機動戦士ガンダム外伝−レジェンド・オブ・カノン−





















 私達はとうとう宇宙に上がってしまいました。
 これから私達は激戦を強いられる事になるでしょう。
 未来の事など、誰にも判りませんができる事なら、全員無事に居て欲しいです。
 誰一人欠けることなく………
 
 

水瀬秋子の日記より




















第16話「危惧」




















<月軌道上>

 フォンブラウンを出てから早くも一日が経った。
 出航前はかなり緊張していた祐一達ではあったが、一日経つとさすがに慣れてくるものである。
 待機中にお茶を飲みながらお喋りをするようになっていた。
 パッヘルベルはゆっくりとしたスピードを保っている。一気に火星へのり込むつもりではないらしい。

 「まずいですね………」

 秋子は自分の部屋で頭を抱えていた。表情に精彩が感じられない。
 
 「グラン部隊とのランデブーが二日も遅れる事になるなんて………これではMS戦の時は数の差で不利になってしまいますね………」
 「やはり名雪が問題か………」

 目下の悩みはこれであった。
 
 「まあ、悩んでても解決するわけではないですね………祐一さんも佐祐理さんも居ますし」

 さすが名雪の母親である人物だ。
 あっさりとした考え方である。しかし、こう言う性格も艦長にとっては必要な物なのだろう。
 しばらく考え込んでいると、ふと何かを思い出したらしい。

 「そうでした。名雪のMSがもうすぐ改装を終える頃ですね………」

 慌てて用意をすると、すぐさま部屋から飛び出していった。
 なかなか忙しい人である。






































<パッヘルベル艦内・パイロットルーム>

 「暇だな〜………」

 椅子にもたれ掛かりながらダルそうな声をあげる。
 何もやる事が無いらしい。

 「ふ〜………暇過ぎるってのも少し問題あるよな〜」

 祐一はこのパイロットルームに一人ぼっちなのだ。
 佐祐理は宇宙に出たという事もあって、宇宙戦のレクチャーを受けている。名雪もまた同様だ。宇宙経験者の祐一は、そんなもの必要無い為に暇を持て余しているのだった。
 窓の外を眺めているが、映っているのは漆黒の闇と至る所に散らばっている星、そして窓に映る自分の姿であった。
 代わり映えのしない景色は祐一の心を更に焦らさせる。

 「ここでグーたらしてても得にはならんな………MS整備でも手伝うか………」

 ふと思いついた事が、自分でもグッドアイディアだと感じた祐一は、軽く身支度をして部屋から出ようとドアに手をかけた。
 と、同時に勢い良くドアが開けられる。思わず祐一は前につんのめってしまった。

 「うわっと………!」
 「きゃっ!!」

 短い悲鳴が祐一の足元から発せられる。反射的に壁に手をつき、相手を踏まないように踏ん張っていた。

 「お? 佐祐理さんじゃないか。大丈夫か?」
 「え、ええ………ちょっとビックリしましたけど………」

 声の主は佐祐理だった。佐祐理は祐一に手を借りながら起き上がる。
 服の埃を払いながら照れ笑いを浮かべている。

 「祐一さん。一緒にMSデッキに行きませんか?」
 「MSデッキに? なんだ、俺もこれから行こうと思ってたんだ」
 
 佐祐理の顔がぱあっと明るくなっていく。指をもじもじ忙しなく合わせながら話す姿は、何時ものお嬢様な雰囲気を感じさせないほど可愛らしく映っている事だろう。
 佐祐理が祐一の手を取り早く行こうと急かす。

 「よかった〜。じゃ、早く行きましょう〜」
 「お、いつに無く積極的だな、佐祐理さん」
 「あ……あ、あはは〜」
 「くくっ……冗談だよ」
 「あ〜、祐一さん非道いですよ〜。冗談でも傷つきました」
 「悪かったって。ほら、行くんだろ? 早く行こうぜ」
 「誤魔化さないで下さい〜」

 頬を膨らまし、形の整った眉をへの字に曲げながら抗議する。
 そんな仕草一つ一つが祐一の心を和ましていた。もちろん佐祐理本人は、納得していないようだが。
 じゃれ合いながらデッキに向かう二人を、通りかかる人々はクスクスと笑いながら通り過ぎて行く。

 「そういえば、名雪の奴はどうしたんだ? 講習の時は一緒だったんだろう?」
 「途中で秋子さんに呼ばれたみたいで………どうしたんでしょうねえ?」
 「まあ、親子だし積もる話しもあったんじゃないのかな? 秋子さん、ここんとこ忙しくてなかなか名雪と話す機会が無かったからなあ………」
 「最近、何事も無いから暇が出来てますしね」
 「そう言う事だな」

 その時である。
 



 

ビィーン!! ビィーン!!






 艦内に警報が鳴り響き、周りに数箇所ある警戒ランプが、警報のけたたましい音に合わせて点滅していた。
 祐一と佐祐理は足を止め、真剣な表情で警戒ランプを見つめていた。

 『左舷暗礁空間より敵機接近。総員、第一種戦闘態勢に。パイロットは速やかに出撃されたし。繰り返す。左舷暗礁空間より………』

 スピーカーから女性オペレーターの声が発せられる。
 艦内が一気に慌しくなってきた。

 「まさかこんな所で敵さんに遭遇するとはな………」
 「まだ敵の勢力域では無いんですよね?」

 二人は喋りながらもMSデッキに向かっている。
 その時の二人の服装は、ノーマルスーツであったために余計な時間をロスせずに済んだのは幸運であっただろう。
 そのままMSデッキに入っていくのだった。

 「名雪か?」
 
 デッキに入り、最初に目に映ったのはMSに乗り込む名雪の姿だった。
 そのままコックピットハッチが閉められる。祐一は見なれないMSをに目を奪われていた。

 「なんだあれ? ジムか………? 見た事無いな………」
 「早く、祐一さん!」
 「あ、ああ………」

 名雪が乗り込んだMSに少なからず興味を抱いていた為に、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にした。

















 その頃秋子は、息を切らせながらブリッジに滑り込んでいた。
 そしてオペレーターの一人に状況を聞いている。

 「状況は?」
 「現在、敵機に気付かれてる様子は無いですね。この艦の索敵センサーは凄いですよ。敵の数は四機ですね………哨戒任務の部隊にしては多いな」
 「なるほど………相手はこちらの存在を知らないで、こちらに進んできているわけですね?」
 「………そうなりますね。全く、不運の何物でもないですよ」

 ようやく落ち着いたのか、男から離れ、キャプテンシートに坐る。

 「とにかく、戦闘は必至ですね………祐一さんと佐祐理さんはデッキに向かっていますか?」
 「いえ、もうMSに乗り込む所です」
 「さすが………祐一さんと繋いでください」
 「はい」

 手馴れた手つきで回線を開く。モニターに祐一の顔が映し出された。
 祐一はヘルメットをかぶり、既にカノンを起動させようとしていた。

 「祐一さん、佐祐理さんはまだ無理ですから今回は一人でお願いします」
 『了解、佐祐理さんには上手く伝えておいてください』

 佐祐理はいくら講習を受けたと言っても、実戦にはまだ心配が残るのだろう。なにせ宇宙なのだから。
 今後の事も考え、秋子は祐一だけでの出撃を決断したのだった。

 「代わりに名雪を出します」
 『名雪ですか………あのジムでですか?』
 「あら、もう見たのね? ええ、名雪にはあれで出てもらいます」
 『判りました。それで、敵の数は?』
 「四機です。気をつけてください。やや多勢ですから………お願いしますね、祐一さん」
 『了解!』

 ブウン、という重低音が響き、カノンのカメラアイに光が灯る。そしておもむろに動き出すと、カタパルトに足の裏のジョイント部分を結合させ、発進準備を整えた。

 『相沢大尉、発進準備完了です。戦果を期待していますよ』
 「サンキュ。………相沢祐一、カノン、出る!!」

 整備班長の激励を背に受けながらカノンを発進させる。
 合図と共に、カタパルトが凄まじい勢いではじき出される。
 足がカタパルトから離れる。そのまま機体は、宇宙へと飛び出していった。

 「この独特の感触………懐かしいな」

 コントロールスティックやフットペダルを小刻みに動かしながら操作性を確かめている。
 まだ敵との距離はかなり離れているので、戦闘レベルも『巡航』のままだった。

 『敵機もこちらの機影を確認した模様。速度を上げ、こちらに向かっています………』
 
 コックピットのスピーカーから少しくぐもった声が聞こえてくる。
 祐一もその報告を聞いて、モニターを望遠モードにし、敵影を確認する。

 「………四機とも、ドム09タイプか………少しばかし辛いかもな」
 
 おどけたように言いながらカノンをスロットルを『巡航』から『戦闘』のレベルまで引き上げる。カノンの眼光が妖しく光り、加速し始めた。
 スラスターの光芒を残しながらカノンは戦場へと向かっていくのだった。






































 <パッヘルベル艦内・MSデッキ>

 「え!? ダメ!? なんでですかっ!!」
 『佐祐理さん、まだ貴女には無理です。ここは祐一さんに任せたほうが………』

 既に出撃準備を整えている佐祐理は、戦場に向かう祐一を歯噛みする思いで見つめていた。やはり少ないとは言え、相手は四機もいるのだ。四対一ではさすがに不利であろう。
 さらに祐一は一ヶ月も無重力とは無縁の場所にいたのだ。久しぶりの宇宙戦でいつも通りの動きが出来ないのは自明の理なのである。
 その事を理解している為に、佐祐理は少しでも祐一の援護ができればと思ったのだろう。

 「秋子さん、無理なのは承知です! しかし、いくら祐一さんでも一人じゃ危険過ぎます!」
 『佐祐理さん………』
 「だから………少しで良いから、援護に出させてください………」

 画像越しに頭を下げる佐祐理。
 滅多に見せない佐祐理の表情に困惑している秋子の姿があった。

 『倉田先輩、大丈夫だよ〜』
 「えっ!?」

 どうしようものかと、思案しているところに乱入してくる者がいる。
 既にスタンバイを終えている名雪であった。
 
 『もう準備は良いの? 名雪』
 『うん!』

 元気な返事が返ってくる。その顔は自信に満ち溢れていた。
 名雪は心配そうな顔をしている佐祐理に向き直り、元気付けるように話しかけていた。

 『倉田先輩、ここは私に任せてくれないかな?』
 「名雪さん………でも……」
 『私じゃ頼りないかもしれないけど………こういう状況なら私、得意なんだよ。それに倉田先輩にもしもの事があったら祐一泣いちゃうと思うよ?』
 「名雪さん………」
 『まあ、本当のこと言えば、祐一との距離を縮めたいからかなあ? 最近、倉田先輩や川澄先輩にポイントリードされてるからね。ここら辺で縮めておかないと♪』
 「くす………名雪さんたら………」

 おどけたように喋る名雪に感化されたのか、佐祐理は固くなった表情を和らげていた。
 
 −そうだった。祐一さんを心配しているのは自分だけではなかったのだ−

 佐祐理を元気付けようとする名雪もまた、心の中では不安で一杯なのだろう。
 名雪の汚れのない想いが、佐祐理にも感じ取る事が出来た。

 「判りました。祐一さんをしっかり援護してあげてくださいね」
 『了解だよ〜』
 『名雪、こちらも準備が整ったわ。このまま2番ゲートから艦橋に上がって頂戴』
 『こっちも了解だよ〜』

 通信が途絶える。
 佐祐理は緊張していた肩の力を抜き、シートにもたれ掛かった。
 
 『佐祐理さん、とりあえず待機はしていて。まだ戦闘は続いているから』
 「判りました………でも名雪さんは本当に大丈夫なのですか?」
 『どうして?』
 「名雪さんも宇宙は初めてのはずです。シミュレーションもまだ行って無いし………」
 『その点は大丈夫よ』
 「? どうしてですか?」

 秋子の言葉で思わずきょとんとしてしまう。
 秋子はあいも変わらず微笑みをたたえたままの顔で言葉を続けた。

 『だってあの娘は艦橋から一歩も動かないもの』
 「え?」
 『前方には遮るものは無いし、地上と同じ状態で出来ると思うわ』
 「………あっ! もしかして名雪さんのMSって………」 
 『あら? 話してなかったかしら?』
 
 頬に手を当て、小首を傾げる。
 秋子の天然ボケに、腰砕けそうになる佐祐理であった。

 「聞いてませんよ〜」
 『あらあら。それは困ったわね………』
 「あ、秋子さん………」

 −本当に大丈夫なのかな?−

 そんな思いが頭の中を横切っていた。



















 一方、祐一は早くも戦闘区域に差し掛かっていた。
 目の前に暗礁空間から抜け出してきた四機の黒いMSが姿を現してきた。
 R2型の09ドムは、スカートの中のスラスターを目一杯に吹かしながら祐一のカノンに接近してくる。
 祐一はその様子を見ると、急停止し、姿勢を整えながら敵機の接近に備えていた。

 「まだ俺達は出発したばかりなんだ………こんな所でもたもたしてる訳にはいかない!」

 ドムの一機に照準を合わせる。やがて照準が定まり、赤く染まった。
 トリガーを引き絞る。次の瞬間、ライフルの先端からメガ粒子の閃光が迸った。
 だが、距離がやや遠すぎたのか、光の矢はやすやすと避けられてしまう。
 続いてビームを放つが、それらも難なく避けられてしまった。
 
 「ちっ!」

 思わず舌打ちをする。
 思った以上に扱いにくい。
 
 「そう言えば俺も宇宙でのカノンは初めてだったな………」

 大気圏内での運用は慣れてきたが、宇宙では初めての運用である。
 不意に思い出してしまい、背中に嫌な汗が流れ落ちた。
 祐一はサップスをオンにする。ガクンと機体が揺れ、ややコントロールスティックの感触が重くなる。
 前にも言ったが、サップスはMSのサポートシステムを強化したものである。作動させる事によって、敵の攻撃の回避、緊急時の判断・行動、攻撃時の適切な武器使用など様々な恩恵を授かる事が出来るが、反面、限界反応が著しく低い為にそれこそニュータイプなどの天性のパイロットが使う場合には動きが制限される為に、わずらわしく感じられるのだ。
 祐一の場合はとりあえず起動したままの状態だろう。だが、慣れればサップス無しでもカノンを動かす自信が、彼の中で確信となって渦巻いていた。

 「これで少しは楽になったな………うおっ!」

 コックピット内を警報が鳴る。目の前にバズーカの弾丸が迫っていた。サップスが起動する。弾丸はカノンのすぐ横を掠めて闇の中へ吸い込まれていった。

 「あっ……ぶねえなあっ!!」

 態勢を立て直してライフルを構える。
 発射。だがろくに照準が定まっていなかった為に、ドムの手前に有った隕石に遮られてダメージを与えることはできなかった。
 隕石が爆散し、あたりに残骸が広がる。
 一瞬、その閃光に目が行ってしまった。油断したその隙に側方に回り込まれる。

 「くっ……こいつら、なかなか………!!」

 祐一がコントロールスティックを操作し、肩口からマシンキャノンがせり出してきた。
 砲門が90度回頭し、敵に向けて掃射する。
 ドムは慌てて手を大きく振り、回避行動を取る。AMBACが作動した。だが、時既に遅く、弾丸の一部が左手にあたり、小さな閃光を上げる。
 だが、まだ倒したわけではない。敵はまだ動いているのだ。完全に機能を停止させない限り、自分に攻撃を加えるかもしれない。ならば徹底的に潰すのみ。それが戦場での鉄則なのだ。
 左腕を失いながらも、バズーカを構えるドムに対し、祐一もビームライフルを構え、発砲の態勢に入る。
 だが残った三機はそう簡単に事を運ばせてはくれなかった。
 カノンに向けてマシンガン、バズーカなどを惜しげも無く乱射してくる。
 さすがに苛烈なこの状況では、更なる攻撃を加える事は出来ず、後退せざるを得なかった。

 「………厳しいな」

 おもわず弱気が言葉に出てしまった。



















 名雪は久々に緊張していた。勿論戦闘の事で、だ。
 既にエレベータで艦橋に上がっている。名雪のMSのバックパックには何本もの太いコードが見える。そのコードはパッヘルベルのエネルギー供給弁と繋がっていた。

 『どうかしら、名雪? 新しいMSは?』
 「なかなか良好だよ、ジムキャノンより全然良いみたい」

 RGM−79S。ジムスナイパー2改。これが名雪の乗るMSである。
 ジムの機体は名雪の髪の色と同じく、薄いブルーでコーティングされている。ひときわ目立っているのが、背中に繋がっているおびただしい量のコードと、自機と同じくらいのライフルとは呼べないほどの長さを持つビームライフルであった。

 『スタンバイ完了です。機体も最終チェックを終えましたがどこも異常ありません』
 『ありがとう………名雪頑張ってね。このジムスナイパーならば、貴女の能力を十二分に発揮できるはずよ。祐一さんを助けてあげてね………』
 「任せてよっ………水瀬名雪軍曹、これより長距離射撃スタンバイに入ります!」

 カメラアイの発光と共に、動き出すジムスナイパー。 
 ゆっくりとしゃがみ込みながら長尺のライフルを更に伸ばし、三脚に接続する。
 手馴れた手付きでコンソールを操作し、戦術モードを『長距離』に変更する。
 操作し終わると、コントロールスティックの形状が変わり、ヘッドセットが彼女の頭部を覆うように装着された。

 「………」

 モニターの周りを小刻みに動いているサークルターゲットを、慎重に合わせる。
 その銃口は、祐一と戦っている敵機に照準が合わされていた。



















 
 「このっ!! 落ちろよっ!!」

 逃げまわっていた祐一だったが、振り向きざまにシールドからワイヤー式のヒートロッドを射出する。
 伸びたワイヤーが一機のドムに引っかかった。すかさず電流を流そうとするが、すんでの所で別のドムにワイヤーを切られてしまった。

 「くそ! 次から次へと!」

 再び距離を取る為に、ライフルを乱射する。集まった敵たちは散開しながら回避を続ける。
 
 「このままじゃ埒があかないな………」
 『祐一』

 突然回線が開く。そこにはヘッドセットを装着した名雪の姿があった。
 驚きながらも名雪の姿を見て、嬉しく思う祐一の姿が在った。

 「どうしたんだ、名雪!? そんな格好して………」
 『祐一』
 「?」

 いつもの名雪とは様子が違う事に気が付く。
 訝しげにモニターを覗き込むが、名雪は俯いているので表情は見る事が出来なかった。

 「おい、名雪! 聞いてるのか!?」
 『………』

 



 『邪魔よ、祐一………』

 「名雪………?」



















続く




















 <用語解説>

・ アポジモーター

 MS、および宇宙艦艇の各部に設けられた、姿勢制御用の噴射装置。

・ 暗礁空間

 様々な要因で生まれた残骸や破片が淀んだ、瓦礫の浮かぶ混沌とした空間の事。その多くは、月軌道上などの重力安定宙域に存在する。

・ AMBAC機動

 自在に稼動する四肢を持つMSは、アポジモーターを用いずとも、その手足を振り、重心移動によって姿勢を制御することが可能である。これをAMBAC(Active Mass Balance Auto-Control)機動と呼ぶ。

・ スラスター

 MSの主推進装置。

・ ミノフスキー粒子

 Y・T・ミノフスキー博士によって発見された、静止質量がほとんど0で、正か負、どちらかの電荷を持つ素粒子。この素粒子を広域に散布した場合、その空間内では電磁波の吸収、撹乱が行われ、電波通信、探査は全く不可能となる。さらに、濃密に散布されたミノフスキー粒子は、大規模集積回路にまで悪影響を与え、また赤外線域にも干渉を及ぼす。
 (中略)
 また、このミノフスキー粒子の特性を利用し、小型核融合炉やメガ粒子砲、さらにミノフスキー・クラフト(パッヘルベルの浮遊システム)、Iフィールド・バリア(ビームを偏向、拡散させる)などが生み出された。

 
参考文献・『スニーカー文庫・機動戦士ガンダム0083』



















<MSデータ>

・その13  RGM−79S  ジムスナイパー2改  パイロット・名雪
 頭頂高・18,0m/本体重量・46,3t/武装・[長距離戦用]高出力スナイパー・ビームライフル×1
 [中距離戦用]アサルト・ビームライフル×1、ビームサーベル×1

 ジムの総合性能を強化し、中遠距離での精密射撃をコンセプトに作られた機体。ミノフスキー粒子散布下での運用も考えられている為に、主にモニターやセンサーなどに新技術が投入されている。
 名雪の乗るこの機体は、従来のジムスナイパー2を更に強化した物である。新たに中距離戦と長距離戦とのモードチェンジを判りやすく、簡略化されており、汎用性が高められているのが特徴だ。また、ジェネレーター出力、機体の運動性能も強化されているために武装としては高出力のスナイパー・ビームライフル、別名『物干し竿』や、アサルト・ビームライフルなどが標準装備されている。
 


















 

 カスタム「第16話を読んで頂き有難う御座いましたー!!」
 栞「コミケ明けの一つ目ですね」
 カスタム「今回はようやく久々に、戦闘シーンが出てきましたが………」
 栞「? どうしました?」
 カスタム「いや、いつも思うんですけど、難しいんですよね〜。特に、MSの動きの描写とか」
 栞「ただでさえ文章が稚拙なのに、その描写も稚拙になったら洒落になりませんからね」
 カスタム「………人が気にしている事をずばずばと………」
 栞「愛の鞭です」
 カスタム「まあ、別に良いですけど………」
 栞「それでは次回も期待しないで下さいね〜」
 カスタム「笑顔で怖い事を言わん下さい!!」


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