「恵比寿寮未明より出火」

記者：朝日奈徹[H152045]

　

　

　本日未明、突如蓬莱学園男子寮の一角より火の手が上がった。増築に増築を重ね、九龍城もかくやの巨大複合建築となっていた通称恵比寿寮は、たちまち阿鼻叫喚の坩堝と化した。

　ある者は壁をぶち破り、あるいは窓から飛び降りるなどの手段を用いて建物の外に避難したが、まだ相当の人数が内部に取り残されている模様。男生徒を初め、かけつけた女生徒も力を合わせて消火活動や人命救助に携わっているが、火の手は衰える様子がない。出火の原因は不明であるが、既に生徒間には、ＳＳ残党あるいはたそペンの犯行ではないかという噂が拡がっているようだ。

　本日は図書委員会により、広く募られた大規模な第二次整頓隊が旧図書館で作業中であり、これに参加するためからくも火難を逃れた生徒も多かったようだが、生憎整頓隊を補助すべく医療技術研究会からも強襲救命隊「堕天使団」が出動していたため、火事現場では救命隊の手が足りていない模様。

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　

９月１０日

　

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