◆「一寸教師」 数年前に熱血教師を題材にした学園ドラマが流行ったことがある。
当時、全国の学園は校内暴力・「不良」の問題が顕在化しており、そのような問題に正面から立ち向かっていく主人公教師が、多くの
親・生徒の共感を生んだのだろう。
学園ドラマは現在 学校というシステムが抱える問題点を洗い出すと同時に生徒の希望の教師像を描き出しているといえよう。
当映画は蓬莱学園自主制作のひとつであるだけに、蓬莱学園の抱える問題点を鋭く描き出している作品といえる。
主人公教師は熱血だが約3センチの身長の持ち主。
これは蓬莱の教師はどんなにやる気があろうと、蓬莱の生徒と比べ、目立つ存在ではないとの暗喩受け止められる。
また、映画全体を貫かれている一寸教師の視点でのカメラワークは、生徒の怪物性を象徴しているのだろう。
話の内容は平凡だが、その裏に隠されたメッセージを楽しめる作品である。
それにしても、題名はいまいち。
(評価★★★)
◆近日公開の映画 「宇津帆物語」
路面電車の走る、下町。
すべては路面電車から降りる君にかけた一言から始まった、、、
現在、宇津帆新町を舞台とした映画のロケが進んでいる。
一組の男女がおりなす、愛と青春の悲喜劇を描いた当作品は、蓬莱自主作成映画には珍しい、文学的な作品になるとのこと。
10月1日の公開に向け、ロケも最終段階に入っている。
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