彼女たち(+α)の年明け









「終わったか?」
「うぐぅ、まだ着付けできてない…」
「あゆちゃん、動かないでね」
「眠いよぉ…」
「まだ時間はあるか…」
「はいっ、できたわよ」
「秋子さん、ありがとう!」
「くー」
「寝るな名雪!」
「じゃあそろそろ行きましょうか」
「祐一君!…どう?」
「………」
「名雪?そろそろ行くわよ。大丈夫?」
「うん…眠いけど…」
「祐一君?」
「…もう少し胸と背が大きくなったらな」
「うぐぅ……」
「祐一、私は?」
「……」
「まだ育ち盛りなんですから、すぐに大きくなりますよ」
「うん、頑張る」
「…祐一?」
「…名雪にも衣装」
「ひどいよ!祐一君!」
「ううー、何かひどいことを言われたような」
「ぜんぜんそんなことないぞ」
「祐一さん…私も着てみたんですが、どうでしょう」
「ばっちぐーです。秋子さん」
「…うぐぅ」
「はつもーでー、はっつもうでっ」
「ほらっあゆあゆ、いくぞ!」
「うぐぅ、あゆあゆじゃないもん」







「ゆーいち〜!」
「…こんばんは…」
「にゃー」
「よっ、明けましておめでとう…って、飛びつくな」
「ねこー、ねこー」
「わわっ、名雪さんだめだよっ」
「ほらっ、皆さんにも御挨拶…」
「う、うん…こんばんは」
「こんばんはー」
「あらあら、こんばんは」
「こんばんは、真琴ちゃんに美汐ちゃん」
「祐一さん、まだ明けてはないです」
「今は11時だよっ」
「おっと、そうだったか。じゃあ、こんばんは」
「やーい、ゆーいちのばーか!」
「うるさいぞ、真琴」
「あの…ちゃんは…やめてください」
「うーん、かわいいと思ったんだけどな」
「で、なんでここにいたんだ?」
「くー」
「名雪、こんなところで寝ると風邪ひきますよ」
「真琴が、ここで待ってようと…」
「ほー、そんなに会いたかったか」
「そっ、そんなわけないでしょ!ゆーいちなんかだいっきらい!」
「イチゴサンデー…くー」
「あらあら、名雪には遅い時間でしたかね…」
「美汐はどうだったんだ?」
「私ですか?…秘密です」







「祐一さん、皆さん、こんばんはっ!」
「はしゃぎすぎよ、栞…こんばんは」
「栞ちゃん、こんばんはっ!」
「よっ、美坂姉妹…こんばんは」
「栞ちゃん、香里さん、こんばんは」
「香里、栞ちゃん…こんばんはっ」
「なによ、その言い方…まぁいいけどね」
「…こんばんは…ほらっ、ご挨拶…」
「あぅー……こんばんはぁ」
「祐一さん、おせち料理作ったんです。食べていただけませんか?」
「栞ちゃんのお姉さん、綺麗だなぁ…」
「おう、まかせとけ!…って作れたのか?」
「…ひどいです、そんな事言う人嫌いです。罰として全部食べてください」
「うぐっ、負けないもんっ」
「…まかせとけ!…っで、作れたのか?」
「はい、お姉ちゃんに教わって初めて作ったんです」
「まぁ香里が一緒に作ったんだったら大丈夫だろう」
「…やっぱりそんなこと言う祐一さんなんて嫌いです」
「ご愁傷様…」
「どういう意味だ?」
「言葉通りよ…完食頑張ってね」
「…いつもよりも多そうだな」
「そうそう、私もおせち料理を作ったからちゃんと食べてね」
「…おう…まかせとけ」
「いまいち気乗りしない返事ね。栞が3人前に、私が一人前…食べきれる?」
「五人前だ…秋子さんと名雪で一人前…」
「あと一人前は?」
「このパターンで行くとな…」








「祐一さ〜ん、おせち料理作ったので明日一緒に食べませんかぁ?」
「…となるわけだ」
「ふぇっ?」
「倉田先輩、こんばんは」
「佐祐理さん、こんばんは」
「祐一…私も作った」
「なに!?舞も作れたのか?」
「……うん」
「舞は料理上手なんですよ。知りませんでしたか?」
「いつも佐祐理さんのお弁当だったからなぁ…まっ、楽しみにしてるぞ」
「六人前ですね…」
「祐一、いつもお昼休みいないと思ったら先輩と食べてたの?」
「祐一さん、ひどいです!」
「…栞も時々相沢君と一緒に食べてたでしょう?」
「うぐぅ、ひどいよ栞ちゃん。抜け駆けなんて…」
「あははーっ、ごめんなさい」
「美汐ちゃんは作らなかったの?」
「…ですから、ちゃんはやめていただけませんか」
「そうそう、美汐は作らなかったの?」
「…作ろうかとも思いましたけど…こうなるのは目に見えてましたから…」
「うぐぅ、ボクも作ればよかった…」
「やめてくれ、この若さで死にたくない」
「ひどいです、祐一さん」
「うぐぅ、祐一君ひどいよ!…少しは上達したんだから」
「あはははは…」
「名雪さん?」
「ううん、何でもないよ」
「お腹壊さないよう、頑張ってね、相沢君」
「…はぁ…応援はいいから少し手伝ってくれ」
「わかったわ。今度、買い物にでもつきあってね」
「了解、いつでも何回でもつきあってやるよ」
「お姉ちゃん…楽しそう…」
「ちょっ、どういう意味よ!栞!」
「言葉通りです」
「…栞、似合わないわよ」
「ああ、かなり似合わないな」
「…そんなこと言うお姉ちゃんと祐一さんなんてだいっきらいです!」







「なっ、この通り。許してくれ」


「仲がいいよねぇ…祐一と栞ちゃん」
「そうだよねぇ…」
「…そうですね」
「そうよねぇ…はぁぁ…」


「嫌です」


「どうしたの?香里?」
「大丈夫ですかぁ?」
「…顔、赤い」


「ちょっとした冗談だったんだ」


「っ!いえっ、だだっ、大丈夫です!」
「…香里?…もしかして…」
「なっ、なによ名雪…」


「冗談でも傷つきました」


「そう……なんでもないよ」
「そうですか…」
「あははーっ…」
「うぐっ…」
「…ない」
「若いっていいわねぇ…」


「百花屋のアイスクリームパフェ二個…」
「…バニラでお願いします」


「あぅー……どうしたの?美汐」
「ライバルが増えたって事ですよ」
「…」
「…」
「…」


「ん?…みんなどうしたんだ?」
「何でもないよ!祐一!」
「うん、なんでもないんだよ!」
「何でもないわよ!相沢君!」
「なんでもないわよぅ!」
「何でもありません…」
「…なんでもない」
「あははーっ、何でもありませんからーっ」

「…俺がなんかしたか?」







「ほらみんな、そろそろ年が明けますよ」
「もう……今年も終わるのね…」
「いろいろあったね…」
「…」
「…」
「10…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「5…」
「4…」
「3…」
「2…」
「1…」











「「「「「「「「「明けましておめでとうございます!」」」」」」」」」


「…おめでとう」
「…間が悪いぞ、舞」





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