機動戦士ガンダム外伝−レジェンド・オブ・カノン−






















 連邦の方もやっとこっちの動きを察知できたようね。
 それにしても展開が遅いわね。そんなだから久瀬なんかに出し抜かれるのよ。
 まあ、私達にはあまり関係のない話なんだけどね。
 さてと、出撃の準備でもしますか………

 

美坂香里の日記より





















第17話「豹変」




















 <パッヘルベル・艦橋>

 「邪魔よ、祐一………」
 『名雪………?』

 呆然と名雪の名前を呟く祐一を無視し、慎重にターゲットを合わせていく。
 そこには優しい眼差しの名雪の姿は何処にも無かった。冷たい瞳で標的を見つめる姿は、まさに獲物を追い詰める狩猟者の瞳であった。
 
 「………」

 ヘッドセットのバイザーから、次々と情報が読込まれていく。
 
 「前方遮蔽物………皆無…………磁場干渉・ミノフスキー粒子、共に極微………か」

 左手でキーボードを操作し、右手はトリガーに手をかけている。
 素早い手つきで微調整をする。

 「………私の中の恐怖よ、この時この瞬間より消え失せなさい。そして、我等にあだなす者達に死神の報いを………」

 祈りのように呟く。それはまるで自分で集中力を高める儀式のようであった。
 そして標的がスコープの十字線にぴたりと合わさり赤く発光すると、名雪が眼を見開き怒鳴った。

 「祐一! 左に避けなさい!!」
 『え!? あ、判った!!』

 トリガーをそっと引き絞る。次の瞬間、ライフルから緑色に輝く閃光が走った。
 そしてその閃光は、すうっと闇に紛れていく。
 突然、一機のドムが銃撃を停止していた。ダランとした腕からマシンガンが零れ落ちる。名雪の放った一撃が見事命中していたのだ。
 機体が爆音を立てて散っていく。

 『す、凄い………』

 祐一の声がスピーカーからこぼれてくる。
 その声を無視するように名雪は次のターゲットを見つけようと、バイザー越しに外の様子を探る。
 再び狙いを定め、ロックオン。
 
 「大いなる宇宙よ、私に力を………」

 と、祈りながら二発目を発射する。
 光の軌跡は正確にドムの頭を撃ち抜き、再起不能に追いこんでいく。
 ようやく相手の方もこちらに気が付いたのか、パッヘルベルに向かって突進し始めた。
 だが如何せん、距離が違いすぎる。一直線に向かってくる事自体、名雪にとって格好の餌食であった。
 近づいてくるドムを冷静に撃ち抜く。綺麗な火花を散らし、爆散していった。
 最後の一機も慌てて後退しようとした所を、祐一のガンダムカノンがビームサーベルで一閃していた。
 名雪もそれを見届け、トリガーから手を離した。
 名雪は三発全てを標的に命中させた事になる。恐るべき集中力と精密さであった。

 「死神の矢より葬られし者達に安息を与えたまえ………」

 手を胸の前で組み、静かに目を瞑り、散っていった者達に黙祷を捧げていた。
 戦闘が終わり、いつもの静寂が訪れる。

 『やるじゃないか、名雪! 助かったよ』
 「………ふう」

 祐一の声に反応し、鬱陶しげにバイザーをかきあげる。
 そして戦闘が終わった事を実感しながら背伸びをしていた。

 『お〜い、聞こえてるか〜、名雪〜!』

 普段とは雰囲気が違う名雪に困惑しているのか、いつもより大きな声で呼びかける。
 すると、予想とは違った返事が返ってきた。

 「うるさいよ〜。そんなに大声あげなくても聞こえてるよ〜」
 『あれ?』

 聞こえてきたのはいつもの間延びした名雪の声であった。少しだけ怒り気味だが。

 『元の戻ったのかお前………?』
 「戻った?」

 祐一の言った事が理解できなかったようだ。不思議そうに首を傾げている。
 だがすぐに判ったようで、今度は恥ずかしげに頭を掻いていた。

 「あはは………またやっちゃったみたい………」
 『どうしたんだよ、一体………』
 「まあ、詳しい事はあとで話すよ。とりあえずパッヘルベルの戻ろう?」
 『う…ん、まあそうするか………』

 名雪の豹変振りに、少し興味があったのだろう。聞き出そうとした祐一であったが、肩透かしを食らうような形になってしまった。
 腑に落ちないと思いながらも、とりあえず無事帰還する事が出来た祐一と名雪であった。


















 「じゃあ、秋子さんも佐祐理さんも、あの『名雪』は知ってたのか」

 戦闘を終えた祐一は、早速先程の名雪について話していた。
 祐一達は、談話室でくつろいでいる。祐一の他には、名雪、佐祐理、そして秋子の姿が在った。
 皆でテーブルを囲みながらコーヒーを啜るという、なんとものどかな光景がそこにはあった。

 「ええ、佐祐理だけでなく、舞や栞さんもご存知ですよ。訓練の時に良く見かけましたからねー」
 「ふーん………別に二重人格って訳じゃあ無いんだろう?」

 名雪に話を振る。

 「うーん、どうだろ。無意識にやっちゃうみたいなんだけど………なんて言うか、ハンドルを持つと性格が変わっちゃうって言うのと似てるのかなあ………?」
 「そんなもんか?」
 「うん。自分では良く判らないけどね」

 そう言いながらイチゴアイスを口に運ぶ。食べながら幸せそうな表情をしている名雪を見ていると、さっきまで正確な射撃でMSを打ち落としていた人物と同じだとは、ここに居る全員が思わなかった事だろう。
 
 「まあ、特別害が有るわけじゃないし。そういうのも良いじゃないか?」

 かなりアバウトだ。
 秋子といい、名雪といい、祐一といい、どうも細かい事は気にしない性質のようだ。
 まあ、それが彼らの良いところなのだが………

 「所で秋子さん………」 
 「はい?」

 祐一が表情を厳しくし、秋子に話しかける。
 それまでにこにこと祐一達の様子を見ていた秋子だったが、急な祐一の呼びかけに少し虚を突かれたような表情を顔に出していた。

 「さっきの戦闘での事なんですが………」
 「明らかにジオン………ですか?」
 「ええ………やはり判ってましたか」

 秋子の切り返しに、感嘆の声を漏らす。
 名雪も佐祐理も二人の会話にじっと耳を傾けていた。

 「俺はてっきり敵の勢力は連邦内部の不穏分子だけかと思ってたんですけど………どうも一筋縄ではいかないみたいですね」
 「私も当初はそう考えていたのですが、内部の者だけではあれほど迅速に行動できる訳がありませんからね」

 秋子の言う、『あれほど』と言うのは、サクセサーズ決起の事である。

 「やはり、久瀬はジオンの一部を抱き込んでいる? ですか、秋子さん?」
 「そう考えるのが妥当でしょうね。もしかしたら他の勢力にも息を掛けているかもしれません」
 「………アクシズ、とかですか?」

 ふう、と、秋子は貯めこんでいた息を吐き出す。
 
 「あくまでこれは私の想像ですけどね………大体、サクセサーズは分かってない事が多いですからね。大義名分も判らないし、勢力の把握もままならない状態………暗中模索の状態なんです」

 珍しく秋子が弱気なところを見せる。
 これには一同、驚いてしまった。
 と、同時に現在の状況がそれほど暗礁に乗り上げているという事を、暗に示しているのである。
 雰囲気が重くなってしまったのを察してか、秋子が場をとりなす様に話し始める。
 
 「まあ、そのような状態ですから火星に潜伏中という情報を元に、こうして向かっているんですよ。その方が皆も判りやすいでしょ?」
 
 秋子が心配そうに見つめる面々を励ます。
 その優しさに触れてか、祐一達の顔に笑顔が戻っていったのである。
 少々の不安はあったが、このメンバーなら絶対やっていける、という確信が彼らに生まれていた。






































 <マゼラン級戦艦・ローザンヌ>

 サイド1宙域。
 MSや戦艦の残骸が散乱する中を、一隻の旗艦が悠々と航行を続けていた。
 その周りを二隻のサラミス級が護衛している。
 見た目は連邦軍の所有する戦艦だが、その艦体のカラーリングは『サクセサーズ』のシンボルである、イエローに塗り替えられていた。

 「間もなく衛星機動上に差し掛かります」
 
 ブリッジに規律正しい声が木霊する。
 誰一人として声を出す者は居ない。ぴりぴりした空気がブリッジを生め尽くしていた。
 その中で一際厳格な面持ちをしている人物。
 彼はこのローザンヌの艦長である、斎藤中佐である。
 斎藤は不機嫌そうな顔をしながら航行状況を見つめていた。

 「………目標地点到達までの状況を報告しろ」
 「はい………若干の遅れが出ています。6分ほどの遅れです」
 「おい、キサマ。『ほど』ではない。報告は正確に行え」
 「は、はっ! 申し訳ありません!」
 「ふん………」

 面白くなさそうに鼻を鳴らす。斎藤の機嫌が悪いせいで、周りの人間も顔色を伺うように、または顔を合わせないように努めていた。
 と、突然通信が入る。

 「艦長。グワミンより入電。ドクター・サロが通信を求めています」
 「あのマッドか………繋げ」
  
 眉間にしわを寄せながら、キャプテンシートの肘掛から受話器を取り出す。
 通信が開いて、卑屈そうな笑みを浮かべたサロの姿が映し出された。
 
 「………」
 『これはこれは、ご機嫌いかがですかな?』
 「………何の用だ、ドクター」
 『あっと、これは失礼………ひひ』

 サロの言動に苛立ちを更に募らせる。いい加減うんざりしていた。

 『いやなに、私の可愛いあゆがどうしているかと思いましてね………元気で居りますかな?』
 「残念だが俺はまだ本人と対面していないのでな。他の奴に聞いてくれ」
 『おや、それは残念ですなあ………それと、あゆと同じ部隊の奴らを三人送ったのですが………もう、届きましたかな?』
 「まだだ。これから合流する」
 『ああ、そうですか。いや、それは何よりだ、うん』

 斎藤のサロを毛嫌いする理由の一つに、『不可解な言動』という物がある。
 今正にそうであった。

 「遠回しな事だな。さっさと用件を言ったらどうだ」
 『お見通しでしたかな?』
 「当たり前だ」
 『なるほど………実はようやく奴らがこちらの動向に気付き始めましてな。特殊部隊の派遣が容認されたようなのです』
 「ほお………」

 特殊部隊と聞き、斎藤の表情が変わる。
 その顔は正に水を得た魚ようであった。

 『久瀬閣下からの勅令で、中佐殿の艦隊でこの特殊部隊の撃破を行え、との事………いかがですかな中佐殿?』
 「ふん、知れた事………久瀬閣下のご命令とあらば、歓喜するなら兎も角、断るなどある筈が無かろう」
 『ヒヒヒ………了解しました』
 「久瀬閣下にはくれぐれもよろしく伝えてくれ。それと………貴公の秘蔵っ子とやらは本当に使えるのだろうな?」

 斎藤の言葉に目を細めて低く笑い声を上げる。
 
 『ご心配なく………なにせこの私の育てた者共ですから。ご期待に添えると思いますぞ』
 「ならいいのだがな。ここはお手並み拝見といこうか」
 『ククク………それではごきげんよう………』

 通信が切れる。
 どっと疲れたような顔をする斎藤は、ひとつため息を吐くとキャプテンシートから立ちあがる。そして、傍らに待機していた副官を呼んだ。

 「月宮あゆ少尉の今どうしているのだ?」
 「現在、メディカルルームに居ります。恐らく体調が優れないのでしょう」
 「ふん………噂のニュータイプが風邪でも引いたか? 結構な事だ」

 どうも斎藤はニュータイプと言うものにかなり偏見を持っているようだ。
 言葉の端々からも皮肉と取られるような言動が見られる。
 あゆの事を知ろうとしないのもその為である。
 斎藤はコロニーで生を受け、地球よりコロニーでの生活の方が長い。元ではあるが連邦に所属していた時代もかなりの功績を上げている。
 そのために、同じコロニー生まれのあゆがニュータイプと持てはやされるのが許せないのである。

 「大体、ニュータイプなぞこの世に存在するものか。話題になるのも馬鹿らしい」
 
 不機嫌極まりないといった感じの斎藤に、副官もただ苦笑するだけである。

 「ですが、かのアムロ・レイもニュータイプという事です………」
 「それも伝聞にすぎない。ただ技量が常人よりも優れていたというだけの事だろう。俺は自分の目で見た物しか信じない性格だからな」
 「はあ………なるほど」

 取り付く島のない返事に辟易してしまう。
 だが、そんな険悪な雰囲気も外部からの通信によって緩和される事となった。

 「何事か」
 「はっ。合流予定の『チューリップ』が到着しました。本艦への着艦許可を求めています」
 
 モニターに映し出される。
 『チューリップ』と呼ばれるシャトルがゆったりとした速度を保ちながらローザンヌに向けて近づいてくる。

 「よし、許可する。係留作業急げよ」

 オペレーターは斎藤の指示をそのままシャトルに伝える。しばらくするとシャトルは戦艦の中に入っていった。

 「ひとまず作戦終了だ。本艦はこのままこの宙域を離脱。連邦の特殊部隊とやらの追撃を開始する。各員、準備を怠るな!」

 斎藤が立ちあがり、ブリッジ全体に指示を出す。
 
 「180度転進。第一戦速! カゴシマとニューデリーにも打電をしておけ!」

 的確な指示を出しながら斎藤は不適な笑みを零していた。
 いよいよ本格的な行動の開始を祝うかのように。



















 一方、あゆはちょうどメディカルルームから出て来たところだった。
 近頃体調が優れないあゆは、このローザンヌに乗り込んでからずっと通い詰めなのである。と言っても、風邪や病気などの類ではない。精神的な病。所謂、心の病と言う奴である。
 
 「………エルさん」

 今は亡き人物の名を呟く。
 あゆはエルの死により、その心を引き裂かれるような思いをしたのだ。一番親しい者の死。それがどれだけあゆの繊細な心を傷つけてしまったのだろう。
 
 「………エルさんが居ないのに、なんでボクはこんな所に居るんだろう………」

 笑っちゃうよね、と。
 乾いた笑みを浮かべながら考える。
 あゆの精神状態はかなり危ういものに変化していた。辛うじてエルとの思い出があゆの心の均衡を保っているのである。あゆ自身もそう感じ取っていた。

 「別に良いや………」

 このまま消えてしまおうか。
 そう思った時である。




 

キン………





 「………!? 何、この感触………」

 軽く頭を押さえる。
 突然、頭の中を微弱な電流が流れたような感触を覚えた。ざらついたような、奇妙な感触がまだ残っている。

 「なんだろう………訳わかんないよ………」

 ほんの些細な事でも、今のあゆには不快にさせるに充分だった。
 苛立ちは募っていくばかりだったが、疲れているのだろうと勝手に解釈する。

 (………部屋に戻って、さっさと寝よう………)

 そう意識すると即座に眠気が襲ってくる。
 あゆは足早に通路を歩き出していた。

 「あっ、居た居た! ほら、二人共こっちだよっ」
 「………?」

 あゆが何者かから発せられた言葉に反応し顔を上げる。
 声は女性と思われる

 「は〜っ、やっと逢えたよ」
 「………なんですか貴女達………?」

 あゆに逢えて嬉しそうな顔を浮かべているブラウンのロングヘアーを持つ女性。年齢はあゆより少し上だろうか。その後ろに同じデザインのノーマルスーツを着た二人の女性が居た。

 「えっと………月宮あゆちゃんだよね?」
 「………そうですけど……」

 ロングヘアーの改めて確認を取るように尋ねて来る。あまりにフレンドリーな態度に思わず引いてしまう。

 「なんか無愛想な娘ね〜」
 「………姉さん、失礼ですよ………」

 青い髪を両側で結んでいる女性と、金色の髪をロール状に束ねている女性。どうやら彼女達は姉妹のようであった。
 
 「………」
 「あっ、御免ね。自己紹介がまだだったよね。私は、ミズカ・シュヴェスター。本日付で貴女と同じエンジェル隊に配属になりました。これからよろしくお願いします、あゆちゃん♪」

 ミズカと呼ばれる女性は、笑顔を湛えながら握手を求めてくる。あゆもつられて手を差し出した。

 「それで後ろの二人は………」
 
 ミズカに促されて二人があゆの前に出てきた。

 「私はルミ・シュヴェスター。同じくエンジェル隊に配属されたわ。まあ、これから同じ仲間なんだし、ルミって呼び捨てで構わないから。これからよろしくね!」
 「………アカネ・シュヴェスターです。同じくエンジェル隊の所属です……。私も『アカネ』で構いませんから………」
 「えっと………もしかして皆さんは姉妹………ですか?」

 まだ少々警戒しているのか、恐る恐ると言った感じが入っている。
 そのおどおどとした質問に、ミズカは穏やかに答えていった。

 「うん、そうなんだよ。私達は同じ施設で育てられたからね。仲は凄く良いんだよ!」
 「はあ………」

 この人はなんでこんなに人懐っこいのだろうか。あゆは今まで生きてきた中で、初めて見るタイプの人間だった。
 しばし呆然としていたが、はたと我に帰る。
 何気なくルミとの方をむいてみると、余程あゆの顔が面白かったのか、口元を押さえながら笑いを堪えていた。
 かーっと恥ずかしさで顔が真っ赤になる。そのまま下の方を向いてしまった。
 
 「ご、御免御免。あまりに表情がころころ変わるからおかしくなっちゃって………あ、悪気はないのよ?」
 「………姉さん、あまりからかってはダメですよ………」
 「わかってるわよう………でも安心したなっ」
 「安心した………?」

 あゆが聞き返す。
 
 「うん、最初はね、感じの悪い娘だったらやだなーって思ってたんだけど、あゆってなんか無理に強がってる感じがして可愛いんだもん」
 「か、可愛い………?」
 「それそれ。その表情よ。なんかもう一人妹が出来たようで嬉しいなあ!」

 ルミがあゆを抱きかかえながら頭を撫でている。
 あゆはまだ状況を把握していないかのように固まってしまっている。
 そんな光景をミズカとアカネは微笑ましそうに見つめていた。
 少しばかりじゃれ合っていると、ばつが悪そうにアカネがルミ近づいていった。

 「姉さん………もう時間だから………」
 「え〜………ま、しょうがないか………じゃあ、あゆ、またね」
 「あゆちゃん、よかったら何時でも私達の部屋に来て良いからね」
 「う、うん………」

 思わず了承する。
 その返事に満足したように、三人はあゆの傍を離れていった。
 
 「………」

 呆然と立ち尽くすあゆ。
 だが先程のような暗澹とした気持ちは何処かに行ってしまったかのような、清々しい気分になっていた。
 ミズカ達と握手した手が、まだ熱を持っている。その手を長い時間ずっと眺めていた。

 「仲間………か」

 あゆは誰ともなく呟いていた。



















続く




















 <オリキャラ紹介>

○ ミズカ・シュヴェスター

 シュヴェスター三姉妹の長女。階級は少尉。18歳。
 おっとりした優しい性格の持ち主で、周囲からの評判も高く、異性からの人気も高い。
 ドクター・サロの研究所で育てられているが、その中でもミズカ・ルミ・アカネはトップクラスの実力を持っている。ミズカはその中のリーダー役として頑張っている。
 戦闘では素晴らしい動きを見せるミズカだが、実生活では持ち前の天然ボケを如何なく発揮し、周りに多大なる損害と迷惑を与えるという一面も持っている。
 補足しておくが、某キャラとはなんの関係もない。


○ ルミ・シュヴェスター

 三姉妹の次女。階級は少尉。18歳。
 三姉妹の中ではかなり行動的である。その明るさを生かし、部隊の中ではムードメーカーとして活躍していた。勿論、パイロットとしての腕も確かで、第一線で頑張っている。
 意外と言うのもなんだが、可愛いものが大好きで、ショッピングに出掛けてはぬいぐるみなどを抱えて帰ってくるという事もしばしばである。
 重ねて言うが、某キャラとはなんの関係もない。


○ アカネ・シュヴェスター

 三姉妹の三女。階級は少尉。18歳。
 大人しい性格であまり表に出てこないために、地味な印象を持たれるが、実際はなかなか親しみやすい。冷静沈着で、情報処理も早く、なんでもそつ無くこなすので、周りからの信頼も厚い。
 パイロットの腕は言うまでも無いが、料理の腕もなかなかの物で、炊事全般を取り仕切っている。だが、凶悪な甘党であり、ミズカやルミを実験台にしながら、日夜新しい菓子を作りつづけていると言う。
 しつこい様だが、某キャラとはなんの関係もない。



















 カスタム「どもども〜」
 栞「お久しぶりです」
 カスタム「さて17話ですが」
 栞「いきなり本題ですね………」
 カスタム「時間も押してますから………今回出てきたオリキャラは某戦略のキャラとはなんの関係もありません。以上!」
 栞「………」
 カスタム「それでは〜」
 栞「………」
 カスタム「さっ、レポートレポート………」
 栞「………」

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