いつのまにか、カウンターが3000オーバーしていた。
あらびっくり。
インフル君ともおともだちになっちゃった。
はやく、元気にならなきゃね。
あと、じろーさんのHPが閉鎖にならなくてよかった記念。
温泉に行こう!
第一話 温泉旅行?
「温泉ですか?」
いつものように夕食を食べていると、秋子さんがいきなり温泉に行かないかと話しかけてきた。
「ええ、実は商店街の福引で温泉旅行のペアチケットをあててしまったんですよ」
さすが、秋子さんだな。
「それで、来週の日曜なんですけど、私はその日はちょっと都合があって行けないんです。名雪も部活だそうですし」
「はあ」
「それで、祐一さん。香里ちゃんと一緒に行ってきたらどうですか?」
うーん、香里と温泉かあ……
「ちょっと待ってくださいね、香里に電話してみますから」
そう言って、早速香里に電話して予定を聞くことにした。
『……はい、美坂です』
おっ、この声は香里だな?
「よっ、香里。俺だよ、祐一だ」
『あっ、祐一。どうしたの、こんな時間に』
「来週あたりにでも、温泉に行かないか?」
『はぁ?』
「いや、実はさ……」
さっきの秋子さんとの会話を香里に話した。
『あのね、祐一。私達受験生なのよ。今はそんなことしてる場合じゃないでしょう』
うーん、香里の言う事はもっともなんだけどなあ。
「ちょっとくらい息抜きしてもいいじゃないか。最近デートもあんまりしてないんだしさ」
そうなんだよなあ、受験生だって理由で、あんまりデートしてないんだよ。
まあ、その分デートのときには、いつもよりいちゃいちゃ度が上がるんだけどな。
「それとも、香里は俺と二人で旅行するのが嫌なのか?」
我ながら反則かなとは思うけど、どうしても香里と二人っきりで温泉に行きたいからな、このくらいはしないと。
『私だって、祐一と一緒に温泉に行きたいわよ……』
「よし、それなら決まり。てなわけで、来週の日曜日は温泉だな」
多少強引でも、これくらいしないと香里は動いてくれないからなあ。
『はあ、わかったわよ。電話代がもったいないから、明日学校で話しましょう』
よっしゃあ、俺の作戦勝ちだな。
「ああ、それじゃあ明日学校で」
『ええ、また明日ね』
「おやすみ、香里……愛してるよ」
『な、なにを言うのよ。そ、それじゃあ、切るわよ。お、おやすみ』
ガチャン
多分電話の向こうじゃ真っ赤になってるんだろうなあ、どもりながら香里は急いだように電話を切った。
うーん、相変わらず可愛いやつだな。
香里の様子を想像しながらニヤニヤして、俺も受話器を置いて振り返ると、それこそ満面の笑みを浮かべた名雪と秋子さんがいた。
「もしかして、ずっとそこにいました?」
おそるおそる聞いてみると、にっこり笑いながら、二人ともうなずいた。
なんてこったい、ずっと聞かれてたことに気付かなかったなんて、不覚。
「若いっていいですね。私ももう少し若ければ」
「ええ、お母さんは十分若いよお」
うんうん、確かに秋子さんは若いよな。
って、そうじゃないって!
「よかったですね、祐一さん。香里ちゃんに断られなくて」
「でも、うらやましいなあ。二人っきりで旅行だなんて」
「あらあら、それじゃあ名雪も早く彼氏を作らないとね」
「うー、お母さん。それは言わない約束だよお」
そんな会話をしながら、呆然とする俺を残して、二人は去っていった。
「……はっ、俺も部屋に戻らないと」
二人が去ってしばらくしてから、ようやく正気を取り戻して、自分の部屋に帰った。
「さて、ちょっとずつでも準備をしていかないとな」
そして、少しずつ旅行の準備をしながら、香里と二人っきりの温泉旅行を思い描いていた。二人っきりでの初めての旅行なんだから、おもいっきり楽しみたいよな。
「おやすみ、香里。本当に、愛してるぞ」
この間のデートのときに撮った、二人で腕を組んでいる写真を見ながら、お休みの挨拶をして、ベッドにもぐりこんだ。
(なんだか今日は、いい夢を見れそうだな)
そんな期待をしながら、俺は眠りについた。
つづく?
カインとまじんちゃんのあとがきコーナー
カイン:みんな、お久しぶり、カインだよ。
まじんちゃん:にょほほほほほほ、まじんちゃんなのだ。
カイン:さて、お久しぶりの香里SSは、連載ものになりました。
まじんちゃん:しかし、久しぶりのSSだったわけだけど、今回はまったくギャグじゃないのね。
カイン:いやあ、俺だって普通の話が書けるって所見せておかないとね。
まじんちゃん:しかし、やっと3000超えたんだ。
カイン:別に、カウンターは気にしてないんだけどね。
まじんちゃん:まあね。それよりも話は変わるけど、じろーさんの所のHPが閉鎖になるところだったよね。
カイン:そうそう、でも結局のところ、閉鎖はなしになったからよかったよ。
まじんちゃん:数少ない香里属性の仲間だからね。
カイン:さて、次回のお話は?
まじんちゃん:二人っきりでの温泉旅行。いちゃいちゃしようとする二人を、邪魔しようとするものがいた!
カイン:金髪の男、そうこのHPでは一切あとがき以外に出番のない男、住井くんだ!
まじんちゃん:影でこそこそ二人を引き離そうと策を練る住井。
カイン:おそいかかる、住井くんの魔の手を逃れ、二人はいちゃいちゃする事ができるのか?
まじんちゃん:次回、温泉に行こう!第二話「追撃、住井くん」
に、サービスサービス!
なぞな管理人K:なお、次回予告はお遊びなので、そのとおりにいかないと思います。ご了承ください。あと、感想なんか、もらえると嬉しいなあ、と思う今日この頃でした。
それと、次の話がいつ頃になるかは今のところ未定です。
10人以上の要望が来ない限り、まず書かないでしょう。
それでは、またお会いできる日まで、さようなら。
メールはここだおー