東龍はハンドルでもあり雅号でもあります。出典は道元の「正法眼蔵・渓声山色巻(けいせいさんしょくのまき)」
の以下の一節から。
「大宋国に東坡居士蘇軾(とうばこじ・そしょく)という人があった。
筆海の真龍(宋代第一の詩人)であった。」
(河出文庫版正法眼蔵、石井恭二訳より[一部改変])
前は蒼龍(そうりゅう)と名乗っていたが、気分を変えてみました。蒼龍は中国古代の思想書・「呂氏春秋」からとりました。
技術屋。コンピュータネットワーク関係。
好き嫌いとかは特にはないです。納豆とか豆腐とか豆製品が好物かな?あ、魚も大好きです。ギョーザとかさばずしも好きだなー。こうしてみると和食が好きなのかね。中華も好きなんだけどね。
僕は本をたくさん読みますから、好きな本もたくさんありますが、特に好きな本はこんな感じかな。ジャンルごとに分けて見ました。
(中国古典)
福永光司『荘子』中公新書
月洞譲『老子の読み方』祥伝社
本田済『易経』朝日新聞社
(「なにごとにもとらわれず、今日をたくましく生きる生き方」を説く、 思想書です。こういう考え方が好きなのでしょうね。 晋代の文人が好んだ書もこの3つでした。だから晋書翻訳もやって るのかな。) (歴史・時代小説系)
羅貫中「三国志演義」
施耐庵「水滸伝」
※こういう雄渾なのが一番好きですね。 司馬遼太郎「項羽と劉邦」
※日本人がかいた中国物の中では随一でしょう。 人間ドラマのコクの深さ、考証の厳密さは専門史家や小説家も 参考にしているほど。既にして古典の感がありますね。 北方謙三「水滸伝」
北方謙三「楊家将」
※これもまた名作。「項羽と劉邦」に匹敵し勝るとも劣らない。 司馬遼太郎『空海の風景』
池波正太郎「鬼平犯科帳」
藤沢周平「密謀」
藤沢周平「獄医立花登手控えシリーズ」
堺屋太一「豊臣秀長」
羽生道英「藤堂高虎」
※後はよんで面白かった本ですね。秀長や高虎のような実直な 人物は好きです。実直な人物を描く作家は実直な人が多いのか、 堺屋・羽生両氏ともに文章は地味ですが、かえって味が有る ように思います。 (将棋の本) 真部一男『升田将棋の世界』
山口瞳『血涙十番勝負』
※将棋の世界は虚飾のない勝負の世界なのであこがれるものが有ります。 真部氏の本は升田幸三名人の芸術的な将棋30番を解説したものですが、 単なる解説というより、「人間とコンピュータの違い」「勝負とは何か」 的な深い考え方が随所に有り、考えさせられます。 山口氏の本は自分で指した将棋を解説し、友人の棋士の話を織り交ぜたもの。いずれ詳しく紹介しますが、勝負師の人生というようなものをつくづく 感じます。 (その他)
漫画も昔は随分見たのですが、今は西岸良平「三丁目の夕日」・「鎌倉ものがたり」、星野之宣「宗像教授異考録」、吉田戦車のギャグ漫画を読む程度。今でもフーッと「ああ、面白かったなあ」と思うのは藤崎竜「封神演義」。著者の引き出しが多くて元気な漫画だったなあ。
書ではやっぱり顔眞卿。あの豪放な字を見ると元気がでますね。苦しい生涯を送った人だけに、やはり書からエネルギーが溢れてくるのかもしれません。
絵なら渡辺崋山(『一掃百態』)・法眼円伊(『一遍上人絵詞』)・平山郁夫。 古典では『荘子』、『荀子』、『易經』、『史記』、『資治通鑑』、『晋書』、王船山「読通鑑論」、伊藤仁斎「論語古義」などですね。 って、漢籍おぼえがきをみれば分かってしまいそうですが・・ 基本的にシャープな論旨で地に足がついた本が好きだなあ。思いこみや憶測で所構わずしゃべり散らす文章は余り好きではありません。一生懸命な女性が好きです。生まれ育った町が好きです。