Piaキャロットへようこそ!!2






あずさEnding After SS






あえない彼、きけない声






前田 耕治・・・。
キャロットでアルバイトした時に出会った人
出会いは最悪だったけど、だんだん気になっていって・・・。
私の最初の人になっちゃった。
今は大好きな彼氏なの!


9/1 夜

私は耕治の家へ電話しようと・・・
・・・そういえば・・・
私、耕治の家の電話番号知らない・・・。
考えてみれば1ヶ月間ずっと同じ寮にいたから忘れててたけど、
私、耕治の家のこと何も知らないじゃない!
何やってたのよ、私ったら!

でも、引越しもやってもうヘトヘト。
電話は明日ミーナにでも聞けばでもいっか。


9/2 夜

「ただいまー、あずさお姉ちゃん」
「おかえり、ミーナ。ねぇ、ミーナって耕治の家の番号、知ってる?」
「えー、あずさお姉ちゃん夏の間かけてたよ?」

ずるっ

「それは寮の電話でしょ!」
「あ、そうだった。じゃぁ、知らない」
「あ・・・そう」
「じゃぁ、明日キャロットできいてみるね」
「あ、うん。おねがいね、ミーナ」

 これで大丈夫よね!


9/3 夜

「ただいまー、あず・・」
「おかえり!ミーナ。で、どうだった?!」
「え、えーっとぉ」
 ・
 ・ 
 ・
 ・
 ・
「え、耕治君の家の番号?きいてないわよ」
「んー、そういえばきいてないわねぇ」
「きいてないよぉー」
「きいてないなぁ」
「きいてませんよ」
 
「っていってたよ」
そ、そんなぁ・・・
それじゃあ、わかんないままじゃないの!(泣)


9/4 夜

いまだに耕治の家の番号がわからない。

「はぁー」

ため息が出る。
4日もあえないなんて・・・。
でもまって!

「どうしてあいつから電話してこないのよ!」
そういえばそうだ。
そう考えると腹が立ってきた。

「あいつからかけてくるまで、こっちからかけてやるもんですか!」


9/5

今日は何もない1日だった。

耕治からの電話もなかった。

どうしてるんだろう・・・。まさか私のこと忘れてるなんてことはないわよね・・
・。

9/6 夜

「ミーナおそいなぁ・・・」
なんか一人だと寂しいな・・・。
耕治から電話はないし・・・。

プルルルル、プルルルル・・・
耕治?!

「は、はい。日野森です」
「もしもし、あずさちゃん?」
「あ、涼子さんですか?」

耕治じゃない、か。

「あずさちゃん、この前美奈ちゃんに
 耕治君の家の番号聞いてくるよう頼んでたわよね」
「え、あ、はい」
「その番号、わかったから教えてあげようと思って」
「ほんとうですか?!」
「ええ。番号はね・・・・・・・・・・よ」
「・・・・・・・・・・っと。ありがとうございました」
「いいえ、どういたしまして。それじゃおやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」

耕治の家の番号がわかった!
さっそくかけて・・・って、私からかけないって決めたじゃない!

・・・でも・・・

がちゃっ

「ただいまぁー」
「おかえり、ミーナ」
「えへへへー」
「どうしたの?ミーナ」
「やあ、日野森」
「こ、耕治?!」
「どうして耕治がここに?」
「キャロットに行って美奈ちゃんと一緒に。日野森の家の電話番号きくついでに」
「耕治も・・・知らなかったの?」
「ああ、二人とも寮にいたからきくの忘れてたよ」
「わ、私は今涼子さんからきいたもん!」
「俺は今、日野森の家にきた」
「わたしは・・」

「あずさお姉ちゃん!お客さんを立たせておくのは悪いです。」
「・・・わかったわ。上がって」
「じゃぁ、おじゃまします」
「あずさお姉ちゃん、嬉しくて照れてるです」
「ミーナ!」
「えへへー、じゃあ耕治さんごゆっくりー」
「ミーナってば!」

ミーナは自分の部屋へ入っていった。

「もう、ミーナったら・・・」
「迷惑だったかな?」
「ううん、そんなことない。・・・来てくれて、ありがと」

これで、あんなに寂しい夜をすごさなくていい。
そう思うと、自然と笑顔になっていった。

すぐそばに耕治がいてくれる。
それだけで幸せな気分になっていった。

耕治、大好き!



おわり







あとがき


寮生活の盲点をついてみた作品(笑)
そう、なんでもうまく行かせるかという悪戯心から書いて見ました。
Piaをもう一回やりなおさねば次書けそうもない(汗)・・・。


 戻る