PIA・キャロットへようこそ!! 2 After Story


  

 大好き!
  

 

 

 Presented by じろ〜


  

 


 研修旅行の最後の夜に女の子だとばれた潤は、自分の思いの丈を耕治に告白した。

 その後その気持ちに応えてくれた耕治とその夜に、潤は心と体も一つに結ばれて幸せな時を過ごした。

 そして夏休みの最後の日曜日に潤が、大好きな耕治のいるコーポぴあに遊びに来た。

 ちなみに耕治以外に潤が女の子だって事はまだ誰も気づいていなかった。






 ぴんぽ〜ん♪

 がちゃ。

 「いらっしゃい潤」

 「おはよう耕治♪」

 ドアを開けて出迎えてくれた耕治に、頬をピンクに染めて幸せ一杯の笑顔で応える潤。

 がばっ!

 「きゃっ・・・こ、耕治・・・」

 「う〜ん、可愛すぎるぞ潤♪」

 潤が微笑んだすぐ後に、あまりの可愛さに思わず抱きしめてしまった耕治だった。

 「も、もう耕治ったら・・・」

 最初はビックリした潤だったが、耕治の胸に抱かれていたら安心してそのまま自分からも耕治の背中を

 そっと抱きしめた・・・。

 「まあ、とにかく中へ入れよ」

 「うん、おじゃまします♪」

 名残惜しそうに離れた二人だけど手だけは握ったまま部屋の中に移動した。

 初めて入った男の部屋が珍しいのか、潤はきょろきょろと辺りを見回した。

 「ふ〜ん・・・耕治の部屋ってこんな感じなんだ・・・」

 何を思ったか潤はいきなりベッドの方に行くとその下を覗き始めた。

 「なにしてんだ潤?」

 「あれ? ないな・・・」

 「はぁ・・・なにが?」

 潤は立ち上がり振り向くといたずらっ子のように笑うと耕治のそばに寄ってきた。

 「あのね・・・普通ベッドの下なんかにHな本があるらしいんだけど、どこかに隠したの?」

 「はぁ〜あのな潤・・・」

 「もしかして本棚の中とか?」

 額に手を当てて困っている耕治を、潤は楽しそうに微笑みながらその様子を見つめていた。

 「ああっ、からかったな潤?」

 「えへへへ♪」

 「こらっ」

 「えっ? きゃあ・・・」

 どさっ。

 耕治は潤の肩を掴むと、そのままベッドに押し倒した。

 「あ・・・耕治・・・」

 息がかかるくらいに耕治の顔が側にあると気づくと、潤の顔はすぐに真っ赤に染まっていった。

 「・・・なぜそんな物がないか知りたい?」

 耕治は潤のくりっとした瞳を見つめたまま、これ以上はないくらいに優しく微笑みかけた。

 「・・・う、うん」

 赤く染まった潤の頬に手を添えると耕治は静かに自分の顔を近づけていった。

 「それはね・・・」

 潤も耕治に合わせるように静かに目を閉じていく・・・。

 『もう・・耕治ったら・・・』

 潤の胸の鼓動今にも破裂しそうなくらい激しく踊っていた・・・しかし。

 

 きゅっ。

 

 「んぐっ?」

 「潤よりHじゃないからかな♪」

 耕治はキスすると見せかけて潤の可愛らしい小さい鼻を軽く掴んで笑っていた。

 「こ、耕治!!」

 「あははは・・・」

 それこそ首まで真っ赤に染めた潤は、あまりにも恥ずかしくて耕治を睨み付けた。

 「もう、怒ったからね・・・」

 「おっと、逃げるが勝ちってね♪」

 「こらまて!」

 「鬼さんこっちら♪」

 狭い部屋の中で潤と耕治の追い掛けっこは飽きることなくいつまで続いていた・・・。






 「・・・もう耕治の意地悪!」

 「ごめんな潤、この通り」

 ベッドに腰掛けてほっぺたを膨らませて怒っている潤の前で、正座をして両手を合わせた

 耕治が拝むように謝っていた。

 「・・・・・・・」

 複雑な乙女心に耕治はため息をつくと、今度は優しく包み込むように潤を抱きしめた。

 「機嫌直してくれよ潤・・・」

 目を閉じて無言の潤の頭を優しく何回も撫でて呟く・・・。

 「潤が可愛すぎるから・・・ついからかっちゃってごめん」

 「・・・うん、私もごめんなさい」

 潤の方もおずおずと耕治の背中に手をまわした。

 ようやく落ち着いた二人は、暫くそのまま幸せの時間を過ごせると思っていた・・・。

 しかし・・・場所が悪かったことに気づくわけもなくそれは突然やってくる。

 「やっほ〜耕治君いる〜? 今からぱーっと飲もう・と・・」

 ノックもせずにいきなり部屋の中に入ってきた葵は、目の前の二人を見てそのセリフを最後まで言えずに

 固まってしまった。

 「ちょっと葵? どうし・た・の・・」

 続いて入ってきた涼子も葵の脇から覗いて見た物に口をぽかんと開けて同じように固まってしまった。

 「葵ちゃ〜ん、耕治ちゃんいた・の・・」

 「耕治く〜ん♪ 留美もき・た・・・」

 つかさと留美も例外なく可愛い笑顔のまま固まっていた。

 『ま、まずい・・・潤が女の子ってまだみんな知らないよな・・・』

 完璧に誤解されているみんなになんて言われるかと思うと耕治は目の前が暗くなってきた。

 「潤、今の内に逃げるぞ」

 「う、うん」

 二人は固まっている四人の脇をそっと抜け出すと全速力でコーポから離れた。






 「はぁはぁはぁ・・・」

 「はぁはぁ・・・ふう」

 「はぁ〜これからどうしよう・・・」

 「そうだね・・・」

 いつの間にか二人がたどり着いた所は初めてデーとしたトゥモローランドの前だった。

 息が落ち着いた耕治が潤の方を見ると、頬を赤く染めて微笑みながらこっちを見つめていた。

 「ねえ耕治・・・」

 「ん?」

 「今度は本当の女の子として・・・デートしてくれる?」

 もじもじして潤んだ瞳で見上げる潤に、人目も気にしないで素早く耕治はキスをした。

 「もちろん♪」

 「ば、ばか・・・」

 「さっ・・・行こう潤♪」

 「うん♪」

 耕治が腕を出すとそれに潤は捕まって遊園地の中に入っていった。

 潤と耕治は邪魔する者がいない場所で、心おきなく楽しんで幸せ一杯の一日でした。






 おまけ

 そのころコーポぴあではやけ酒大会が催され、酔っぱらい四人組に絡まれた日野森姉妹が巻き込まれて

 大変困っていたらしい・・・。




 おわり


 ぴあきゃろSS第三弾は潤です♪

 潤が遊園地でクレープ持って見上げているその顔を見た瞬間、かわぁいい〜!!

 もうやられた〜みたいな感じ・・・。

 じろ〜は出来ないので耕治に目一杯抱きしめてもらいました♪

 内容は見ての通りべたべたあまあまな普通のお話です。

 次は葵さんか留美がいいかな〜?

 なるべく早くあげますからちょっと待っててね♪

 じろ〜でした。

 1999/9/5 加筆修正


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