My bloody valentine
/ loveless
究極のギターシャワーアルバムとして名高いラヴレスですが聴こう聴こうとずっと思いつつもなかなか手が出ず、聴き込んでいたのは今年に入ってからです。11年遅れ。個人的には特にsometimesという曲が気に入っています。
ノイズにファルセットが埋もれている曲には弱いです。この透明感は他に類を見ません。恐ろしいまでに美しい曲です。ノイズとはいえしっかりとした旋律が流れており音場によっては不協和音さえ聴いてとれるほどの細かい作りこみ。ただ最近のアーティストの曲と繋げてかけると全体的にヴォリュームが小さいのでプレーヤーの調節を施す必要があります(でないと迫力あるサウンドが得られません)。おそらくダイナミックレンジが広すぎてこれ以上の音圧はかけられなかったのでしょう。そんな小さな手間を除けばこの作品は完璧と言えると思います。できるだけ良いオーディオで、でなければできるだけ大音量で聴きたいアルバムです。
ASA-CHANG &
巡礼 / 花
ノイズではないのですが「轟」な印象を受けたのでここに記載することにしました。ぽこぽこ鳴りまくる太鼓に合わせて切り張りされたヴォイスサンプル(yoshimi
p-we/ボアダムス、こだま和史、フルカワミキ/super car、ブンクボイ)が歌いまくります。バックには重苦しいヴァイオリンが張りつめ、曲のテンションもだんだんと勢いをまして上がっていくドキドキ感がたまりません。流れては止まり止まってはまた流れるような微妙な「間」が美しいです。
映画「けものがれ、俺らの猿と」のエンディングテーマです。サントラにも収録されています。