Pia・キャロットへようこそ!!2 Short Story






 
「奪い取ってみせる!」パラレル☆バージョン






 Presented by じろ〜ぶらっく






 今日も今日とていつもの様に夜の耕治の部屋で宴会が催されていた。

 ちなみに参加メンバーは部屋の主の耕治、宴会大魔王の葵、すぐに脱ぎ出す涼子、最近耕治に迫りまくりのあずさ。

 そして耕治の恋人の留美だった。






 「ねぇ〜前田君、もっと飲んでよ〜」

 「日野森、最近酒癖悪いぞ?」

 「いいじゃない、ほらほらぁ〜」






 このごろのあずさは耕治によく迫っているのだが、酒が入ると更にエスカレートして今では留美がいるのを気にしないで

 耕治の首に腕を回してごろにゃん状態だった。

 もちろんそんな事になっているから、耕治の横で飲んでいる留美のほっぺたは膨れっぱなしだった。






 「もう、耕治君てばでれでれしちゃって〜ふんっ!」

 さっきから一人でぐいぐい飲んでいる留美はもう六本目のビールを飲み始めていた。

 「飲み過ぎですよ、留美さん」

 「ふ〜んだ、耕治君はあずさちゃんといちゃいちゃしてればいいのよ!」

 「ごめん留美さん、ほら日野森離れてくれよ〜」

 「ぶ〜、留美さんのやきもち焼き〜」






 ぶ〜たれても耕治から離れないあずさは更に耕治にすり寄って甘えだした。

 「ねえ、前田く〜ん♪ 最近私胸が大きくなったんだけど・・・」

 そう言いながら服を脱ぎ掛けて、耕治に押しつけるあずさを見て留美はますます怒り出して更に

 新しい缶ビールを開けて飲もうとした所を耕治がそれを奪い取った。

 「もう駄目ですよ、これ以上は留美さんの体が心配だから・・・」

 「・・・じゃあ耕治君が飲んで!」

 「えっ!?」

 「飲んで!」

 すでに留美の目が完全に据わっている事を理解した耕治は仕方なく手に持っていたビールを飲み干した。






 「んぐんぐっ・・・ぷはぁ〜、ひっく」

 「うん、飲んでくれたから許して上げる耕治君♪」

 「・・・留美さん」

 「な〜に、耕治君?」

 「好きだ〜!」

 がばっ。

 抱きついていたあずさを放り投げると、耕治は留美に抱きついてそのまま押し倒してしまってキスをしまくる。

 「いやん耕治君、駄目だってば〜こんな所で・・・あん、みんな見てるよぉ・・・んふっ」

 「可愛いよ留美さん、うん最高だ〜!」

 「あ〜ん、留美うれしいよぉ〜あんっ・・・」






 「ああっ、あんな事・・・ええ〜? そ、そんな事まで・・・す、すご〜い・・・ゴクッ」

 あずさの目の前で留美と耕治はお互いの体を抱きしめながら、その行為をどんどんエスカレートしていく。

 しかしいくら何でもみんなの目の前でそんな事すれば流石に止められるだろうが、葵も涼子もすでに酔いつぶれて

 何故かお互いの名前を呼びながら抱き合ったまますでに沈没していた。

 結局留美と耕治の行為を最後まで見せつけられていたあずさは、寝られないで朝までどきどきしたままだった。






 ちゅんちゅん。

 そして今、一人だけ起きているあずさは赤い顔したまま寝ている留美と耕治の方を何回も横目で見ながら

 ぶつぶつ呟いていた。

 ちらっ。

 ぽっ。

 「ま、前田君ってあんなに激しいんだ・・・でも、なんか良いかも・・・やぁん、恥ずかしい〜」

 ちらっ。

 ぽっ。

 「ま、前田君のって・・・大きい・・・いやぁ〜ん」

 ちらっ。

 ぽっ。

 「でも、必ず奪い取ってみせるわ! 前田君のあれを・・・いやんいやん♪」






 少々ずれた考えにあずさが一人で体をくねらせている時、留美と耕治は夢の中でも行為が続いたままだった。






 「こうじく〜ん♪」

 ごろにゃん。

 「るみさ〜ん♪」

 だきだき。






 「ねえ涼子、あたし達完全に忘れ去られていると思うんだけど?」

 「そ、そうね葵、どうしましょう・・・」

 すっかり蚊帳の外のそんな二人の呟きも誰も聞いちゃいなかった。






 ちゃんちゃん。




 作者のコメント

 壊れています(笑)


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