MOBILE SUIT GUNDAM Said Story
機動戦士ガンダム外伝 KanonSS
0090 ジオンの亡霊
第4話『希望の光』


UC0090  5/12 合流地点 第14独立戦隊
艦長「ゲイツ司令、第2艦隊との合流地点です」
ゲイツ「うむ、レーダー手 艦隊の反応はあるか」
レーダー手 「はい、距離50000に戦艦1巡洋艦5反応、IFFに感あり、第2艦隊です」
ゲイツ「艦隊前進、第2艦隊と合流する」
第14独立戦隊は第2艦隊と合流すべく艦を発進させた。

UC0090  5/12 合流地点 第2艦隊
艦長「合流作業急げ、第5哨戒隊はランチにより旗艦『センタウロ』に移動せよ」
艦長が傷ついたグロム指令の代わりに指示を出した。
連邦兵「第5哨戒隊、ランチに乗り込みました」
医務室から艦橋に通信がはいった。
グロム「艦長、相沢大尉と通信は出来るか?」
艦長「可能です、出します」
通信兵がランチとの通信を医務室につないだ。
祐一「相沢大尉であります」
グロム「グロムだ、大尉いきて帰ってこい、命令だ」
祐一「司令もお元気で、生きて帰ってきたら父のことについて教えてください」
グロム「約束しよう」
そこでグロムは通信をきった。
艦長「司令、もうよろしいのですか?」
グロム「かまわん、ゲイツによろしく頼むといっといてくれ」
艦長「了解しました、ランチは『センタウロ』に向けて発進」

UC0090  5/13 戦艦『センタウロ』
ゲイツ「ランチ収容後、月に向けて発進する」
艦長「司令、第2艦隊から発光信号です」
ゲイツ「貴艦隊の航海の無事を祈るか、グロムらしいな」
連邦兵「ランチ収容完了しました」
ゲイツ「月フォンブランに向けて発進」
艦長「戦隊反転、速度30宇宙ノット」
第14独立戦隊は月に向けて動き出した。

UC0090 5/15 サイド3
ジオン艦隊の迫るサイド3の連邦軍の間には不穏な空気が流れていた。
連邦兵1「戦って自分らに勝ち目はあるのか?」
連邦兵達は圧倒的なジオン艦隊を前にして押し問答をしていた。
連邦兵2「勝ち目が無くとも、打って出るのが軍人の役目であろう」
連邦兵3「敵はこちらの三倍の戦力をもっているんだぞ」
連邦司令「降伏か、徹底抗戦か」
    「頼みの、ルナ2第2艦隊はすでに敗れ去った。」
重い空気がサイド3連邦艦隊を包んでいた。
通信兵「司令、ジオン艦隊から通信であります。」
司令「なに、まわせ」
スクリーンに久瀬の姿が映し出される。
久瀬「サイド3駐留の連邦艦隊に告げる。降伏か、全滅かは君らの意志に任せる。」
  「降伏をするのならば、サイド3の収容所に収容されている、ジオンの将兵たちを解放してもらおう。これがこちらの降伏の条件だ。」
久瀬はそれだけを言うと通信を切った。
司令「かつてティターンズが収容したジオンの残党達を開放せよと言うのか」
連邦兵1「しかし、その程度で、私たちが助かるなら」
連邦兵2「そうです司令、迷うことはありません」
司令「それが君らの意見か?」
全兵はうなずく。
司令「そうか、通信兵。ジオン艦隊に通信だ」
それから2日後サイド3連邦艦隊はジオン艦隊に降伏し、
サイド3収容所に収容されていたジオン兵達は解放された。


UC0090 5/20 月
月に戦艦「センタウロ」が率いる第14独立戦隊が到着した。
ゲイツ「繋留作業急げ」
通信兵「司令、クラタからの技術者が到着しました」
ゲイツ「早いな、第一艦橋に上ってもらえ」
通信兵「了解」

そのころ元第5哨戒隊の面々は格納庫にて、新型の受理に時間を食っていた。
祐一「これは、ガンダムですか?」
技術者「違いますよ、コンセプトとしては量産機に近いですね」
   「詳しいことは主任から聞いてください」
祐一「わかりました」
香里「祐一、新型は一機だけかと思ったら、わたしたちの機体もあるのね」
香里がそう言いながら、祐一のいるところにやってきた。
祐一「香里か、美汐はどうした?」
美汐が一緒にいないことに祐一は不審に思った。
香里「美汐なら新型のコクピットの中にいるわ」
よく見ると、美汐は自分に与えられた新型のコクピットの中で何かやっていた。
祐一「しかし、種類の違う機体が4機か」
格納庫には確かに一見種類の違う機体が4機並んでいた。
祐一用の機体には遠距離狙撃用ビームライフルがついていた。
香里用には中距離支援用連装ビームキャノン砲が両肩に搭載されている。
一見1年戦争のとき使用されたRGC-79の様であった。
美汐の機体はこれと言って特徴は無かったがやはり彼女用に
カスタマイズがほどこされている様であった。
不可解なのが、完全に近距離専用にカスタマイズされた機体が納入されたことである。
祐一「何で3人の部隊に4機の機体が配備されるんだろうな?」
香里「解からないわ、でも北川君の機体なのかもしれないわね」
祐一「北川か、生きていると良いんだけどな」
香里「そうね」
北川中尉の安否はいまだにわからないままであった。
美汐「相沢さん、美坂さん。どうでした自分達の機体は」
祐一「美汐の機体はどんな仕様なんだ?」
美汐「あたしのは、ECM戦用見たいですね」
香里「なるほどね、何か私たち専用の機体のように見えるわね」
確かに、祐一達の為だけにあつらえたような機体であった。

そのころ艦橋ではクラタの技術者とゲイツ提督が会見をしていた。
ゲイツ「これは水瀬婦人お久しぶりですね」
秋子「そうですね、ゲイツ提督」
ゲイツ「まさか、あなたがこのプロジェクトの主任だったとは」
   「そのための相沢達か」
秋子「納得いただけましたか?」
  「そうそう、紹介が遅れましたが、開発担当の倉田佐祐理さんです」
佐祐理「今回の、新型量産期開発担当の倉田です。よろしくおねがいしますね」
佐祐理さんはニコニコしながら挨拶した。
ゲイツ「倉田、倉田というと」
秋子「そうですクラタの後継者ですよ」
  「そして、0号機の担当パイロット川澄舞さんです」
舞「よろしく」
舞は普段と変わらない顔で、挨拶した。
ゲイツ「これはどうも、自己紹介が遅れましたな。」
   「第14独立戦隊司令ハイリッヒ・R・ゲイツだ」
秋子「早速ですが、機体の受理書のサインをお願いします」
ゲイツ「で、その新型は即戦力となるのかね」
佐祐理「すぐにとは行きませんが、早い時期に可能ですよ、ねぇ、舞」
舞「訓練、初めてもいいの?」
佐祐理「そうですねぇー、提督いいですか」
ゲイツ「許可する、新型の力を見せてくれ」
二人はゲイツ提督の言葉聞くとすぐに格納庫に向かった。
ゲイツ「でっ、どうなのです?」
ゲイツは二人がいなくなると同時に秋子さんにいった。
秋子「なにがです?」
秋子さんは手を頬に当てながら言った。
ゲイツ「新型の性能ですよ」
秋子「そうですね、RGM-86の四割増といったところでしょうか」
ゲイツ「RGM-89を越していると思いますか」
秋子「はい、アナハイムの新型ですね」
  「厳しいですね、でも機体のコスト面ではかないませんけど。汎用性は90のほうが高いですよ」
秋子さんは自信たっぷりにそう言った。
ゲイツ「それで、XKA-90の名前は決まっているんですか」
秋子「ええ、『カノン』といいます。」
『カノン』この名前は周囲の期待を裏切らないような高性能機であった。

祐一「へぇー、カノンですか」
佐祐理「はい、カノンです」
   「舞のが0号機、祐一さんのが1号機、香里さん、美汐さんのが3,4号機とつづきます」
祐一「2号機は無いんですか?」
たしかに0,1,3、4号機とつながるには2号機の存在が無いのにはみんな不思議がった。
佐祐理「2号機は、北川さん用でしたので今回は搬入しませんでした」
   「ちなみに、0号機は近距離専用、1号機は遠中距離専用、3号機は中距離専用、4号機はECM専用です。この機体は、パーツがブロック化されていますので、換装が可能です」
祐一「要するに、近距離専用から、遠距離専用にでもできるということですか?」
佐祐理「そうですね、言うなれば一機で何役にもなれる機体ですね」
   「でもですね、0号機の兵装には問題があって舞にしか扱えません。だから実際には0号機は別物です」
祐一「どこが違うんですか?」
佐祐理「まだ、社外秘なんですが、祐一さんたちには教えておきます、「カノン」コードネームはXKA-90である意事は言いましたね、でも0号機はXKA-90NTです。祐一さん子の違いわかりますよね」
祐一「XKA-90NTですか」
香里「まさか、NTってニュータイプ専用機ということですか?」
美汐「香里さんまさかそんなことは無いでしょう」
佐祐理「かおりさんの言うとおりです、0号機はニュータイプ専用機です」
祐一「舞がニュータイプということですか?」
祐一は信じられないといったような顔をする
佐祐理「舞は、クラタにくる前ある研究所にいました。その研究所で舞はニュータイプの力が覚醒しました」
祐一「まさか、人工ニュータイプですか」
佐祐理「違いますよ」
香里「・・・強化人間」
舞「・・・そうでもない」
美汐「本物ということですか?」
一同が黙り込む
佐祐理「そうです、真のニュータイプです。でもですね力は今制限されています」
祐一「そうか」
舞「・・・そんなこといいから、訓練しよう祐一」
舞はパイロットスーツに着替えて準備万端のようである。
祐一「そうだな、早速新型の力を見せてもらおうじゃないか」
  「いくぞ、香里、美汐」
香里「待ってよ、相沢君」
美汐「待ってください」
祐一は二人をせかすようにコクピットに向かった。
一緒に説明を聞いていた香里、美汐にも声をかけて祐一は訓練に向かった。




サイド3

久瀬「どうだ、三人ともハンニバルの性能は?」
機動巡洋艦カタロニアの艦橋で久瀬は三機のMSと一機のMAのチェックをしていた
三機のハンニバルが最大加速のテストしていた。
栞「すごいですね、このハンニバルは」
真琴「あう、この加速なかなかいいよ」
あゆ「うぐぅ、ちょっと怖いよ」
三人は三者三様の答えを言っていた。
久瀬「そちれはどうだ、名雪?」
名雪「まだ駄目だおォ〜、加速にばらつきがあるし、振動もひどいよ」
久瀬「そうか、改良の余地があるな、真琴、あゆ、名雪は帰還せよ。栞は護衛のMSをつけて大佐の艦隊の護衛にいってくれ」
栞「わかりました、久瀬さん」
カタロニアから8機のMS18E改が発進した。


次回予告


ついに新型手に入れた祐一たち。その新型の訓練中、美汐のレーダーに不信な影が走るのであった。
その脅威が祐一達にも降りかかってくるのであった。


次回 0090 ジオンの亡霊 第5話『苦戦』


君はニュータイプの悲劇を見る。

 

続く



―オリジナル機体紹介―
Kanon計画『新型量産MS開発計画』

XKA-90-NT カノン0号機 近距離戦用(川澄舞専用機)
・川澄舞テストパイロット用にカスタマイズされたカノンである。通常のカノンから砲撃戦専用の重火器を取り除き、一撃離脱、格闘戦、強襲ようにカスタムされている。増加バックパックの搭載により通常のカノンの4割増の推力を持つ。NTのコードからわかるようにニュータイプ専用機である。
頭頂高/20.0m 本体重量/25.0t 全備重量/41.5t ジェネレータ主力/2.500W
スラスター推力/15.000kg×4 アポジモター数/25 センサー有効半径/12.000m
装甲/チタンセラミック複合材+一部ガンダニウム合金
武装/ビームランサー×1 ビームサーベル×1 ハンドグレネード×4
頭部80oバルカン×2 増加バックパック/スラスター推力20000kg×2

XKA-90-01 カノン壱号機 長距離戦用(相沢祐一専用機)
・相沢祐一大尉専用にカスタマイズされたカノンである。機体そのものは従来のカノンと同様だが、長距離専用にセンサー類がカスタムされ、ロングレンジの持つ専用ビームライフルを搭載している。そのために、 大型のジェネレータを装備している。
頭頂高/20.0m 本体重量/27.0t 全備重量/58.0t ジェネレータ主力/2.500W+500W
スラスター推力/15.000kg×4 アポジモター数/20 センサー有効半径/20.000m
装甲/チタンセラミック複合材+一部ガンダニウム合金
武装/ロングスナイパービームライフル×1 ビームマシンガン×1
ビームサーベル×1 ハンドグレネード×6 頭部80oバルカン×2

XKA-90‐03 カノン3号機 中距離支援機(美坂香里専用機)
・美坂香里大尉専用に配備された、カノンの砲撃戦用機である。かつてのRGC−79を思わせるように肩にはビームキャノンが装備されている。更に装甲が強化されている
 頭頂高/20.0m 本体重量/27.0t 全備重量/63.5t ジェネレータ主力/2.500W
 スラスター推力/15.000kg×4 アポジモター数/20 センサー有効半径/14.000m
 装甲/チタンセラミック複合材+一部ガンダニウム合金
 武装/ビームライフル兼ビームマシンガン×1 ビームサーベル×2 
 ビームキャノン砲×1 ハンドグレネード×6 頭部80oバルカン×2

XKA-90‐03 カノン3号機 ECM専用機(天野身汐専用機)
・天野美汐少尉専用に配備された、カノンのECM戦用機である。ミノフスキー散布装置や宙間ソナーなどの偵察用に強化されいている。しかし戦闘力は弱化してはいない。
 頭頂高/20.0m 本体重量/27.0t 全備重量/54.5t ジェネレータ主力/2.500W
 スラスター推力/15.000kg×4 アポジモター数/20 センサー有効半径/14.000m
 装甲/チタンセラミック複合材+一部ガンダニウム合金
 武装/ビームライフル兼ビームマシンガン×1 ビームサーベル×2 
 ハンドグレネード×6 頭部80oバルカン×2

ネオジオン残党軍

MSX-001K ハンニバル 強化人間専用機
・ネオジオン残党軍の指揮官久瀬が開発に成功したNT専用機である。その性能はキュべレイを凌駕している。しかし、建造かかるコストのために三機しか生産できず今回の蜂起に間に合うように整備していた機体である。地球連邦のカノンと同等か搭乗者によってはそれ以上の性能が見込まれている。
 頭頂高/20.5m 本体重量/30.0t 全備重量/65.0t ジェネレータ主力/3000KW
 スラスター総推力/12.000kg アポジモター数/40 センサー有効半径/20.000m
 装甲/ガンダニウム合金
 武装/ビームサーベル×2(腕中の収納) ファンネル×30 メガ粒子砲×4
 ビームライフル×1 120mmバルカン×2 



今日はプロトニウムです。0090ジオンの亡霊の第4話です。ごめんなさい、待たしてしまって。書く時間がないといえば無くはないのですが、しかし、ガクッンとペースが落ちてしまいました。題名変わってるし。
 次にはに新型の力が解かると思います。頑張ります。次にあえるのはたぶん8月でしょうか。なるべく早くUPしたいと考えています。それでは次にあえる日を信じて、プロトニウムでした。

                    ―お願い―
・序章には書きませんでしたが、ここでプロトニウムからお願いがあります。ほかの作品を真似したのではないかと思われるシーンがあるかも知れません。もしそのようなシーンがあるようでしたらば、ぜひ教えてくれるととてもありがたいのです。できるだけ、そのようなシーンが無いように仕上げているのですが、もしありましたら感想と同時にメールにてお知らせください。できればその真似したと思われる、作品と作者名、ホームページ名等を書いてくださるとうれしいです。
私自身としては盗作等をしているつもりはありませんので、宜しくお願いします。
感想もしくは、文句などどしどしください。ウィルスはやめてくださいね(^v^)
           
                    ―お願い2―
・ストーリーの都合上どうしてもヒロインを傷つけてしまいますが,その辺は温かく見守っていてください。
もしかしたら、1人ぐらい死んでしまうかもしれませんがゆるしてくださいね。確実に死にます。
誰とは言いません。


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