に第2代総統が誕生する。それが、「たそペン将軍ロボ」である。
 
 たそペン将軍ロボは元々「たそペンロボット軍団」によって開発されたテロ用ロボットであった。学食横町でのテロに投入されたが、敢えなく玉砕。そのままガラクタ同然になってしまったものを、黄昏のペンギン幹部たちがよってたかって改造した結果、偶然にも自我に目覚めてしまった。そしてそのまま、その場の勢いで第2代総統に就任している。当時のチェス同好会会長の「人間しか蓬莱学園に入学できないのはおかしい」という発言を元に学園内で論争が起こり、結局、チェス同好会会長が学費を支払う、という条件で学園への入学が認められた。
 
 ところで、この2人(1人と1台)の総統。以外なところで共通点があった。
 
 当時の資料によるとたそペン将軍ロボの本名(?)は「火星将軍ロボ」であった。これがなぜ「たそペン将軍ロボ」と名を変えたのか。答は、「たそペン家」と「火星将軍ロボ」が養子縁組を組んだことが原因とされている。そもそも本土に「たそペン家」などという愉快な名字があるのかという疑問が沸くが、調査してみたところ初代総統上福岡氏の実家が「たそペン」姓を名乗っていることが判明した。上福岡氏の卒業は、実は偽装卒業であり、たそペン将軍ロボの中に入っているのでは?という噂を裏付ける証拠として十分なものであるが、真相の程は掴めていない。
 
 そして現在に至る訳であるが、現在の総統は実のところ明らかになっていない。一説にはたそペン将軍ロボZZが開発されたとも言われているが、実際に動かしているのは、「黒幕の広報参謀」氏、「樹瑠 玲香」氏、など諸説ある。そういう意味ではまさに「秘密結社」と言えるだろう。
 
 
 
 
 
                  
9月13日
 
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