大変な日常

 

 「そんなことしてるお姉ちゃんなんて嫌いです」

 「う〜祐一〜」

 そういって栞と名雪はすごい勢いで走っていった。
 栞、名雪と同じ速さで走るなんてすごいな。
 祐一はのんきにそんな事を言っていたが私はそれどころでは無い。
 私美坂香里はいま祐一の上に乗っている。
 なぜこういう状況になったかというと・・・・・・。

 夜祐一の事ばかり考えて眠れなかったから寝坊してしまったの。
 う〜こんな事は誰にも言えないわ。
 と、そ、そうじゃなくてと、とにかく今日は珍しく遅刻しそうになって
 朝走って登校していたのよ(これじゃ名雪と同じよ〜)
 ま、まあ間に合いそうだったんだけどね。
 でも前を走っている祐一と名雪を見たらつい祐一を目でおっちゃて
 地面に張ってた氷にきずかなくて滑った時に前にいた祐一に抱き着いちゃったの。
 周りにはほかの生徒も結構いるのに。
 「わ〜〜」
 そのうえ私に抱きつかれた祐一も転んで
 私が慌てて立ち上がろうとしたらまた滑って今は祐一の顔との距離がほとんど無くて・・・。
 そのまま赤い顔して固まっていたら名雪たちが・・・・・・。
 と、いうわけなのよ。あれ、私誰に説明してるのかしら?

 「おい香里」

 なんかすぐ近くで声がしてるわ。
 「お〜い香里」
 すぐ近く目の前で・・・て、あ〜ん、私まだ祐一の上に乗ったままだった〜!
 「いつまでそこにいるんだ」
 私は会えわてて立ち上がろうとしてまた滑った(二度ある事は三度あるんだお〜)
 なんて声が聞こえた気がした。
 でも今度は温かい胸にしっかり抱きとめられていた。
 「大丈夫か、今日の香里なんか変だぞ」
 私は下を向いたまま(赤い顔見られると恥ずかしいし・・・でもきずかれてるかな?)
 「そ、そんな事無いわよいつもどうりよ」
 そう言うと走って逃げちゃったの。
 後ろの方で、
 「待てよ〜香里〜」
 って声が聞こえたけど。

 結局、あの後全力で学校まで走ってきて今は教室で息を整えてるの。
 それにしても祐一と名雪は毎日これをやってるのよね〜、祐一も大変ね〜。
 でも今は祐一が来たときどうするかって事ね。
 こう言う時はまず落ち着く事ね。
 たしか今日はお茶を持っていたわね。
 「とりあえずお茶でも飲んで落ち着こう」
 私はお茶を出そうとかばんに手を・・・ってあれ鞄が無い。
 いつも鞄を置いている場所にはなにも無い。
 ま、まさか?
 「祐一とぶつかった(そういうつもりでいる気らしい)時に落としたとか」
 ま、まずい。もし中を見られたら中には
 秋子さんから手に入れた祐一の写真と、ここ数日渡せなかった祐一へのラブレタ〜が
 入っているのに〜!!
 も、もし祐一に見られていたら!?
 「香里、鞄落としたままだったぞ」
 「!?」
 私はできるだけ普通に。
 「あ、あの相沢くん」
 「ん〜」
 祐一は私の机の上に鞄を置く。
 「な.中を見た!」
 「そんな事するかよ」
 ふ〜たすかった〜。
 「そう・・・あ、ありがともってきてくれて」
 「ああべつにいいけど、それより大丈夫か今日の、いやここ数日おかしいぞ香里」
 え、きづいてたの?
 「そ、そんな事無いわよぜんぜん」
 「どもってるぞ香里」
 「そうだぞ、この頃変だぞ美坂」
 と、とつぜん話に入ってきた人がいたたしか祐一の後ろの席の・・北条君だったかしら?
 「あなたには関係無いわ北条君」
 「だそうだ北条」
 「おれは北条じゃない俺は・・・」
 その時担任が入ってきて話は打ちきられた。
 祐一何かかんずいたのかなこう言うところは鋭いから。
 あら北条君泣きながらふてねしてるわね。
 まあどうでもいいわあっさりその人物の事は忘れて授業に集中する事にした。

 昼休み。
 「祐一〜お昼だお〜」
 朝から寝ていた名雪が寝言を言っている。
 「こういう時間は正確よね〜」
 まあ、万年居眠り娘はほっておくことにして、
 鞄からお弁当を出して、これまた寝ている祐一の耳に口を寄せて。
 「朝〜朝だよ〜朝ご飯食べて学校いくよ〜」
 「もうあさか〜」
 祐一は手を伸ばして目覚ましを探している。
 完全に寝ぼけてるわね。
 私は祐一の頬に軽くキスをした。
 すると祐一がびぃっくりして一気に起きた。
 「な、なんだ〜」
 「お、おはよう祐一」
 私はキスした時に赤くなった顔で祐一に微笑んだ。
 「ど、どうしたんだ香里やっぱり今日の香里は変だぞ」
 「そ、そんな事より今日は祐一の為にお弁当を作ってきたの」
 「え?」
 「だからお弁当を作ってきたの」
 「どうしたんだよ急に」
 祐一、動揺してるわね・・・こうなったら、
 「祐一は私の作ったお弁当食べたくないんだ、ぐすぐすっ」
 目に涙を溜めて言う。とたんに祐一は、
 「そ、そんなこといってない食べる食べさせてください」
 あわてちゃってるわ、やっぱり女の武器は涙よね〜。
 「ほんとじゃあハイ」
 お弁当を祐一に渡す。
 「あ、ありがと」
 祐一は周りをまながら受け取った。
 包みを開けた祐一が、
 「へえ、美味そうだな」
 「ほんと嬉しい」
 そう言って祐一の微笑む。
 「あ、ああ」
 祐一は戸惑いながら聞いてくる。
 「ところで・・・はしがないんだがどうやって食べるんだ」
 きたわね。私は自分のはしでおかずをつかむと、
 「はい、あ〜ん」
 「か、香里」
 「どうしたの?」
 「え、いやその」
 「やっぱり私のお弁当なんか食べたくないんだ、ぐすぐすっ」
 女の涙再び。
 「い、いや、た、食べます」
 勝った!
 「はい、あ〜ん」
 「あ〜ん」
 祐一はとまどいながら口をひらいた私が祐一の口におかずを入れて。
 「おいしい?」
 「すごく美味いよ」
 「そう、じゃあ次は卵焼きを」
 「え!」
 「はい、あ〜ん」
 しばらくなにかいいたそうにしていたが諦めて口を開いた時、
 「祐一さ〜んの弁当いっしょに…」
 「祐一さ〜んまたお弁当を三人で…」
 「ゆういちいっしょにたべよ…」
 「うにゅ、祐一〜学食いくお〜」
 四人が固まった(一人はねている)
 「あ、あら、ど、どうしたの”」
 最初に復活した栞が、
 「そ.そんなことしているお姉ちゃんなんか大嫌いです〜〜〜」
 「え?わ.私だけ?」
 次に復活した舞さんたちは、
 「・・・・・・・・・祐一・・・・・・」
 「・・・・・・・・・祐一さん・・・」
 いつにまにか起きていた名雪が、
 「香里、う、嘘だよね、う〜祐一〜」
 「え、え〜とこれはお箸を忘れたからそのえ〜と」
 ううどうしよ〜。
 「ま、まさか香里祐一の事が好きなの!」
 ぽっ。
 「そ、そんな事」
 その時鞄の中のラブレタ〜を発見した栞が
 「じゃあこれはなんなんですか!」
 「え!」

  祐一へ

  突然お手紙を書いたりして変に思ったかもしれないけど
  どうしてもつたえたいことがあるの。日曜日公園で待っています。

                               香里

 いっいきなりそんなのよまないでよ〜。
 「これはどう言う事なんですか!」
 「香里〜どう言う事?」
 「それわ〜そのえ〜とだから、こ、言葉どうりよ」
 「「だからどういういみなんですか」」
 祐一もこっち見てるし、う〜いっちゃうしかないのかな〜」
 「わ.私が祐一の事をす、好きだって事よ」
 「俺も好きだよ香里」
 え・・・・・・・・・。
 「ほ、ほんと祐一」
 「もちろんほんとさ、俺と付き合ってくれ」
 う、嘘みた〜い!? 祐一が私の事好きだったなんて!!
 「もちろん喜んで」
 二人は見詰め合ってだんだん顔をちかずけていって、
 みんなが見ている中キスをした。
 「えう〜そんなことしてる人なんか人なんか〜」
 「私もう笑えなくなったたよ」
 二人は泣きながら崩れ落ちた。
 舞さんは弁当をやけ食いしてるし、北条君はぼ〜〜〜〜っとして、
 ぶつぶつ言ってる。
 クラスのみんなは大騒ぎしてるけど私は祐一と二人の世界に入っていた。



 5時間目に担当教師は教室に状況にボ〜ゼンとしていた。
 もちろん午後の授業はみんな上の空だった。





 あとがき

 はじめて書いたので余りうまく行きませんでした許してください。

 作:アキト



 
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