それは、冷たい風の中に僅かながらも春を感じられるようになったある日のこと………


トゥルルルルルルルルッ、トゥルルルルルルルルッ……
「栞〜、悪いけど出てくれる〜?」
台所で洗物をしていた姉さんにそう頼まれて、私は玄関にある電話機を覗き込んだ。
今月に入って急な、それも二ヶ月もの海外出張に出かけてしまった両親が、悪戯電話対策にとナンバーディスプレイを導入したので 誰からの電話かすぐに分かるようになっているからだ。
そこに表示されている番号は見覚えがある――というよりよく知っている番号だったので、私はすぐに受話器を取った。
「はい、美坂です。」
『あ、栞ちゃん。私。名雪だよ。』
「こんにちは、名雪さん。お姉ちゃんですか?」
『うん。』
「ちょっと待っててください。代わりますから。」
受話器を置いて台所に向かう。お姉ちゃんはまだ洗物をしているはずだから。
不治と言われ、医者が匙を投げた私の病気。それが突然快方に向かい出したのは今から約一ヵ月前。
お姉ちゃんが聞いた話によると、どうも私の体にある病気の原因だった腫れ物(腫瘍と言うらしい)が どんどん小さくなっているそうだ。
このような症例は極めて珍しいそうで、医者も首を捻っていたとお姉ちゃんは笑っていた。
今も病院に通ってはいるが、それは検査のためで実際はもう全快していると言っていい。
私の病気が回復したことを両親はとても喜んでくれた。何よりお姉ちゃんが昔のように優しくなったのが私には嬉しかった。
「お姉ちゃん、電話だよ。」
「名雪でしょ?すぐ行くわ。」
エプロンで手を拭きながら台所から出てきたお姉ちゃんに受話器を渡す。
お姉ちゃんは受話器を受け取ると、私にも会話が聞こえるようにと電話機に付いているハンズフリーボタンを押してくれた。
「名雪?どうしたの?」
『あ、香里〜。あのね、今日の夕飯うちで食べない?栞ちゃんも一緒に。』
「名雪の家で?」
『うん。あのね、美汐ちゃんも川澄先輩も倉田先輩もあゆちゃんも来るんだよ。』
「ちょっと待って。……栞はどう?大丈夫?」
通話口を手で押さえてお姉ちゃんが私に聞いてくる。
「はい、行きたいです。」
「分かったわ。…あ、名雪。栞もOKだって。じゃあ、これから行くから。」
『うん、待ってるよ〜。じゃあね〜。』
「うん、それじゃ。」
電話を切ったお姉ちゃんは、エプロンを外して軽く伸びをする。そんな動作はお母さんにとてもよく似ていた。
「さて、私は洗物の残りをやっちゃうから、その間に栞は出かける用意をしておいてね。」
「はいっ。」
返事もそこそこに私は階段を駆け上がった。
名雪さんの家で夕飯。それは同時にあの人にも会える。そう、私が大好きな――――――。



「ふふ…ずいぶんはしゃいでるわね。」
栞が上であれこれと服を選んでいる音を聞きながら、私は手早く残りの洗物を片付けた。
「恋は人を変える、か。それは私も同じみたいだけど―――」
外見にはそれを出さないが、私も同様の思いを抱いている。それも、よりにもよって相手まで一緒というんだから―――
「はぁ、なんであんなのを好きになっちゃったんだか…」
なったものは仕方がないと分かっているのだが、それでも溜息は出るものらしい。
えっと…ガスの元栓は締めたし、水も止めた。ボイラーのスイッチは…泊りがけになるかもしれないから 止めておいたほうがいいわね。あとは戸締りだけ。これは着替える前に済ませておくのが無難よね。
戸締りを一通り確認して階段を上る。そして手前側にある部屋のドアを軽くノックした。
「栞〜。自分の部屋の戸締りはやっておくのよ〜。」
ドア越しに聞こえてきた妹の返事を確認すると、私は部屋に入って着替える服をベッドの上に揃える。
それを一纏めにして抱えて浴室へ。汗をかいたままじゃ………せっかく呼んでくれた秋子さんに失礼だし。 うん、そういうことにしておこう。
シャワーを浴びて、今日一日かいた汗を入念に落としていく。そしてタオルを体に巻いて…うん、誤差の範囲内ってところね。
ドライヤーの風を弱めに設定して、それで髪を乾かす。そして服を着て…一番のお気に入りのネックレスとイヤリングを付ける。
ネックレスは高校に入ったとき母がくれたもの。そしてイヤリングは…あいつが買ってくれたものだ。
薄くルージュを塗って、軽く深呼吸。鏡を見て、そこに映った自分に笑顔で『Are you OK?』と問い掛ける。
…………よしっ!
全ての準備を終え、栞が待つ玄関へ向かう。そこには同じく準備を整えた私の妹がいるはずだから。
「お姉ちゃん、遅いです〜。」
「ごめんね、栞。さあ、行きましょう。」





〜Kanon Offside Story〜 Cracking "NEMESIS" The ground floor【Briefing】




「0319、1930、ブリーフィングを始めます。」
「……って、それじゃゲーム違いますよ。」
「でも、雰囲気は出ますよ。」
俺のツッコミに、何を考えているのかさっぱり読めない表情で秋子さんが応えた。それじゃVF−○2じゃないですか……。
かいつまんで状況を説明すると、今俺達10人は二階にある名雪の部屋に集まっている。
久しぶりに皆が集まった食事の席で、秋子さんが「後で皆さんにお話したいことがあるので、 名雪の部屋に行っててくれませんか?」と切り出したからだ。他ならぬ秋子さんの頼みということもあって、 全員快く承諾してくれた(初め天野が多少難色を示したのだが、自宅に電話して了承を得たらしい)。
「それで秋子さん。話っていうのは…」
「これです。」
俺の問いに対して、秋子さんは雑誌を開いてテーブルの上に置いた。
「『Cracking "NEMESIS"』……これがどうかしたんですか?」
「祐一さんはこのゲームについてどれくらい知ってますか?」
「一応雑誌に載っているくらいの知識はありますけど……」
『Cracking "NEMESIS"』……簡単に言うと近未来の世界で自分で作ったロボットに乗って様々なミッションをこなし、 それによって得られた点数を競うゲームだ。同時発売を予定しているPC版・コンシューマ版共にネットワーク対戦に 対応している事に加え、CG・BGM共に非常にハイレベルに仕上がっている(雑誌の受け売りだが)。また家庭でネットワーク環境が 整っていない時のことを想定して、あちこちのアミューズメントパーク等にも専用の機械を設置するらしい。 辛口で評判のあるゲーム雑誌でかなり高い評価を得ていることもあり、既に各ソフトハウスでは予約が殺到しているようだ。
余談だが、俺はこれを買う(当然PC版だ)のを少し待ってからにしている。なんでも初期生産版はまだバグが残っているので (ゲームに支障はないらしいのだがやはりバグは嫌なものだ、うん)、本格的なバグフィックスが施された第三版以降の物を 買ったほうが得だと判断したからだ。しかし、バグがあると分かってるなら発売を延期しても……俺はいいと思うんだが、 やはり見つかったのはプレスが終わった後だったんだろうか。そうなると採算の問題等も絡んでくるからおいそれと 発売延期はできないんだろう。しかしユーザーの立場から言わせてもらえるなら、バグによる発売延期は止むを得ない と思う。いくらいいものでもバグがあっては不快感を得ること必至だ。まあ、直す努力をしているだけましなのかもしれない。 バグがあると分かってそれでも直さないのは……はっきりいって問題外だぞ、いろんな意味で。
「……とまあ、俺が知ってるのはこれくらいなんですけど。」
「……ずいぶん私情が多かったように思えますが…それにしても、よくバグの事を知ってましたね。」
「北川が教えてくれたんです。最初は俺も予約するつもりだったんですがあいつに止められました。」
「そうだったんですか…。
後でお礼をしなければいけませんね……
「…秋子さん?」
「…はい?ああ、皆さんにやってもらうのはバグフィックス後のバージョンですから大丈夫ですよ。」
「やるって…」
「はい。実は皆さんにこのゲームのテストプレイをお願いしたいんです。」
そ、そんな重大なことさらりと言われても困るんですけど…
「わ、面白そうだねっ。」
「うん、ボクもすごく楽しみだよっ。」
「発売前のゲームができるんですか…やってみたいです。」
「雑誌の評判が本当かどうか買う前に確かめられるのはいいわね。」
「あははーっ、佐祐理にできることならお手伝いしますよーっ。」
「………佐祐理がやるなら、私もやる。」
「あうーっ、何だか難しそう…」
「私もやるから、一緒にがんばろうね、真琴。」
おい、ちょっと待て…。
八者八様の応え方ではあるが、揃いも揃ってやる気らしい……。
「それで、祐一さんはどうしますか?」
にこにこと笑ってはいるが、目が『拒否しませんよね?』と語っている……。
「やります……。」
「じゃあ、全員参加ということで話を進めますね。それでテストの日程ですが……」
こ、怖かった……。
秋子さんの話の内容を要約すると以下の通りになる。
テストは来週の土曜日、つまり3月27日に行われる。時間は午前10時厳守。
ただ、その前の1週間(明日から来週の金曜日まで)は機体製作期間となり、全員が所定のホテルから一切の外出を禁じられる。
まあ、機密漏洩等の対策ということでこれは仕方のないことなんだろう。
使用する機材等は全て向こうが用意するので、俺達は簡単な着替えだけを持ってホテルに行けばいいとの事だった。
ここまではまあ当たり前のことばかりなので、俺は自分の思ったようにやろうと気楽に考えていた。
が、直後にそれは絶対無理だと自覚することになる。
「それで、テストは二人一組で行ってもらいます。」
……は?それって…
「つまり、二人一組でチームを組んでその合計点を競う形にするということです。」
瞬間、俺の背中に殺意にも似た8対の視線が叩きつけられた。
う、動けん…今動いたら…絶対殺される…。
俺は目線で秋子さんに助けを求めた。幸い、秋子さんはそれを察してすぐにフォローを入れてくれた。
「差し出がましいかもしれませんが、チームの方は私が決めさせてもらいました。」
た、助かった……。
そして秋子さんは自身で決めたチームを発表していった。
名雪はあゆと。
香里は栞と。
真琴は天野と。
そして佐祐理さんは舞と。
このチームはゲームが始まってからなら自由に入れ替わってもよいとのことだった。
つまり、片方がやられた同士でまたチームを組むこともできるというわけだ。
「最後に祐一さんですが…私と一緒にGM(ゲームマスター)をやってもらいます。」
「…ということは、俺は直接参加することはできないんですか?」
「祐一さんは『囚われの王子様』ですから…」
「……はい?」
秋子さん、いきなり何を………。
「そうそう。言い忘れてましたが、今回のテストで優勝した人にささやかではありますが私が景品を用意しました。」
いやあの…王子様って……?
そんな俺の問いをあっさりと無視して、秋子さんは封筒からチケットらしきものを何枚か出してテーブルに置いた。
これは…宿泊券付きのディナーチケットと…航空券…?
「はい。優勝したチームが二人だった場合、一人にはこのディナーチケットを差し上げます。」
「ホテルフェザーグランド……ってどこがささやかなんですかっ!?」
全員が唖然とした表情で秋子さんを見ているのも無理はない。ここは冠婚式場とセットになった巨大なホテルで、その人気は 非常に高く、ディナーチケット単体でとるだけでも3年先まで予約がびっしりと詰まっているような所なのだ。それを宿泊券込みで ……いくらかかったのか俺は計算するのが怖くなった。10万、いや間違いなくそれ以上……
「これは先方が用意してくださったんですよ。で、もう一人にはこっちの航空券を差し上げます。」
「行き先は…シンガポール!?」
「はい。私が務めている会社の取引先から頂いたんです。向こうのホテルも予約が取れてますから、 6泊7日のシンガポール旅行をたっぷり楽しんできてくださいね。」
た、確かに直接お金を出したわけではない…けど、いくらなんでも……
「ああ、ちなみに祐一さんの名前で申し込んでありますから、ディナー、旅行とも祐一さんとペアで行くことになりますね。」
ぐあ…。
ここにきて俺は、秋子さんがフォロー以上に火に油を注いでいることを知った。が、既に遅かった…。
「……質問していいですか?」
急転する状況に誰一人として声を出せない中で、何とか立ち直った香里が手を挙げた。
「どうぞ。」
「優勝したチームが一人だけだった場合は……」
「両方とも優勝した人のものですよ。」
「それじゃ、もし優勝者がいなかった場合は…」
「そのときは、両方とも私と祐一さんで楽しんできますから。」
秋子さん、何を――――――
空気さえ動くことを許されないほどの重い沈黙が長く―実際には僅かな時間しか過ぎていないのかもしれないが―続いた。そして――
「宿泊券を取って先手を打てば…」
「でも、1週間も二人きりなら…」
「一人勝ちなら宿泊→結婚式→ハネムーンという図式が成り立つのよね……」
「でも、仮に誰も勝てなかったそのときは…」
「そのときは、名雪は祐一さんを『お父さん』と呼ばなければならなくなりますね。」
「「「「「「「「!!!!!!!!」」」」」」」」
周りの空気が瞬時に一変する。それまで互いを牽制するような視線がたった一点――秋子さんに集中したのだ。
けど秋子さん、それはいくらなんでも無理ですって…。
そう、無理なのだ。昔新聞で読んだのだが、民法第七三四条で直系血族又は三親等内の傍系血族との婚姻は認められていないらしい。
この場合、秋子さんは俺から見て『叔母』、つまり『直系血族』に該当するので、どうがんばっても結婚は無理なのだ。
そういえばあの徳川吉宗も自分の祖母(といっても血は繋がっていない。将軍家は一夫多妻制だったし)を妻に迎えると 言い出して周りから散々説教されたらしいが……まあそんなことはどうでもいいか。
追記しておくが、俺から見て一親等は両親、二親等は祖父母と兄弟姉妹(いないけど)が該当する。
これ以上詳しい事を調べたかったら辞書でも引いてくれ。うん、説明終わり。
俺がそれに気づいて顔を上げると、秋子さんは名雪達の殺気立った視線を受けても平然と微笑んでいた。
単に煽ってるだけだと名雪達も気付いていいと思うんだが…この状況では無理だろうな、きっと。
「これで説明は終わりです。明日は早いのであんまり夜更かししないでくださいね。」
「特に名雪とあゆだな。」
人数分のパンフレットを置いて秋子さんが立ち上がる。俺も風呂に入りたいのでそれに続いた。
「う〜、ひどいよ、祐一〜。」
「うぐぅ、ボク朝寝坊なんかしないよっ!」
「俺は下で寝る。俺の部屋は…二人くらいしか入れないけど適当に使ってくれ。んじゃ、おやすみ。」
名雪達の返事を待たずに部屋を出る。まあ、返事できる状況じゃないだろうし……。
まずは風呂に入って体をほぐそう…いろんな意味で疲れたし。くぅ〜っ、体を伸ばすのが気持ちいいぞっ!
そんなことを考えながら自分の部屋に入ろうとすると、秋子さんが不意に俺を呼び止めた。
「ああ、祐一さん。」
「何ですか?」
「実は、明日からのことで打ち合わせしたいことがいくつかあるので、お風呂を出た後に私の部屋にきてもらえませんか?」
「あ、じゃあ今からでも…」
「いいんですよ。祐一さんも疲れてるでしょうし、寝る前でいいです。そんなに時間はかかりませんから。」
「わかりました。」
俺の返事を確認すると、秋子さんは部屋のドアを閉めて階段を降りて行った。
さて、俺も風呂に行くか。まずは着替えを出して、と…………………



水の中で食器同士がぶつかってかちゃかちゃと音を立てている。
「流石に祐一さんは気付くのが早いわね…やっぱり姉さんによく似てるわ。」
器が綺麗になったことを確認して順に乾燥機に入れていく。
「でも、祐一さん……」
後はスイッチを入れれば今日の仕事は終わる。それを確認すると彼女は掛けてあったタオルで手を拭いた。
「あなたは知っていますか……?」
スイッチを入れてエプロンを外す。そして…………
『人を愛することは法では縛れない…それは私だって例外じゃないんですよ…』
過去たった一人にしか見せたことのない艶然とした微笑を垣間見せて、彼女はそう呟いた。
だが、それはほんの一瞬のこと。すぐに彼女はいつもの表情に戻っていた。
己の思考を決して悟られることのない、穏やかな微笑を浮かべていたのだ………。



こうして、少女達の戦いが始まった―――



そして、物語は1週間後、テスト本番の日へ続く――――



電脳に眠る彼女は誰にその微笑を向けるのか―――



それは、まだ誰にも分からない―――――



≪TO NEXT≫




余談だが、この1週間の間、水瀬秋子の肌はなぜか10年は若返っていたと彼女に会った者達は語っている――――



それが何を意味するのか―――



また、何故若返っていたのか―――



それを知っているのは唯二人のみであった―――――



「なんで俺の食事だけ皆と違うんだろう……。」



「ふふ、今夜も眠れませんね……。」



「お願いだから寝かせてください……。」



「却下、ですよ。」




















後書き、そして謝罪
皆さんはじめまして。これが初投稿の御影 綺翔(みかげ あやと)といいます。
拙い上に基本からしてなってないSSですが、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
まず最初に、私はじろ〜さんに謝らないといけません。
本当にすいません。本来なら『新機動戦記カノン☆ウイング』を最初に投稿しなければならなかったんですが……
困ったことに、何気に始めたVF-X2(PS版マクロス)とオラトリオ・タングラム(いわずと知れたバーチャロンシリーズの二作目)と HAMLET(ずっと昔のDOSゲー。今は『SPACE GRIFFON』というタイトルでPSとDCに移植されてます)のおかげで、 なぜかこっちの話が先に仕上がってしまったんです。
そちらの方もいずれ必ず送りますので。本当にごめんなさい。
さて、謝罪はこれくらいにして、と。
真琴≫しつもーん。
おや、何ですか?
真琴≫なんで秋子さんの肌は若返ったの?
げっ…いきなりなんて話題を出してくれるんですか…
真琴≫あうーっ、だって気になる……
本人に聞けばいいじゃないですか。
真琴≫『ジャムのおかげです』って…。
ならそうなんでしょう。本人がそう言ってるんですから。
真琴≫でも……
でも…何ですか?
真琴≫あそこに泊るようになってから祐一に会ってないの。秋子さんが会わせてくれないの…
そりゃそうでしょう。祐一くんは……っと。きっと疲れてるんですよ。そっとしておいた方がいいです。
真琴≫……うん。
頑張って優勝すれば祐一くんと結婚式だって挙げられるんですから。あの時の続き、まだやってないでしょう?
真琴≫うん…がんばる。
……行ったようですね。流石に彼女には話せませんよ。
『秋子さんが……』
秋子≫私がどうかしましたか?
何でもないです。何でもないんです。だから…そのジャムは仕舞って下さい…怖いんですから。
秋子≫でも、私の名前が出てましたよね?
それは、真琴ちゃんが……
秋子≫『雉も鳴かずば撃たれまい』って言葉、知ってますか?
あ……
秋子≫あらあら…。それでは、作者が『消えて』しまったので私が代わりにさせて頂きます。
    御意見、御感想、誤字・脱字の指摘等は
こちらまでお願いします。
    これは作者個人のアドレスではない(同居人のものです)ので、送るときはタイトルに作者宛であることを明記してください。
    ICQをお持ちの方は『20807258』でも結構です(名前は違いますが作者専用です。何かややこしいですね)。
    それでは今日はこの辺で。第二話でお会いしましょう。お疲れ様でした。


楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル