仏経三論(中論・十二門論・百論)
仏教の重要な理論書3種。竜樹(ナーガールジュナ)により書かれた。般若の空の理論を述べた重要な経典で、日本でも奈良仏教の一つ三論宗で研究された。
姚際恆著作集
清の姚際恒(ようさいこう)の著書に注釈を付けたもの。中国古代から積もりにつもった、偽作の史料を論証した「古今偽書考」は史料批判の古典である。このページのものにはかなり詳細な注が姚氏の後継者ともいえる顧頡剛らにより行われている。非常に読み応えがある。
『通典』(つてん)
唐の杜佑(字は君卿、杜甫の遠縁で杜牧の祖父)が、太古から唐の天宝年間(玄宗皇帝初期)までの歴史を分野別に書いたもの。食貨門(経済史)、選挙門(官吏登用史)、職官門(官職の沿革)、礼門、楽門、兵刑門、州郡門、辺防門の八門にわかれている。多くの史料を調べてあり、内容は濃い。