「恵比寿寮の火事は炎神の仕業」

記者：朝日奈徹[H152045]

　

　

　10日未明、突如出火してから、二日にわたって猛火に包まれていた恵比寿寮であるが、11日夕刻、台風による豪雨も手伝って何とか鎮火した。

　現場にいた生徒の間に、炎が鬼の形に見えるという噂が流れていたが、錬金術研究会の調査によると、宇津帆島の地下に眠っていた炎神ボウの力が何らかの原因で地上にリークし、今回の火事を引き起こしたと見られている。錬研では、有志が共同で符陣を張り、鎮火の儀式を行った。但し、炎神ボウの力が漏れだした原因そのものについては不明との事だ。ボウとは何者か、また、アルバ皇帝との関係はあるのかなど、謎は尽きない。その一方で、豪雨をもたらした台風の到来は、出火当初から独自の儀式に余念がなかった雨乞い同好会の力によるものという説もあり、俄然、オカルトに対する関心が高まっている。

　なお、一夜明けた現在、現場では住居を失った生徒のために、お料理研究会・園芸部の部員を中心とする大がかりな炊き出しが行われている他、探検部からは備品であるテントの供出が始まっている。

　

　

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　

９月１２日

　

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